26日日曜は金平さんと大矢さんのお話ききに東京目白の母校へ。
金平さん、冒頭に、「あたらしい戦前」という枠組みはもう違う、戦時下と地続きではないか、と。
金平さん、今日のお話はほぼガザ、その圧倒的な非対称について。軍事力でも、情報の発信力でも。10/7からの情報、日本の記者は1人もガザから伝えていない。つまり、私たちが日々目にしているのは、圧倒的にイスラエルからの、イスラエルが許してる局からの情報だということ、がつんとわかってないといけない。
戦争報道において、どこから報道してるかで中身はおおきく違ってくる。イスラエルが最初に従軍報道を許したのは、アメリカのフォックスだった。その後、アメリカの他局、そしてBBC。
BBCの女性記者の報道の素晴らしさは、金沢でもお話されてたけど、この日も。病院突入と同時に従軍取材で病院に入る、攻撃を受けたシファの病院で自分が見たこと、見なかったことをきちんと伝えてる。ハマスの司令部という証拠は自分は見なかったと。
4日間の停戦というが、これはceasefireではない、ポーズ、pauseだ、ビデオボタンにある一時停止だ、と金平さん。
イスラエルとハマス、というとらえかたでなく、長い複雑な歴史をふまえてみなければいけないこと。善悪二元論で語らないこと。
この日、金平さんは最初から、大矢さんにいっぱい話してもらおう、というスタンス。話を引き継いだ大矢さんは危機感をもって、沖縄の今を、日本の今を。
今はカリフォルニア大学でジャーナリズムを教えている大矢さん。
アメリカの大学で、まるで部活(ラグビー部とかアメフト部)みたいにアメリカ軍部の活動があたりまえにあって、学生たちが勧誘されてる、奨学金やボーナスの名目でとりこまれてく。
今の日本がアメリカ型の「平和」にすごく似てきてる。戦争止めるのは軍隊が、武力が必要、という考え方。
23日の沖縄県民集会の日、大矢さんは石垣島の集会に行った。
ここが国防の最前線。大矢さんは八重山に基地ができるのは知っていたけどまさかミサイル基地とは、与那国に戦車が走るとは、アメリカに行く前は思ってなかった。
八重山に基地があるということは、ここが戦場になるというこ。沖縄の人たちは、軍隊がきたら戦争になることを学んできてる。今は、戦争になるから軍隊が沖縄に来てる、と。ここが戦場になれば、それは本土にももちろんおよぶ。
だけど、軍隊を置くことが国防だと信じてる人が多いのがいまの現実。
対談の中で大矢さんが、今の日本とアメリカの関係を「DV夫にしがみつく妻のよう」とたとえていたけど、まさに!
イスラエル人であることがユダヤ人であることの証ではない、と金平さんがジュディスバトラーの名前をあげて、お話されてた。アメリカに住むユダヤの人たちが「not in our name」のプラカードを掲げてアメリカ連邦議会にたてこもったことも。
足元で戦争が起こっている今、対面で話すことがいかに大事か。この日の講演もリアル対話。
選挙の投票の低さ、どう思う?など政治の話をすることをこわがらない、だって生活すべてが政治ですから、と大矢さん。
平和を求める日本女子大有志の会の先生がた、卒業生のみなさん、この企画をほんとにありがとうございました。
クッキングハウスの松浦さんやスタッフさん、あいこさん、大阪からほんそんちゃんも、因島のいんのしまいさんも、橋本さんも、きやさんもとしこさんも、同級生たちも、東京新聞の中山さんも。
この日はここでいのみら手渡し郵便屋をいっぱい。