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2006年4月23日 (日)

いのちが、ここにある

一曲目の「ウラルのぐみの木」の歌声が流れてきたら、もう、わけもなく涙があふれてきました。こんなにもしあわせな気持ちにさせてもらえたコンサートって、本当にはじめてです。4月21日夜の、横山茂さんコンサート「わたしは地球(ここ)にいる」。

アルツハイマーを発病して5年になる80歳の茂さんと、パートナーの孝子さんとの、二人三脚はもちろんだけど、ときどき歌詞をまちがえる茂さんの、リズム、声の調子に、そっと呼吸をあわせながら、見守りながら、ピアノを弾く安達元彦さんと、アコーディオンで伴奏するおつれあいの岡田京子さん、舞台に立つ4人が心をひとつに合わせてかもす空気の、なんと優しく、なんとあったかいこと。

第1部は、ロシアの歌。19歳で召集された茂さんは、シベリアで4年間の抑留生活を送る。歌のデビューは、日本人捕虜収容所ラーゲリへの慰問、上官に命令されて歌った「椰子の実」でした。第2部は、シャンソンや日本の歌。

一曲一曲が真剣勝負。茂さんの張りのある澄んだ声、歌い終わるごとに、横に立つ孝子さんの労をねぎらい、歌をきいてくれたみんなに「ありがとう」を言い、伴奏のふたりにうれしそうに合図し、それを受けとる安達さんたちのしあわせ、それを共有するわたし達のしあわせ。

プログラム最後の「わが大地のうた」は、笠木透さんの歌で、前から大好きな歌。くり返しの部分、

♪わたしが歌う うたではない あなたが歌う うたでもない 

 わが山々が わたしのうた わが大地が わたしのうた

の茂さんの声がとくに力強くて、凛としてて、胸に迫る。

うれし涙&大笑いがいっぱい、しあわせがいっぱい、「あなた」の、「わたし」の、いのちが今ここにあること、生きてることへの感謝がいっぱい、のコンサートだったと感じました。

コンサート終了後、横山さんにお礼を言いに行きました、「いっぱ~いしあわせな気持ちになりました、ありがとう!」。横山さんはうれしそうに両の手をもみながら「さあー、なぁにがでてくるかなぁ?!」って言って、茶目っけたっぷりのニコニコ顔で返してくださいました。

岡田京子さんにもお逢いできました。川越紅茶つながりでもう何年も前から、そして不思議なレストランの松浦さんのお話からも、私はすでに岡田さんの歌声も文章も知っていて、でもこの日やっと確かに、出逢えたよろこび。きりりとして、若々しい、岡田さん。アンコールの3曲目は、その岡田さん作の「ふるさと」を、会場全体で歌いました。

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この日の午後、めずらしくお休みが取れて、急きょ、ちゆゆに初めて来れたEさんとAさん、その夜のコンサートに誘うと、意外にも、行けます!行きたい!と。終わってから、よかったぁ~~!来てよかった!ちゆゆに行かなかったら知らないままだった、ご縁だったねえー!を連発。

こんなことって結構ある。行きたい!って自分のアンテナで感じて、時間とつごうをなんとかつけて、でも行く行かないを決めるのは自分の選択。私の場合は、岡田さんがきっかけ。ここのところハードな日々だったけど、行きたいと思い、逢いたいと思い、時間をひねり出して、よかった。本やDVDを送って背中を押してくれた、川越紅茶のジュンコさん、なみちゃん、ありがと!

4月30日は神戸で、横山さんのコンサートがあるそうです。(どなたか、もうすこしくわしい予定わかったら教えてくださいな。)

神戸鷹取駅前の藤原ビル、ユゼ・アガサにて 2:00より

5月末には富山でも横山さんのコンサート、と、岡田さんがいってらっしゃいました。こちらももっとくわしくわかったらまたお知らせします。

     

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コメント

まあ!素晴らしいコンサートだったのですね。スウさんのご報告で 私もその場にいれたような、幸せな幸せな気持ちになりました。テレビ放映のDVDで見たときも、横山さんの様子をそっとみながら、お連れ合いの孝子さんが、岡田さんが、安達さんが心を添わせて、歌詞をなぞったり、アコーディオンやピアノの伴奏をしたり、本当に、横山さんをまん中にひとつになっている姿に感動しました。スウさんの日記をよみながら、300人もの会場の方が きっとその時、一緒にひとつになって 感動が何百倍になったのだなあ~とドキドキしてしまいました。
私は義母がアルツハイマー発症後 4年たち、今は施設に入所していて、たくさんの認知症のお友達が私にも出来ましたが、みなさん、一人ひとり 違った表現ながら、あつい魂の輝きを 接する人に感じさせてくださるのです。病気のため、びっくりするような行動もたくさんでてきますが、この方達ほど、
相手の心を汲み取り、察し、ありのまま、そのままの心を暖めてくれる人たちを私は知りません。横山さんのコンサートにたくさんの方が来場され、横山さんの声やお人柄に触れられたのだなあ~と思うと、なんだか 私の心もほっこりと とってもあたたかです。

投稿: ジュンコ | 2006年4月24日 (月) 18時36分

スウさん、18日は城北クリニックで素敵な紅茶の時間を創ってくださってありがとうございました。スウさんの「いいとこどり」のお話は私たちの胸にす~っと入り込んでいって、とても心地よかったです。9条のこと、憲法のことが、本当に身近にいとおしいものに思えました。私たちもスウさんのお話の「いいとこどり」をしていこうと思ってます。あの日の出前紅茶のタイトル「大切なのはみんなと一緒に考え続けること」は、私たちの合言葉です。そしてみんなと一緒に知恵を出し合いながら少しづつ力を出し合いながら憲法や9条を守っていきたいと思ってます。本当にありがとうございました。

そうそう、横山さんのコンサートとてもとてもよかったですね。なんて暖かい笑顔のやりとり!横山さんの素敵な声と相まって、本当に優しい気持ちになりました。ステージに登場した横山さんの歩き方を見ていると、きっとかなり病気が進行しているように見え、生活を支えている回りの方々の大変さがふと頭をよぎりました。それでも、あんなに自分らしく生きている横山さんと、それを心の底から嬉しそうに支える孝子さん、安達さん、岡田さん達の作る暖かい空気にずっと涙がとまりませんでした。
人としても、また、認知症の方をケアする仕事をしている者としても、たくさんのプレゼントをもらったように思います。

投稿: ゆきこ@はあとの会 | 2006年4月24日 (月) 23時05分

>ジュンコさん

「この方達ほど、相手の心を汲み取り、察し、ありのまま、そのままの心を暖めてくれる人たちを私は知りません。」って、たくさんのお友だちのできた、ジュンコさんならではの言葉だね。いつもそのこと、お話してくれてるけど、あらためてそう思ったよ。

掲示板にかきこんでくれたゆきこさんともいつか会えたら、きっとそんな話が深くし合えるのでしょうね。ゆきこさんもとてもすてきなひとです。今年のピースウォークのおかげで知り合えました。

投稿: sue | 2006年4月25日 (火) 01時16分

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