« ただいま!と紅茶へ | トップページ | 薪の会のうちあげ »

2006年7月23日 (日)

早乙女勝元さんのお話

城北クリニックの「はあとの会」がお呼びしようとしていた、アレン・ネルソンが急にいらっしゃれなくなって(6月末におつれあいさんのお具合がわるくなられて。でも今はもう安心の状態だとお聞きして、ほんとうにほっとしました)、急きょ、この会のためだけに東京からきてくださることになった早乙女さん。準備にひと月もなかったので、「はあと」さんたち、どんなに一生懸命になってまわりのひとに声をかけたことだろうかと思います。

その結果でしょう、会場は、こどもたちもまじえての、180人!の人でうまりました。戦争を、そして東京大空襲を、語り継ぐこと、それをライフワークにされている早乙女さんのお話は、わかりやすくて、芯がぴしっと通っていて、お聞きできてほんとによかった。軍隊をすてた国、中南米のコスタリカという国の話も織り込みながらの、中味の濃い講演でした。

当事13歳の早乙女少年は、61年前の8月15日がきても、平和っていうものがどういうものか、よくわからなかった。生まれたときから日本は戦争の時代だったから。そして、憲法ができても、はじめのうちは、前文に書いてある「国民主権」という言葉の意味をよみちがえていた。政府が勝手なことをしないようブレーキをかけるのは、自分たちが選んだ代議士がすることだと勘違いしていたそうです。ほんとは私たち一人ひとりが、それをする使命と義務と権利があったんですけどね、と。

わかります!憲法は権力をしばる道具としてある、憲法の主語は「私たち」、それが主権在民ってことなのだ、ってぴんときたのは、私自身、やっと数年前だもの。なが~いこと、わたしも勘違いしてきました、っていうより何より、ちゃんと知ろうとしてこなかった、、、。

ある新聞社が、憲法についてどのくらい知ってますか、というアンケートをしたところ、52%のひとが、「ほとんど知らない」と答えたそうです。ちょっと前までの私も、確実にこの中にいたよ。

コスタリカが憲法で軍隊を持たない、ときめたのは、日本国憲法が生まれた年から2年後の1949年。軍事にお金を使わない分、国家予算の4分の1が教育費。学校でも積極的に平和について考える授業をよくしているし、また、学校での授業が、話し合いの技術を学ぶ場にもなっている。そして、若いひとたちの社会参加、政治に対する意識が高いのに驚く。18歳から投票できる選挙は、投票率が、いつも8割ほどとか。

軍隊がないから、表現の自由がある、だから言葉で話し合いができるでしょ、と、平和のために対話が大切なことを具体的に知っているひとたち。軍隊がなくても平和に暮らせる、のでなくて、軍隊がないから平和に生きれる、と体験上、知っているコスタリカのひとたち。う~~ん、9条があるから、9条(の意味や意義)を知らない、というひとが多い日本とは、そのあたりがだいぶん違うなあ。

早乙女さんは、9条の意味を感動をもって伝えることの大事さを何度も言われてた。ほんとにそう思う。

軍国主義時代の日本は、1945年までの戦争で2000万人のひとを殺してきた。310万人の日本人のいのちも亡くなった。それから約60年間、国の名のもとの戦争で、ひとりも殺していない、ってあらためてすごいことだと思うのです。昭和20年の、男の人の平均寿命が24歳、女の人のそれが38歳、っていうのも、ものすごい数字だ、、!

ほどほどの軍事力くらいもたなきゃ、とよく聞くけど、こと軍事力にかぎっては、ほどほど、というのはないのです。それも冷静に考えたらわかること。いつも思うのは、世界で最強の軍備持っている国が、じゃあ世界で一番平和で安全な国ですか、ってこと。

早乙女さんのお話の中で、「一なる声」という言葉が印象的でした。いち=ひとつ、の声。いちがなければ、その声はゼロ。いちなる声は、かんがえようによれば無限に広がる。声をあげる、自分の思いを人に話す、主体的に自分の意見を持つ、持って、声に出す、それを誰かが聴く。9条の持っている意味を、どれだけ感動的に伝えられるか。うまい下手でなく、つたえることが、9の精神を生きることだ、って思います。まちがいなく、いやもおうもなく、私たちは今、歴史の転換点にいるのだから。

****

はあとのみなさんと一緒に、夫婦してうちあげの会にもまぜてもらいました。毎日、患者さんやお年寄りのかたと接してて、毎日、めちゃ忙しいにきまっている。でも、それをいいわけにしないひとたち。戦争を経験しているドクターも、若いドクターも、職員さんたちも、一言ずつ語ったとき、誰も、早乙女さんにむかって「がんばってください」っていわなかった。さわやかでした。

はあとの会さん、おつかれさまでした。また、会場には何人かの顔見知りさんも。聴きにきてくださって、ありがとうございました。

DVD「軍隊をすてた国」、思いきって買いました。DVD「日本国憲法」とともに貸し出しいたします。いつか紅茶でも一緒に見れたらいいね。

*****

もどったら、真夜中でした。遅いよ~!二人でどこいってたんだよお、心配するじゃないか!って、翔がめちゃくちゃ興奮して、とびあがって駆け回って、さながら室内運動会、心配&安堵の大歓迎ぶり。ごめんよごめん、これだから、ふたりで泊りがけの旅はようできませんわ。

|

« ただいま!と紅茶へ | トップページ | 薪の会のうちあげ »

コメント

スウさん、ここのところ毎日書いていらっしゃったんですね。太陽をいっぱい浴びて輝いているフルーツのような毎日ですね~。(^^)
五月女さんの講演は、ぜひ行きたかったのにいけなかったので(_ _; ここで内容をお聞きできて、よかったです。書いてくださってありがとうございました。「日本国憲法」のDVDぜひ貸してください!週末の田んぼに行く予定が決まったらメールします野でどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: niro | 2006年7月24日 (月) 12時51分

niroさん
昨日はniro親子とごいっしょできてうれしかったです。おそばやさんは残念でしたけどもね。
あれから香林坊で軽くランチをして、それから名古屋に向かいました。名古屋の坂東さんちでもまた、場の持つ力をいっぱい感じてきました。

投稿: sue | 2006年7月24日 (月) 23時38分

スウさん OLIVEです
ご無沙汰しています
わたし ブログをやりはじめました
トラックバック・リンク
はらせてもらっています
紅茶なかなかいけません いきたいな~

投稿: OLIVE | 2006年7月27日 (木) 02時29分

oliveさん
おひさしぶり!リンクもありがとう。よければ、そちらのブログのお仲間たちに、早乙女さんのお話し、こんな感じだったよ、「紅茶なきもち」の7月23日にかいてあるよ、って記してもらえると、うれしいな。行かなかった人にも、読んでもらえたらエッセンスは少しは伝わると思うので。

娘が6月に沖縄ひとり旅、いっぱい基地のこと、感じて帰ったようです。バイクでまわったので、その分、たくさんの人と出会い、細かい部分も見れて。

投稿: sue | 2006年7月27日 (木) 11時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/63669/2764152

この記事へのトラックバック一覧です: 早乙女勝元さんのお話:

« ただいま!と紅茶へ | トップページ | 薪の会のうちあげ »