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2006年8月 1日 (火)

一枚の手作り封筒から

日曜日は、朝から夕方まで、団士郎さんとの「家族面接を学ぶ会」でした。
自分の意志で、自分のお金で、資格とかと関係ない学びを、学びたくて参加する、医療や福祉の現場のひとたち。この会のおかげで、金沢近辺のワーカーさんやヘルパーさんたちとずいぶん親しくなれた。松浦さんのSSTもいっしょに学びませんか、と声をかけたら応えてくれて、金沢の専門職のひとたちのなかに、クッキングハウスのSSTの輪がひろがってゆくことも、たのもしい。大事な学びこそ、ひとりじめしてては何の意味もないもんね。
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今回の団さんの授業のテーマは、「関係の中で」。
問題のある家族の、原因を求めるのでなく、関係を理解すること。ちいさななぜを大事にすること。ちいさな疑問が大きな問題への入り口になること。
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団さんの話はよく脱線するけど、その脱線のなかにも、お!と響く言葉がひそんでて、それをひろう作業も楽しみの一つです。
ユーモアのセンスについて。脳の外でなく、脳の内側にしわを刻もう。ユーモアのセンスは、ちょっとおもしろいことを見つける練習+それを覚えてる練習、記憶のセンス、でもある。ユーモアのわかる人になることは、誰かにとって楽しみなひとになることでもあるよ、と。
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この日は、最後に「岸辺の ふたり」のDVDを見ました。もう時間がなかったので、見て終わり、になっちゃったけど、他の研究会では感じたことを話しあう時間をもったりもしてるそうです。いろんな感想が人それぞれで、それもまたおもしろいのだとか。
でもそもそも、なんでこのDVDを団さんのワークショップで見るのか、みなさん、不思議だったでしょうね。団さんは、ただ、みて、感じるものがあればあったでよし、なんだかわからない、と思えばそれもまたよし、と。
そのDVDのこと、団さん仲間のMLでこんなふうに書きました。
      ↓
たしか2月に団さんが金沢に見えたときだったか、
私から手描きのいのみら通信をお渡ししたのです。
後日、その通信の感想をまじえたお便りをいただき、
とてもうれしかったものだから、お返事をかきました。
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ところで、私の使う封筒はいつも、
気に入った映画のちらしや雑誌のグラビアページなどで
手づくりしたもの。このときは、団さん宛てだしなあ、と
とびきりとっておきの、好きな映画のちらしの手作り封筒で出しました。
        *
不思議な封筒入り手紙をうけとった団さんは、?! と思ったらしくて、
その封筒を(たぶん、のりをはがして)開き、それが映画のちらしであること、
「岸辺のふたり」という、たった8分間の、映像と音楽だけのアニメーションであること、
DVDでつくられたものが、映画館でも上映されるようになったことを知り、
で、気になって、そのDVDを探しにいったこと、ーーーー
団さんがMLに、「スウさんから間接メッセージ的に紹介された作品」と書いているのは、
そういう意味でした。
        *
私も、おとといのお昼休みに団さんからそのこときいて、
ひえ~~!あの封筒一つから、そんなふうに発展するんだ、
全然知らなかったアニメのDVDを、団さんがわざわざ買いにいったり、
何枚も買ってひとにプレゼントしたり、
それをほかの研究会でも見たりしてるんだ、とびっくりしたのでした。
          *
「ね、こういうことがひとには実際におこる、
これ信じてるから、無駄じゃない、と思えるんだよね」
っていう、団さんの言葉はシンボリカルだなあ、って思った。
          *
ほんとに、誰かのなにげない、ひと言とか、態度とか、
提案とか、発想とか、アイディアとか、
それがきっかけで、新しいひとに出逢ったり、いつもと違う行動を起こしたり、
知らないドアを開けたり、ちょっとやってみようかな、って思ったりする。
あのときのあの言葉が、私の背中を押してくれたんだよ、
あの言葉で、勇気もらって、やってみる気になったの、
と、ずいぶん時間がたってから聞くことがよくある。
言った本人は忘れてることの方が多いけど。
          *
そういうこと、紅茶でも、かかわりのある他の場所でも、いっぱい起きているものなあ、
私もまた、そうやってたくさんのものや違う見方をひとからもらっている、
っていつも思ってるから、団さんの言葉がとってもうなずけたんだと思う。
援助、という仕事を長年してこられた団さんが、
これを信じられるから、無駄ではない、という。
そこからまた、私も力をもらいます。

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