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2006年10月 3日 (火)

消える言葉、残るきもち

あらら、ここにくるのとっても久しぶりに感じます。いのみら通信、84号、書きあがりました。明日刷り上ってくるので、紅茶がまたいのみら組みの作業日になりそう!先週も、はじめてきたかたをつかまえて、いきなり、これにはんこ押してくださいます?って、いのみらの封筒の差出人はんこを、ぺたんぺたん、と押してもらいながらお話しました。いのみらはまず、東京に発送しなくちゃね、13日から上京というのに、このぎりぎり感、いつものことながら、スリルいっぱい(?)ですわ。

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おばあちゃんがわが家に来ていたこと、何回かの出前と他の宿題がいくつか重なったこと、その他、ほっとけないできごとが持ち上がったこと、などなど、いっぺんにオーケストラ状態だったので、おばあちゃんを見送り、いのみらを印刷所に出しに行き、ふわ~という開放感。かつての私ならぐわんばってその日のうちに書き込むところでしょうが、からだbankのほうが、「おきゃくさま~、お目目がへろへろですよ、今日分のエネルギー、残高すくないです、もうおやすみくださいませー」というので、素直にしたがいました。ばたんQでした。

おばあちゃんはこっちにいる間に、2回、紅茶に参加。88歳のおばあちゃんにとっては、何度説明しても、紅茶のおけいこ、なのだそうだ。確かに、紅茶の時間、ってピンときにくいよね。つぎからつぎへと、したこと、言ったこと、食べたもの、などは忘れてゆきますが、ときどき、すっごい魂の会話を互いにするときがあって、でもその言葉もすぐ忘れちゃうので、やっぱり日記にかきとめました。

あんた、誰やったかいね、うちのお嫁さん?ちっともそんな感じせんわ~、ここに来る人たちみんなのお母さんって感じやわ、そうやわ、お母さんなんやわ。私のお母さんみたいな感じもするわ。なんちゅうても、ここは不思議な場所やわぁ、ほやろ、ひとがくるっちゅうのが不思議やわ、なんでくるんかいね、みんな安心したくて来るんかいね。ほうやほうや、だってみんな、安心しとるもん、ここにいると。

ってこんな感じでことばが出てきては、消える。でもその瞬間は、そう思っている。ことばときもちの、みつけたり、つかまえたり、また逃したり、見失ったり、の不思議を思うよ。

おばあちゃんは紅茶にでるたび、その夜、スーちゃんはいいお友達がおっていいねえ、私にはおらんもん、と何度も何度もつぶやく。おばあちゃんは、4人の子どもに恵まれてるけど、友だちは、いないようだ。さださんの歌の、「人生の贈りもの」の中にでてくる、深い気持ちを分かち合うような「友」は、たぶん、いない。若いころ、激しく生きてきたおばあちゃん、自分にも他人にも厳しく、ものすごく負けず嫌いで誇り高いひと。だから、いっぱいいっぱいぶつかった、おばあちゃんと私。今はそれを、いちおう過去形で書けるのが不思議なくらい、はげしくぶつかり合い、傷つけあったと思う。私にも激しいとこ、おおいにあるもんね。

友がいる、いない、どちらもそのひとの人生の選択。私の育った家は、極端に血の縁にうすい家族だった。だから私の心の奥底に、血の縁以外のひととの関係を求める気持ちが、きっと意識しないけど深くあるんだろうなあ。そのことーー人生を分かち合う友が必要だと気づいたのは、でも、娘が生まれて、紅茶をはじめて、それからのことだったよ、それまでは一匹狼っぽく、勝手に生きていた私がいたから。

wow-net のおとまり合宿でした死生学のワークショップ、そのときも、死を考えることは毎日をどう生きてゆくかにつながってるよなあ、ってひしひし感じたのだけど、おばあちゃんとわずかだけども重なる日々をすごして、さらにその思いは強まりました。

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コメント

おばあちゃんのステキなつぶやき・・・。キラキラしていますね。おばあさんやおじいさんたちのつぶやきが 時々ハッとする輝きを放つのは、今の本当がそこにあり、今の次の瞬間に消える、前後のふつうは無意識にしている言葉への配慮がないからこその、研ぎ澄まされた言葉が、私たちの心を打つんじゃないかなあ~と。だから逆のこともあり、ガックリしちゃうこともあるのですが・・。私も老人施設で喫茶店の手伝いをしながら、ゆっくりじっくり 一人ひとりの方との時間を過ごさせてもらいながら、スウさんのおばあちゃんとの会話みたいに、書き留めておかずにはいられない、胸がジーンとしちゃう言葉の数々に出会います。消える言葉、残る気持ち。残っていく気持ちが 今、今、の言葉になるのだと思います。いのみら通信、楽しみにしています。

投稿: ジュンコ | 2006年10月 3日 (火) 19時03分

ジュンコさんには、消える言葉、残るきもち、のことが人一倍わかるよねえ。そうね、誰かが書き残してでもおかないと、そのきもちすら消えていってしまいそう。ジュンコさんもやっぱり書き残す人、ね。

いのみら、明日発送しますね。

投稿: sue | 2006年10月 4日 (水) 08時12分

スウさん、またまたご無沙汰です!

原発震災の講演会以来、でしょうか。あのときテンパっていた仕事の件は、実はまだひきずっていますが(どうすれば柔らかく言えるかな、と思案中、、、)、その間にちょっと海外逃亡もしてきました。リフレッシュ、どころか、パラダイムシフトで、今アタマの中は未来に向けての夢(?)がいっぱいで、大変です。笑。

と、近況はこれくらいにして、久々にこちらに遊びに来て、まず目に止まったのが、「消える言葉、残るきもち 」のこの記事でした。おばあちゃんの「ここに来る人たちみんなのお母さんって感じやわ、...... 私のお母さんみたいな感じもするわ。」って言葉に、紅茶にお邪魔したときのあったかい気持ちを思い出したり、「友達がおらんもん」の言葉に涙が出そうになったり。

私の、今、の、人間関係。
私のいびつな人間関係の築き方。
親を非難したいのではなく、小さいときからの親と私との間の関係が、何か関係してるのだろうなあと、なんとなく思います。まだ答えは出てません。

長々と書いてますが、最後にもう1つ!
ブログのアドレス変わりました。お時間ある時に、リンク変更お願いしまーす!

投稿: kanakita | 2006年10月 5日 (木) 23時07分

お帰り~~!今さっき、kanakitaさんあてのいのみらに封をしたとこだったよ、シンクロでありまする!

おばあちゃんの生き方は、家族の事情で若いころからがんばって生きなきゃならない状況があって、長い長い物語を聞くと、ああ、だからか、そうなのか、と思い当たることがたくさんあります。

わたし、この前から、過去は変えられる、って言う言い方が気に入っていて。いつか逢えたときにでもまたそんな話しましょうね。いのみら今号には、土日の企画がおおいのですが、それだと逆にkanakita参加はむずかしいのかな、

リンク変更、うまくできるかどうかわからないけど、やってみますね。

投稿: sue | 2006年10月 5日 (木) 23時37分

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