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2007年6月18日 (月)

詩の時間に

図書館の詩の時間の日には、いつも不思議なギフトをもらう、参加するおひとりひとりから。といっても、紅茶のようにちっともはやっていない、小さな小さな読書会なのだけども。

遠くから毎月足を運んで参加しているKさんは、どうして今の今、この詩を選んで持ってきてくれたのだろう!と思うような詩の本を、いつもそのバッグから取り出します。

こんなのどうかしら、といって彼女がなにげに差しだす詩集。まったく知らない詩人さんの本の、はらりと開いた一ページに、はっと心がすいよせられたり、あ、ぴったり!とどきどきするようなことはこれまでも少なからずあったけれど、この日はとくに、今の自分のきもちに、ああ、そぉ、、、っと寄り添ってもらえてる、、と感じる詩に出逢えました。声に出して読みながら、ありがとう、ありがとう、とつぶやきたくなるような詩でした。

浜文子さんというかたの「ひと葉ひと言」(立風書房)という詩集のなかの、「祈り」という詩と、その詩に添えられた短い文章に、その日、出逢えたことのしあわせ。

いつもそばにあって、見慣れはて、忘れていた一本の樹から、それでいい、もういい、、、あなたのままいなさい、と声をかけてもらったこと、作者がその声を聴いたこと。

詩って、その時々の、ひとのこころ度合いのものさしみたいなものかもしれません。同じ一つの詩に、感じるものは決して同じじゃない。ひとの気持ちはいつも変化しているから。

それでも、あるひとが、ある詩を、声に出して読むとき、その詩のことば・詩のたましいを、どう感じているかがわかるとき、そこに一緒にいるひとたちは、詩人のこころと、読んでる人のこころと、ときにはその人の人生の、両方をわかちあうーーーーこの読書会に参加するお一人ひとりからギフトをもらう、と、書いたゆえんです。

Kさんに、あらためてありがとう。

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