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2007年11月 3日 (土)

たからものの小学校

10月最後の日曜日、河合谷小のさわらび祭を見に行く。全校生徒13人、こじんまりしてるけど、その分、一年生であろうと何年生であろうと、一人ひとりの存在感のでっかいこと、一人ひとりが輝いてることに感動してしまう。

河合谷小のもとの校舎は、村びとたち全員が何年間も禁酒して、その分のお金をためて建てたもの。今は他の地区からのこどもたちも受けいれてる小規模特認校。昔と同じように、地区をあげて子どもたちの育ちに、あったかく深くかかわっている。

この小学校に来て、その子その子の自分らしさを出せるようになって、きらきらしてる子たち。よろこんで通ってきてる子たち。河合谷小の教育のゆたかさは、津幡町のたからもの。

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その小学校を来年春で閉校にする、と教育委員会から突然言われた河合谷のひとたち、親たち。地元も親もまったく納得いってないのに、話し合いもないまま、議会が閉校をきめてしまった。とうとう直接請求という手段で、河合谷小のことを議論する臨時町議会が10月末に開かれた。

閉校の理由が、はじめは経費のことばかり。でも実際は言うほどかからないことが明らかになってきた。そしたら今度は、閉校に賛成する議員たちによる、少人数学級非難の言葉のオンパレード。

・自分の意見を伝える能力が、少人数では育たない…
・少人数教育は、質、内容ともに劣る…
・教員数が少なく指導面のバリエーションが…
・忍耐力が育たない ・切磋琢磨できない

・国際化に通用するような人材が育たない
・わがまま、競争力がない、・責任感がない 

・連帯心、自立心がさまたげられる、社会性が育たない

これらの言葉を次々と、傍聴にきてた保護者たちは聞かされたのだ。泣いている親ごさんたちもいた、議会のあまりのひどさに、怒りと悲しみでいっぱいになる。
河合谷のユニークな教育を冒涜(こんな言葉、初めて使う!)するばかりでなく、全国の小規模校の子どもたちにも、教育者たちにも、なんとなんと失礼な、ひどい言葉の数々。

なんとか河合谷小学校の存続を、と願う「風」仲間の二人も、同じ想いの他の議員たちも、懸命に意見を述べたけれども、圧倒的多数による、多数決で、願いは否決された。閉校の理由は、こどもたちのため、なのだそうだ。少人数ではよい子は育たない、と。

悲しいけど、これが今の津幡町議会の、現実。

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