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2007年12月15日 (土)

水車の図書館

じてんしゃ図書館の土居さんのお話会に行ってきた。

翌日が29歳の誕生日という土居さんの、作為のなさ、謙虚で誠実な話し方、うけこたえ、なにより強い意思のちから。

全国の図書館に「百年の愚行」をおいてもらいに行こうと決めたとき、
きっと楽しいことなど何もない旅がはじまるのだから、途中で意思がくじけてしまわぬよう、自転車に積むバッグ3個を、一番厚い幌布と、4分の一頭分の牛の皮とで、3ヶ月かけて手作りし、そうすることで心の準備をしたという。零下10度でも持ちこたえられる野宿の装備も、と。

土居さんは、この3年間、どれだけ自分との対話を重ねながら、
自転車をこいで、人と出逢ってきたろう。
はじめはわかってもらいたい、というたくさんの期待をもってたかもしれない。でも旅を続ける中で、そういう想いがだんだんそぎ落とされていったように聞こえた。期待すると、相手に求めてしまう。求めない、って、そのことのほうが、逆に強い気がした。

「相手を理解してみよう、と想うきもちがすごい大事と思う」という言葉にも、
はっとした。そういえば、理解しよう、といつも努めるのはかなりしんどいこと。してみよう、っていうのなら、間口がゆるやかだ。


彼をここまでつきうごかす「百年の愚行」っていったいどんな本なんだ?って思わせるものを、彼は確かに持っている。
全国の図書館にこの本を、というのをすでにはるか越えた強いメッセージが、土居さんの細身のからだからびんびん伝わってきた。

自転車についてる彼の手つくりの水車の図書館、下のほうを見たら、草木がはえてた。葉っぱは紅葉してた。それも一緒に旅してるんだ。

津幡図書館では、この本が購入リストにはいったそうだ。

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