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2008年6月14日 (土)

お別れ会

知り合いのお母様が86歳で亡くなられた。

母と出逢ったみなさんとだけで母を送りたい、
棺をかこんで、お茶とケーキをともにしながら
想いでを語る、そんなお別れ会にしたい、

と息子さんが言ってらしたように、

お別れ会当日、会場にはお母様のお好きな曲が流れ、
ホールの中央に置かれた白い棺のまわりをぐるりと花が囲み、
その外側をさらにテーブルと椅子が囲んで、参加するひとたちは、用意されたお茶とケーキをいただきながら、一人ひとりがお母様との想いでのエピソードを語った。
メッセージカードにそれぞれのきもちをかいて、
献花のお花とともに棺のうえに。
それがお焼香のかわり。

お母様には、波乱万丈の、厳しくつらい時代も長くおありだったようだけど、
10年前に津幡に越してこられてからは、
ご近所や、子どもたちとのいい出逢いがたくさんあって、人生で一番穏やかな年月だったらしい。とりわけ地域の子どもたちにとって、このお家は安心できる居場所でもあったようだ。

亡くなられた当日、誰にも知らせぬうちからまっさきに、おまいりさせてください、とやってきたのは、そういう小学生たちだったという。子どもたちだけで次つぎ訪れては、号泣しながらご遺体に手をあわせる様子に、息子さんはあらためてお母様の生き方に深く感じるものがあったらしい。

   ****

かんこんそうさいの「婚」は、昔と比べたらずいぶん自由になってきたように思う。「葬」だって本来は自由に、そのひとの生き方を反映する送り方があっていい、と前から思ってきたけど、本人の意思があって、残されたものが本気でしようと思えばできるんだな。

婚のようにはまえもって用意できない場合も多いから、わけわからず業者任せになってしまうのもやむをえないけど、

祭壇がなければならぬ、お坊さんを何人よばねばならぬ、お香典を受け取らねばならぬ、なんて規則はほんとはないはずで。

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