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2008年7月 9日 (水)

はくちょうろ

Photo 義父の17回忌の夜の宿は、兼六園に近い白鳥路ホテル。

← どこか古風な、ホテルの鍵。

26年前からの10年間、私たち家族はすぐ近くのマンションに住んでいた。娘は小学3年生までここで育った。幼稚園のころは、毎朝、白鳥路を歩いて兼六園下にでて、そこのバス停から路線バスで通園してた。

マンションの近くに車をとめていたが、あるときから、その駐車場がつかえなくなった。土地が売られて、そこにホテルが建ったのだ。それが、このホテル。

泊まった翌朝、娘と二人で白鳥路を、朝の散歩。

一番びっくりしたのは、すっきりと空が見えること。昔は、この路は大きな樹々でおおわれ鬱蒼としていて、空が見える隙間はほとんどなかった。入口にある白鳥の像と藤の木からはじまる白鳥路には、大きな胡桃の木が何本もあって、よく緑の実が落ちていた。右手は、当時はこの地にあった金沢大学。左手は金沢地方裁判所。

昼でも暗く、夏は天然の冷房がきいてここを抜ける間は夏の暑さを忘れられたけど、その分、危険な面もあって、観光客向けにも、と樹々を相当伐って明るくしたのだろう。

Photo_2 朝の通園のとき、親子でいつも歌いながら白鳥路を歩いた。あのころはまってたのは、クボタトシノブの「流星のサドル」だったよね、と娘。

路を抜けると、急に明るくなって、そこは大きなバス通りで、石川門を右斜めに見あげる池があって、その浅瀬で遊んでた娘がこけて、びしょぬれになったこともあった。よその人には観光地でも、私たちにはお隣の金大キャンパスもふくめて、大きな遊び場だったんだ。

白鳥路から大手堀に向かう途中、大手門にあがる道の脇に、かつては、古い大きな藤棚があった。住んでいたマンションの5階からもその藤の花が見えた。そこであの年の5月、たった一輪の、遅咲きの藤の花と出逢ったのだ。あなたは、あなたなりの花におなり、と教えてくれた、私にとって大切な記念の場所。

大手堀も夕方、よく散歩したものだ。

Photo_3 堀の水面につきそうなほどに低くたれてる枝は昔のままだ。枝でブランコしてる鳩たちもまた。

Photo_4

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