« 魔女サンバ | トップページ | 森のひびき »

2008年8月 3日 (日)

織座の野菜

月に一度、八千穂村の織座農園から有機野菜が届く。先週はこれまでにないほどバラエティ豊かに、夏野菜がどどーん、と。

男爵芋のちいさな新じゃが・鹿の難をのがれた夏大根・ブロッコリー・カリフラワー・かぶ・ズッキーニ・葉っぱの先がちぢれた甘いキャベツ・ルッコラ・そして、トマトになすにきゅうり、などなど。

orizaは、稲の学名、だそうだ。賢治さんの童話にもたしかそう出てくる。でも典子さんはこのorizaに、織座、の字をあてる。それは、典子さんのこれまでの生き方や、ここに集うひとたちとの関係や、織座農園という場のもつ意味を考えたとき、いっそうふさわしい。

                    **

10数年前に、友人から贈られたという「まわれ、かざぐるま」が織座さんと私のご縁のはじまり。友人がなぜその本を典子さんに送ろうと思ったのか、わけを聞かないうちにその友人は病気でなくなってしまわれたそうだ。

典子さんはやがて、いのみら通信の定期購読者になり、長いこと、私たちはそれだけでつながっていた。

でもきっとすみずみまで読んでくれてたんだ。何度も誌面にでてくる調布のレストラン・クッキングハウスのことが気になり、そしてある日、調布へ野菜配達に行った帰り、典子さんはクッキングハウスに寄って、よければどうぞ使ってください、と野菜をおいてきた。

                    **

以来、何度かそんなことが続いて、その何回目かの時、典子さんは初めてクッキングハウスで玄米ランチをたべて、2階のクッキングスターにも足を運んだのだ。それはクッキングハウスの公開紹介会のときだったか、コミュニケーションの練習のSSTのときだったか、参加者全員で輪になって、リラックスマイクとよぶクマのぬいぐるみを手に、簡単な自己紹介がはじまった。

「石川県津幡町、、、紅茶の時間の、、」と私が名乗って、クマのぬいぐるみをなにげなく手渡した隣のひとが、初めて逢った、典子さんそのひとだったんだ。こんなふしぎが、現実にあるんだ。                  

そして今はもう定期的に、織座の野菜がクッキングハウスに配達される。クッキングハウスも、とまりがけで織座農園に研修旅行にいく。

                  ***

織座農園では若い農業研修生や、ときにはそうでない若者も、うけいれてともに暮らしている。典子さんは決して、彼らの”おかあさん”って感じじゃないそうだ。織座農園のパートナー、みたいな感覚かも、と若者のひとりが言っていた。都会から訪ねてくるお客さんたちもいる。あらためて、「織る」と「座」の意味に、感動してしまう。

 Photo

← orizaのサラダ。

中央のみどりはルッコラ。ぴりり!とからいほどの、新鮮な苦味と豊かな胡麻の香り。お店で買うルッコラには感じたことのない辛みがおいしい。

白いのはカリフラワー。小さくちぎると生でも食べられる。ズッキーニも生でサラダにいれられるけど、ズッキーニは野菜が届いたその日に即、オリーブオイルとにんにくでいため、塩こしょうだけで、おいしくぺろりと食べてしまったので、このお皿には間に合わなかった。

トマトは4種。

・織座で採れたもの

・山下さんちの完熟もの(先日のお米配達のときにわけてもらったもの。多くはトマトソースにした)

・左側に見える細長いのは、紅茶に来てるYさんちの(ぽりぽりかじって、歯ごたえもたのしく甘みもあって)

・手前のミニトマトは、ご近所の若夫婦がきのう持ってきてくれたもの。

               ****

山下さんといえば、ことしも「山下兄弟トーク&ライブ」をとくべつ紅茶で。

多分12月はじめの日曜日ごろ@紅茶。

       ****

それにしても、WTOの今回の話し合いがうまくいかなくてよかった。大幅に関税下げて自由に輸出入、なんてことになったら、日本の農業はとてもやっていけない。その時々の政府の都合で、これまでも何度、農家は”殺されて”きたことか。

貿易うんぬんの前に、食に関しては、地産地消が一番。

と言いつつ、八千穂村からのはお許しあれ。世界の海をはるばる渡ってきたものは、なるべく食卓にのせませんから。

イケカヨさんの先日の講演によれば、日本の食糧自給率、重さにしたらたった20%だけが国産、あとは輸入物だそうだ。

|

« 魔女サンバ | トップページ | 森のひびき »

コメント

織座農園のお野菜、目に見えてきそうだな。その安心さとかみずみずしさとかおいしそうを飛び越えて食べたいって素直に感じられたよ。私の住む地域は、いなかだしけど山あり海あり川あり湖あり、自然遺産の白神産地ありのとこ。なので、食べ物には、ことかかない、ご近所さんが、畑行ってきたよ。と食べきれないほど、どさっとおすそ分けしてくれる。汗水たらして、育てた野菜を食べてって。ありがとう!をいう間もなくぽんっと置いてく。そんな、おばちゃんおじさんがたくさんいる。海の恵みもそう。山の山菜もそう。だから、とっても今の日本では、恵まれているんだなと
つくづく感じるよ。春には、春の。夏には、夏の野菜をいただくって当たり前のことなんだけど。今の日本は、政府の
勝手で減反させられたり。何よりまじめに誠実に汗水たらしてる。農家の人たちのくらしが、立ち行かないってどういうこと。納得できかねることが、蔓延してる。おかしいよって声上げるひとが、消費者じいからももっと出てくれたらな
ぁと思う。難しいことは、私には、解らないけど。けど。おかしいよ。とは感じられるもの。ご近所に取れたてトマトだけ売っている店員さんのいないお店が、あり一袋百円なので
置いてある空き缶に、百円入れて一袋買う。買いたてを水で洗って丸かじり。それが、一番おいしいんだなぁこれが。
家は、井戸水なので、使えば使うほど夏は、冷たくなる。
冬は、その逆。そんな生活をしていると、とかく見えなくなりがちな。農家やここは、海もあるから当然漁師の方もたくさん住んでおられる。そんな方たちの暮らしが脅かされる。こと自体、異常だよ!ね。まずは、そのことにきずき、感じること。それも大切なことなんだなって思えたよ。
津軽・today

投稿: 津軽・today | 2008年8月 4日 (月) 10時50分

todayさんのところこそ、文字通りの地産地消、ですね。その貴重さをもっと多くのひとが実感するようになるといいだけどなあ。
井戸水の冷たさ、使えば使うほど、というのが、なんとも。
私が子どものころは、うちにも井戸があって、スイカが浮かんでいました。

投稿: sue | 2008年8月 5日 (火) 11時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 魔女サンバ | トップページ | 森のひびき »