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2009年5月 1日 (金)

紅茶ミステリーバスツアー

今年1月から計画をねってきたとくべつ紅茶「紅茶ミステリーバスツアー」、いよいよその日の4月30日は、朝からすばらしいお天気。

集合場所の津幡町役場に次々集まってくるどの顔も、あれれ、いつも紅茶で見る顔と、どこかちがうぞ。

いったいどこへ行くんだろう、誰と一緒に行くんだろう。「?」とわくわくがいっぱいで、この日がすごく楽しみだった、というみんな。表情が”いつも”を突き抜けて、うれしい日の子どもみたいにきらきらしてて、どのひとも見違えちゃうほどきれいだ。もちろん、今日のゲストで、このツアーのガイドをつとめる制服姿!の絹枝さんも、とってもきれい。

フロントグラスに「紅茶の時間様」と表示された黄色いかわいい観光バスに、22人がのりこんで、9時すぎ、発車オーライ。

そもそもこの企画、紅茶歴25年半の律子さんが、同じ紅茶歴をもち、バスガイドさんでもある絹枝さんに、毎年、「いつかあなたのガイドでバスに乗りたいです」と年賀状に書いていたことがきっかけ。

1月の紅茶の時間に、原始林窯のお茶碗を受けとりにきた律子さん、絹枝さん、そして雑木林のパンやさんこと章子さん、私、との間でそんな話になり、それならいっそ、本物の紅茶バスツアーを絹枝さんのガイドで実現しよう! となって、この計画がスタートしたのだった。

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バスが動き出して、どこに行くかもわからないうちからもう、ユーモアあふれる絹枝ガイドの見事な話術に、はじけるみんなの笑い声。

千里浜の渚ドライブウェイで砂浜を走るバス。富来に向かう道で、絹枝さんが朗読した「坊様と腰巻」というお話は、30年近く前、私が書いた童話「つゆくさ物語」からの一編。20歳前後のバスガイドさんだった彼女は、能登巡りの観光バスに乗車する時、きまって同じ場所でこのお話を読んでくれていたのだ。

巌門の能登金剛から見る、なんと美しい、海の蒼緑色!← 36年前の夏、そのころはまだ夫じゃなかったまあさんと来た海!でもあり。

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お昼ごはんは、七尾市中島町の、おいしい手打ち蕎麦処「くき」。ランチタイムにあわせて田鶴浜の志田さん夫婦が合流することも秘密にしてたから、志田さんの友禅の下絵をずっと描いてるたかこさん、まさしく、目が・(点!!)に。

Photo

くきさんのお庭、クリスマスローズが満開。

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とくべつ紅茶の基本は、その日のゲストとしっかりと出逢うこと。だから、絹枝さんはガイドと同時に、自分の生きてきた道、選んだ仕事、紅茶とのつながり、についても語るわけで。

夢に見たガイドの仕事(私との出逢いは、そのたまご時代)、若い日の結婚、出産。仕事はもうあきらめて子育てに専念してたころ、ちょうど始まった紅茶に、二人の子連れで毎週。紅茶の仲間たちと主催した星野さんの詩画展にも目いっぱいかかわった。その後思いがけなくまたガイドの仕事につき、紅茶から遠のいた時期もあり、そしてまた、紅茶とたしかにつながって、現在に至る。

笑い声と同時に涙もあふれてくる、絹枝さんの自分語りを聞きながら、コースにあわせたガイドとしての時間配分、お客様への気配りも、さすがにプロ、すばらしいなあ!と感激した。

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ツアーの最終コースは、能登島を一巡りした後、七尾一本杉通りの花嫁のれん展へ。せんだんのおかみさんたちも、「どこからおいでですか?」「ミステリーツアーで」のひとことで、紅茶バス御一行とわかり、うれしい声があちこちであがる。

鳥居しょうゆ店では、娘さんが嫁いだときに正子お母さんが手つくりした花嫁のれん。しら井昆布店では、おじいちゃんが昆布の買い付けに行った稚内で定宿にしていたお宿の、かつてのおかみさん(七尾出身)の花嫁のれん。高沢ろうそく店では、志田さんが制作した、花嫁のれんならぬ、しあわせの家族のれん。

Cai5hjny 志田ヒロさん作の家族のれん。下絵を描いたたかこさんは、作品になったのをこの日はじめてみることができた。(携帯で撮ったので、いい写真じゃないけど、本物はもっともっとすてき)

 花嫁のれん展は、母の日の10日まで。一本杉通りの50のお店にて。つまりこの期間、一本杉通り全体が、150枚近い花嫁のれん、のストリート・ギャラリーになるのだ。

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私とともに約4ヶ月、行き先の秘密を守り通した夫も、この日でやっと、内緒のしばりから解放されて、バスツアーを心から楽しんでいた。

とくべつ紅茶のゲストになって語る、ということは、これまでの人生をふり返り、自分を深く見つめなおす作業をすることで、そのことが、今後のそのひと自身への紅茶からの贈りものみたいなものだと思う、と、彼が最後にこの日の感想を言っていた。

そう、まったく同じことを私も思ってた。おととしのとくべつ紅茶で、汗をかきかき自分を語った、今は東京で院生してる宮川くんも、それにほんの数日前、クッキングハウスできもちを語った娘も、それと同じ質の贈りものを、その場所からもらった、もらっている、のだと思う。

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22人の、不思議な旅の道連れさんたち、いっぱ~~~い笑いまくり、きっと今日だけで笑いじわが10本は増えてるはず!!

中能登町から、奥能登の珠洲から、そうとは知らずに来てくれたひと、お里が富来や羽咋のひと、お二人そろっては初参加の五郎さんご夫婦。発案者の律子さん、参加者のみなさん、もちろん、ゲストの絹枝さん、やさしい運転手さん。本当にいい一日を、ありがとうございました。

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コメント

わぁー。なんて素敵なツアーだったことでしょう!
ご近所に住んで居たら私も、何が何でも、家のことやなにやかや。すっきりやるだけのことをして出かけたことでしょうに。けど、みなさんの瞳が、輝いていたってところが、なんかそう、すごく気持ちわかる。まぁ、私の場合、行く場所は、決まっているけれどね。華やぐ気持ち。心からその日を芯から味わい楽しんで居られただろうみなさんのその思い。ブログを通しても伝わってきているよ。みなさんが、笑顔で居るそのことが、うれしいと私は、今心から想っているよ。だってさ。私もある意味、紅茶つながりの仲間なんだもん。みなさんとお顔は、まだ知らないけれどね。千里浜とか田鶴浜?なんか我が家のご先祖さまは、そちらの
出身らしいですよ。詳しいことは解らないけれどね。こちらは、昔々北前船の行き来が石川とも盛んだったらしいですからね。聞き覚えのある土地のお名前が出てきて、びっくりしちゃった。家の舅が何度もくりかえし話していたからね
不思議だねぇ。不思議なシンクロまたまたありってとこですよね。そして、私の実家は、昔々旅館する以前は、北前船の廻船問屋だったみたいだし。そちらにご縁あったんだってとこも、なんかうれしいことです。ミステリーツアーとても素敵な企画をされてて、本当によかったです。ミステリーツアーってとこが、紅茶らしくて素敵と感じましたもん。
秘密を持つって、辛いけど、これは、びっくり、びっくり企画
みなさんが、どんなリアクション取って下さるかわかんない
とこがうりだからね。そんな秘密も私は、大好き!

投稿: 津軽・today | 2009年5月 3日 (日) 21時38分

todayさん
ミステリーバスのことは、いのみらを書いた時点でだいぶもうしこみのかたが多くなってきていたので、ブログのこちらのほうにはご案内をしませんでした。
北前船、というキーワードでは、もっとつながるものがあるかもしれませんね。しら井昆布のおじいちゃんも、当時は、北前船で昆布の買い付けに行かれたのでしょうし。
千里浜、はなじみの地名でしたか。昔に比べると砂浜が狭くなりましたが、それでもまだバスで浜を走れるのです。

田鶴浜は七尾よりすこし奥能登よりの町。今は七尾市にはいってその町名はなくなりましたが、もとは、鹿島郡田鶴浜町。鶴の来る田んぼがいっぱいだったのかな。
ヒロさんはその土地で、ずっと友禅の仕事をしてこられた作家さん、そして大好きな紅茶仲間。秋にはこちらへも出前に伺う予定でいます。

投稿: sue | 2009年5月 4日 (月) 05時20分

5月19日一本杉通りに行きました
 文化と歴史を感じました
 石川県には素晴らしい所が沢山ある
 能登の旅 よき出逢いあり 笑顔あり

投稿: 変な花屋 | 2009年5月28日 (木) 09時20分

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