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2009年8月14日 (金)

言葉の旅

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英訳つきバージョンがでてから、ずっと書きたいと思っていたこと。

newほめシャワの中のほめ言葉の英訳は、きっとたくさんある英語の言い方のなかの、一つに過ぎない、ということ。決して、これが正解、とか、正しい訳です、とかではないこと。

日本語→英語、という言葉の旅につきあいながら、ああ、このニュアンスはなかなか英語ではいいあらわせないなあ、と逆に日本語の持つ奥深さ、繊細さを、何度も感じたり。

また、当たり前のことながら、英語には主語が存在する、ということをあらためて実感したり。日本語は主語なしでもなんとなく話がすすんでしまうけど、英語はそうはいかない。

まっすぐ、直接的に伝える、伝わる、英語のすてきさ。その一方で、あいまいの幅がとてもひろい、日本語の妙、おもしろさ。

これもこの言葉の旅の途中で何度も思ったことでした。

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どの英語にしようかぎりぎりまで迷ってた一つが、「いつも ていねいだね」という言葉。

「ていねい」だけを辞書でひけば、politeが正解かもしれないけれど、それだとなんだか冷たい感じがして、この言葉を出したひとの想いとも、大きく違ってた。

この場合の「ていねいだね」は、「礼儀正しい」とも、「とても注意深い」とも、「慎重」とも、「完璧な」仕事ぶり、という意味のていねいさとも違う。

そのひとのしぐさ、なにげない言葉かけ、話の聴きかた、ひととむきあう態度など。そこに、心がこもっていて、相手の立場への思いやりや誠意が感じられる、そんな意味あいをふくんだ、「いつも ていねいだね」。それをなんて言ったらいいのだろう。

英訳を助けてくださったジョンさんとも何度も話し合い、ほかの何人かにもお尋ねして、最後に選んだのが、「You are always considerate」

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「かけがえがない」という言葉も、他の何者ともおきかえられない(ほど大切)、とりかえがきかない、という意味でいえば、irreplaceable、できっといいのだと思う。村上春樹さんがイスラエルでスピーチしたときも、「かけがえのない」を言うのに、この言葉を使っていた。

それでもなお、「わたしにとって、本当に大切で、貴重な、あなたという存在」と言いたくて、「You are so precious to me」になりました。

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「おいしい!」にも、いろんな、おいしい、があって、迷った言葉のひとつ。

その中から選んだのは、家族やごく親しいひととの間で使う、yummy!こんなつづりだけど、読み方は、ヤミィ!

でもこの言い方じゃちょっとくだけすぎ、って思ったら、もちろん、niceでも、goodでも、tasty!でも、delicious!でも。

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と、こんなふうに、旅する言葉にもいろんな物語が隠れてる。

みなさんだったらどんな英語を添えるだろう。さいわい「ほめシャワ」のページには余白がいっぱいあるので、どうぞ好きに、あなた訳を書き込んでお使いください。

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