« 明日は、ぶどう狩り | トップページ | 25回目のぶどう狩り »

2009年8月19日 (水)

もとをたどると

Photo_2 「そんなにがんばらんでもいいよ」

この言葉も、英語にするとき、ずいぶん迷ったひとつ。

言葉通りなら、あなたはそんなにがんばらなくてもいいよ、そこまで無理してがんばる必要はないよ、と訳せばいいのだけど。

ここが日本語のおもしろいところで。

がんばらなくていい、と言いながら、実は、どうぞそんなに無理しないで、そんなに無理するあなたが心配だよ、とも言っている。

なのでさんざん回り道しながら、ここは、Don’t try too hard に。

言葉で言ってないことを言ってるこのあたりを、カナダ人のジョンさんに説明するのも、ややこしかった。そして楽しかった。

                  ***

いっぱいお世話になったジョンさんとこに先日、英訳つきほめシャワをたくさん持っていった。その中から、クノキ家の14人の子どもたちに、一人1冊づつ。ジョンパパに1冊、のりこママに1冊。

英語で話すことの多い子どもたちにとって、いい日本語の教科書になるわ、とのりこさん。彼女からも、言葉のアイディアをいくつももらった。

「あなただとなんか 安心して話せるなあ」に、

「なんでだか、あなたとはきもちを分けあえるような気がする」という英語をつけてくれたのは、のりこさんだ。

                  ***

ちょこっと英訳つき、のもとをたどると、そこに、アレンさんがいる。今年の1月ごろ、病床のアレンさんに届けたくて、いくつかのほめ言葉に英訳をつけてみよう、と思い立ったことが、そもそものはじまりだったから。

ニューヨークまでお見舞いに行くという加賀のお坊さん、佐野さんにそれを託したけれど、もうそのときアレンさんは相当お具合がよくなかったので、お渡しするような余裕もおそらくなかったことと思う。

それでも、あたらしいこの冊子の原点にアレンさんがいてくれること、忘れない。

非暴力のお泊りワークショップ@佐野さんのお寺、のとき、アレンさんが言われた、「自分を卑下することは、自分への暴力です」という言葉も、忘れない。

ベトナム戦争から帰還したあと長く長く、さまざまな戦争後遺症で苦しんだアレンさん、自らを許すことの難しさ、自分の内なる暴力に気づくことの大切さを、私たちに身をもって教えてくれた彼の言葉だからこそ、いっそう忘れない。

|

« 明日は、ぶどう狩り | トップページ | 25回目のぶどう狩り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 明日は、ぶどう狩り | トップページ | 25回目のぶどう狩り »