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2009年11月 2日 (月)

収穫祭と金大祭

Photo 11月1日。午前中は、「お米の会」の収穫祭で、餅つき。そして、とれたての野菜となめこが豪華にはいっためった汁。

この日ついたお餅が、毎年、わが家のお正月のお餅になる。もちろん、餅つき当日もつきたてのを、その後も、お雑煮や焼き餅で少しずつ食べはするのだけど。

お米の会も22年になり、スタートしたときはまだおさなごだったレイジくんがしっかりお父さんから引き継いで、専業農家としてお米と野菜をつくっている。

待ちに待った今年の新米を、今日の朝ごはんではじめて味わう。う~~~ん、甘いっ!!夜は、新米玄米を炊く。玄米で食べても、うん、違いがわかる。やっぱり甘いっ。

                ****

収穫祭の午後は、金大祭での湯浅誠さんの講演を聞きに、金沢大学へ。思った以上にほっそりと、静かな、でも内側に、ものすごい意志と洞察と行動力をもったひと。

「人は見たいものしか見ない、見えないものはないことにされる」

「見えないことは無視につながり、逆に関心は尊重につながる」

貧困を可視化すること。今の、すべりだいのような社会の構造に目をむけること。

100円ショップのような店の店長さんだったひとの、
「自分が燃料のように使い切られた」という言葉、
この会社の正社員離職率は93%だとか。

正規雇用でさえあれば勝ち組、の思い込みも、問題を見えなくさせている。
正規と非正規の差がどんどんなくなってきている。
ふつうに働いていれば生活していけるはず、が通らなくなってきている今の状況。

「自己責任論」の呪縛で、がんばり地獄におちいらないこと。
「自己責任論」という言葉をなくすことはできるか、という学生さんの質問に。
     ↓
たとえば○○さんはテレビでもよく、その言葉を口にするが、
彼女はめちゃくちゃ苦労して、がんばってきたひと。
でも、それを誰も認めてこなかった。
彼女の不幸は、そのことを
きちんとほめられてこなかったことかもしれない。
あんたらは甘い!そんなの自己責任だ!
ということで自分をふるいたたせるしかなかった、といえるかも。

湯浅さん自身も、切羽つまって追いつめられたとき、
相手に対してともすれば、自己責任、をいいたいモードになるそうだ。
自分に余裕のないとき、その余裕のなさを糧にそうなるのだと自覚していれば、「自己責任」論から多少は逃れられるのでは、と、ユーモアと自戒まじりのお返事。

とっさに自分に置きかえて考えるところが、いっそう説得力ある「私」メッセージだ。

なるほどなあ。私もおもいあたる。

会場で求めた湯浅さんの本、「どんとこい、貧困!」(理論社・よりみちパン!セ)。これから読み出すけど、目次からして、この日のお話ともばっちり重なり、見えなかったものが、もっとくっきり見えてきそうだ。

                    ↑ 

ちなみに、このよりみちシリーズからはいい本がたくさん出てる。中学生以上すべての人の、とただし書きがあり、私もしっかりその一人だ。わかりやすい言葉で、みえにくい問題を深く考えさせてくれる本が揃ってる。

そうそう、湯浅さんが最後に、若い人たちにむけて、「みなさん、働き出したら労働組合にはいりましょうね。組合なんて遠い存在、と思うかもしれないけれど、一人一人では相手にされませんからね」と、湯浅さん自身の経験を話してくださった。

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コメント

スウさん、収穫祭おつかれさまでした。
雨が降る前にお餅つきが終わってよかったですね。
湯浅さんの講演会の感想、ありがとうございます。
とってもわかりやすいので、最近はやりのTwitterで
私のネットワークにお知らせさせてくださいね。happy01

投稿: Niro | 2009年11月 7日 (土) 09時22分

niroさん
お返事遅れてしまったけど、どうぞどうぞ。

明日かあさっては山中温泉あたりで、湯浅さんのお話や、大きな集いがあるのでしたね。

「どんと来い、貧困!」は、予想通り、とても読み応えありました。一時間では話しきれなかったお話が、かなり詳しく、リアルに、わかりやすい表現で描かれていました、お勧めの1冊です。

投稿: sue | 2009年11月20日 (金) 22時43分

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