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2010年6月 3日 (木)

「ミツバチの羽音と地球の回転」ぶんぶんぶん

20105 前々から完成するのを楽しみに待ってたドキュメンタリー映画、「ミツバチの羽音と地球の回転」。3週間ほど前、ちいさな試写会で見ることができた。

鎌仲ひとみ監督の、「ヒバクシャ」「六ヶ所村ラプソディー」に続く、核と人間をテーマにした3本目、そして、完結編ともなる映画。
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鎌仲さん作品では、いつもそのテーマと、本質を探る目のつけどころにはっとする。
「ヒバクシャ」では、ヒロシマ・ナガサキにとどまらない世界中のヒバクシャたち―ーイラク戦争で劣化ウラン弾を浴びたイラクの子どもたちや、アメリカの核工場の風下のひとたちーーのこと。
たとえ低線量であろうとずっと放射能にさらされることで、誰もがヒバクシャになってしまう、今の世界の現実を。
「六ヶ所村ラプソディー」では、日本中の原発から出る核のごみを、後始末もできぬまま、六ヶ所村に押し付けている現実と、その地で、再処理工場に頼らず、自前の暮らしを営むひとたちの、生きてる日々を。
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でもその映画を見たひとたちから、こんなことになってるって全然知らなかった、知ったはいいけど、じゃ一体、どうしたらいいの?自分に何ができるの?という声がいっぱい鎌仲さんに寄せられたそうだ。
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で、この「ミツバチ」。
持続可能なエネルギーと暮らしの、提案型ドキュメンタリー映画。
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瀬戸内海に浮かぶ祝島。
海の真向かいに建設計画のある上関原発と、文字通り向きあい28年間も計画を引きのばし、引きのばしして闘いながら、ひじき漁やビワの栽培を続け、海と暮らしを守ろうと生きてる島のじいちゃんやばあちゃん、それを引き継ぐ若いひとの姿。
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そして、スウェーデン。
実際に原発に頼らないばかりか、石油にもなるべく頼らず、身の丈の小規模エネルギーで暮らしているこの国の人たちからの、実に具体的な提案の数々。
暮らしとエネルギーの距離感がないってことは、なるほど、こういうエネルギー観や地球観を持てるってことなのか!と気づかされる。
「そんなに高い石油を、日本はどうして買うんだろう」とスェーデンのひとに不思議がられるのも、当然。これからの地球にとって、どっちが当たり前か、問われてる気がした。
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祝島とスウェーデン。どちらも、今、ここで、そしてこれからも、ここで生きていくことを選んだひとたちの、等身大の日常。そこに未来への希望を感じる。
「今、ここで、そしてこれからも」って言葉は、漢字で書けばまさしく、「持続可能な」ってこと。
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それにしても、ちょっと不思議な、そして長いタイトル。だけど映画を観たあとでは、この題名こそがなんとシンボリカルに、この映画を表現してるな、って思った。
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ミツバチは花から蜜をもらい、そして花たちのいのちの引継ぎの手伝いをする。地球が回転し、自然が循環する中で、ともに助け、助けられ、生かされる、ちいさな生きもの。
ミツバチの存在と生き方は、私たちがこれからすこし先の未来を考える時、生き方や暮らし方をシフトさせていこうとする時の、ヒントにならないか、って鎌仲さんは思ってるんだ。
実際、これまで当たり前に思っていたことと違う考え方、とらえ方ができる映画で、そこが、希望につながる。
前作でもそうだったけど、この映画観てても、鎌仲さんってほんとに人間が好きなんだなあ、って感じた。きっとミツバチも、、、大好きだ、ね。
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あ、そうそう、ミツバチの羽音の、 buzz には、伝える、ひろめる、口コミ、っていう意味もあるのだって。
この映画のことも、観た人がまだ観てないひとに、ぶんぶんぶん、、、って。そして各地で自主上映会がひらかれて、あっちこっちで、ぶんぶんぶん、と羽音がしてくるといいなあ。
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金沢ではたぶん、この秋に!
今日6月3日、金沢で「ミツバチ」を観よう、という人たちが集まって、初のミーティングを。私も参加します。
一緒にこの映画を準備したいと思う方、ぶんぶんの一人になってくださるととてもうれしいです。お気持ちのあるかた、どうぞご一緒に。
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5月20日付けの毎日新聞石川版にも映画のこと、紹介されています。
   ↓

映画:原発「ノー」、山口・祝島舞台に描く 持続可能な社会問う--今秋公開 /石川
 ◇自然エネルギー活用、スウェーデンの姿も通し
 ◇「地域を元気に」頑張る人見て(毎日新聞石川版5月20日)

http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100520ddlk17040648000c.html

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「ミツバチの羽音と地球の回転」のHPは、こちら。
     http://888earth.net

東京にお住いの方は、明日、あさってと新宿の四谷区民ホールでお披露目上映会があります。

6月4日(金)5日(土)open 18:00 上映 19:00~
鎌仲さんミニトーク21:00~21:30
前売り1300円 当日券1500円 
お問い合わせtelephone 03-3341-2863 グループ現代の藤井さんまで

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