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2010年8月13日 (金)

なんてことのない作業が

Photo 朝、開館して30分ほどした21美に着くと、すでに駐車場は満車。ミュージアムショップも、いつも以上に人であふれてた。
100冊のほめシャワをかかえていくと、ショップのひとのほっとした顔!できるだけ品切れにならないようにと早めにご注文くださるのだけど、夏休みの美術館は、やっぱりとくべつな時間と場所みたいで、すでに在庫ゼロになってた。ごめんね。

           ***

午後は、津幡図書館の、詩の時間へ。自分たちの好きな詩を、それぞれが声に出して読む、ただそのことを楽しむ時間。
いつもながら、きりりんさんがこころに響く詩集を選んで持ってきてくれる。

そのなかで、小林純一さんの書いたじょうろの詩があって。

水をまくんじゃないよ、
雨降る如く
露おく如く
しゃわしゃわしゃわ

って、こんな感じの詩で。そうか!だから「如雨露」って書くのか、ってこの日はじめて知った。しゃわしゃわしゃわ、っていう響きも、なんと、やさしいなあ。

もうひとつ、「日本語を楽しむ100の詩」という詩集のなかに、歌詞だけあつめた章があって、頁をあけてふと目にとまったのが、ミスチルの桜井くんの歌、「彩り」だった。その歌は知らないまま、でもなんとなく惹かれて、読み始めた。

こんな詞だった。

僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく   とか、   

なんてことのない作業が この世界を回り回って
何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく   とか、

なんてことのない作業が 回り回り回り回って
今 僕の目の前の人の笑い顔を作ってゆく     とか、

そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日にーーー

っていうような詞。
読み終わる前からなんだか胸がじんじんしてきた。この日の詩の時間に参加してたMさんが、すかさず言ったのと同じことを、私もそっくり感じてた。

彼女は、紅茶に来るたび、ほめシャワの封筒貼りを魔法の指と呼びたいくらいの早業でいつも手伝ってくれるひとで、そのなんてことない、単純作業が、大好きでたまらない、って毎回言うのだけど、そのうれしさって、この桜井くんの詞の言う、これだったんだ。

自分の貼った封筒のついたほめシャワが、回り回り回って、私たちのまったく知らない、どこかの誰かの手に渡り、ちいさな笑顔を作ってるかもしれない、って想像するとき、感じるささやかな、あたたかな、しあわせ。

私の日々の暮らしに彩りを加えてくれている、そのもとは、なんてことない、たとえば昨日の暑い日の紅茶の単純な作業、みたいなことから、その積み重ねから、生まれてくるものかもしんない。

この詞に出会えたことに、きりりんさんにも、桜井くんにも、感謝。同じこと感じてくれたMさんにも、ほめシャワを手にしてくれたどこかの”あなた”にも、感謝。

「彩り」、ここから聴けます。
   ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zGTBmCBxZsw

歌詞

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B21431

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