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2011年3月17日 (木)

種を蒔く

110226_昨日の紅茶にはなぜかたくさんみえた。福井から、小矢部から、いつもの金沢から、津幡から、そして、長野からも。

じかに逢って、語って、何杯も紅茶をおかわりして。
その間ずっと、地震の話だけ、原発の話だけ、してたわけじゃない。でもみんな心の底で、原発のこと気になってるから、もちろんその話もでる。その話に耳を澄ます。
話しながら、聴きながら、不安や、知らなかった情報や、知りたかった情報を共有する。一人じゃないんだな、って思いも、同時に共有する。

長野から車で見えたのは、織座農園の典子さん。福井で有機農業の全国大会があって、それで11日から(そう、あの日だ)福井に来ていて、その帰り、紅茶に初めてよってくれたのだった。

20年くらい前からの、いのみら通信の熱い読者さん。そして私たちがはじめて逢った場所は、なんとクッキングハウス。
今では定期的に、クッキングハウスに野菜をとどけ、うちは月に一度、織座さんの野菜を宅急便で送ってもらってる。広い織座の農園は、今では、クッキングハウスのメンバーさん達が研修旅行にいく場所にもなっている。

今回の原発事故の深刻さに、いったいどうしたらいいんだ、どうしようどうしよう、と大きな不安が押し寄せるのは当たり前だし、私も実際、すごくおたおたしてた。だってほんとにどうすればいいかわからないから。

こんなとき、典子さんならどうする?と訊いたら、一瞬おいて、「私は種を蒔く」って言った。
「いのちをつなぐためには食べなきゃならないからね、私は、種を蒔きます」って言った。

こんなシンプルで当たり前なことを、揺らがずに言う典子さん。この20年間で、逢うのはたぶんこれで6度目くらいと思うけど、ほんとにこのひとはぶれない。そこが好き。

この日紅茶にきて、織座さんに逢えたことで勇気をもらった人、きっと少なからずいたと思う。この大変なときにあえて紅茶にきて、互いに一期一会の出逢いをする。昨日の紅茶はいつもどおりのふつう紅茶なんだけど、なんだか、とくべつ紅茶の時間みたいだった。

こんな時だからこそ、紅茶にきてくれて、お泊まりしてってくれて、うれしかったな。

朝ご飯のあと、♪贈りものの言葉と♪graduation を聴いてもらって、ぎゅううっとハグして、元気で!またね!とエールをかわしあった。

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