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2011年4月19日 (火)

ドイツより 祈りをこめて

mai works のmai です。
4月3日、私の書いた「ともに考える場を」のブログを読んだと、
ドイツに住んでいる日本人の方からメールをいただきました。

 “以前からドイツでは、反原発デモがあちこちでありましたが、
  今回の日本での災害にはすぐに市民の反応がありました。
  大きなデモ、小さなデモ、
  自分は原発に反対であるという意思表示をなんらかの形で表現します。
 
  例えば私は南ドイツの田舎暮らしですが、
  近くの街の広場に集まり週1回、円陣をつくり真ん中にローソクをともし、
  火が消えるまでの間をともに過ごします。
  ドイツ反原発のシールがあり、それが目印です。
  そういうちっちゃなことでも新聞に報じられます。”

3月26日には、20万人規模のデモが行われ、
3月27日の選挙では、脱原発を掲げる緑の党が大躍進。
ドイツとは、そういう国なのだそうだ。

彼女は、長いメールと一緒に、
緑の党の躍進を喜ぶ若者の、まぶしいほどの笑顔の写真を添付してくれた。
自らが望んで、選択して、行動したからこその美しさ、
みたいなものに、私の胸がしめつけられた音がした。

原発事故が起こってから、
ちらほらと「ドイツ」というフレーズは耳にしていたけれど、
ニュースサイトで知るのと、現地に住んでいる人から聞くのとでは、
がつん!度が全然違う。

日本とドイツ、どうしてこうも違うのだろう?
ドイツのことをもっと知りたくって、彼女にメールをしたところ、
とても丁寧なお返事をいただく。

それを読んで感じたのは、メールの中で彼女も書いていたことだけれど、
本当に「違う民族」なんだなぁということ。
進学の仕方にしても、働き方にしても、宗教との関わり方にしても、
あまりにも違う。
どちらがいいとか悪いとかではなくって。
前提、や、依ってたつもの、が全然違うのだ、たぶん。
彼女はメールの中で、こうも言っていた。

 “自分の意志、意志することを
  私はドイツに来て学びなおさなければなりませんでした。”

彼女からのメールを受け取った数日後には
日本でも統一地方選挙が行われ、さらにがががーんとなってしまった。
なってしまったのだけど、ここに来て、
ドイツと日本は同じ敗戦国だったのに、なぜにこうも違うのか?と、
俄然興味がわいてしまい、
ドイツ在住の環境ジャーナリスト&コンサルタントである、
村上敦さんのお話を聞きに、京都まで足を運んだ。

「脱温暖化+脱原発は可能だ~ドイツの先進的な事例から」

ちなみにドイツでは、この講演会の当日である4月16日に、
メルケル首相が、脱原発の早期実現を発表した。

村上さんのお話を聞いたおかげで、前述の彼女とのメールから
ちらちらと見え隠れしていた「ドイツ」という国の"点"が、
"面"となって見えてきたような気がする。

確かに、民主主義の成熟度っていう観点では、
日本とドイツは、あまりにも違う。
だけどドイツ人でも、
みんながみんな環境に対して意識が高いというわけでもないらしい。
ビールとサッカーが最大の関心ごとという人もたくさんいるよ、と。

それでもドイツが環境先進国になれたのは、
「一般人が意識しなくても、環境対策に貢献できるような仕組みを
 政府がつくっているから」
なのだそうだ。なるほど!
で、日本は「一人ひとりの意識に訴えるばっかりで、仕組みがない」。

日本で脱原発を語ると、夢物語として笑い飛ばされるけど、
実際に「脱原発」を国策として掲げ、
着実に実績をあげている国がある。
これってけっこうな希望じゃないかと、私は思う。
日本の当たり前、が違う国では当たり前じゃないってことも、
今更ながら感じたり。
私たちは「井の中の蛙」なのかもしんない。

いやそもそも、日本では投票率あげるところから始めなきゃいけないんだけどもね。
私の感触として、ドイツの人は、
押さえるところはちゃんと押さえてる、って感じがしたからなぁ。

私の生きる国が、生きる社会が、
私の人生と、わかちがたく結びついているっていう当たり前の事実に、
一体どうしたら、私はもっと気づくことができるんだろう。

あぁ、時間があったらドイツのお話まとめたいのだけど!
話が膨大すぎてうまく伝えられる自信がない・・・
とりあえず、私の聞いたのとほぼ同じお話の映像と資料のPDF、
こちらから見れます。
有り難い!

それから講演で語られたことを、
メモしてくださったきとくな方がいらっしゃったので、
ご興味のある方は、こちらもどうぞ。 ←ずるい……

最後に、ドイツ在住の方からいただいたメールの言葉で、
この記事を終わりにしよう。
ドイツからの祈りが、届きますようにと。

“(4月11日)街の広場で原発反対のための黙祷の集まりがあり、
 世話役の方が白い大きな四角の布を地面に広げ、
 その真ん中に、丸く切りとり、赤く塗りつぶした型紙を置きました。
 日本の日の丸の国旗を、表しているのです。
 その横にチェルノブイリ、その下に福島とローマ字で書かれていました。”

mai

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