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2011年10月 7日 (金)

こどもの本の専門店 チルクリさん

mai works のmai より。

金沢市の泉野に「チルクリ」という名前のちいさな絵本屋さんがあります。
私が26年前に通った保育園と、12年前に通った高校の、すぐ近く。
このお店は、こども時代の私にとって、
まるでワンダーランドのような、特別な場所でした。


  こどもの本の専門店 チルクリ

  石川県金沢市泉野町5-3-3
  076-247-4473

Chilcre_toy_effected


一歩足を踏み入れると、ところせましと並ぶ絵本、絵本、絵本!
ちいさな私には、見上げるばかりの高い本棚が
迷路のような本の道をつくっていて、
あっちを向いてもこっちを向いても、読みたい本がたくさん。
目うつりする幸せを、幼いながらひしとかみしめ、
今日はどの本にしょう、あれかな、これかなって
きもちがはちきれそうだった。

チルクリさんにはたくさん足を運んだけど、
一番覚えているのは、
毎年紅茶の時間でひらいていたバザーでの売り上げを握りしめて、
紅茶の本棚に仲間入りしてもらうその年の絵本を決める、っていう儀式。
うーんとながい時間をかけて選んだその本を、
帰るなり、ドキドキしながら開いて、その見返しに
「○○年 紅茶バザー」って書き込むんだ。


大人になって自分のお金で好きなだけ本を買えるようになったけど、
それに反比例するみたいにして、本を買う、という行為に対する
ドキドキ感はうすれていってる気がする。
もしかしたら、もうあの頃ほど嬉しいきもちで本を手に入れることは
できないのかもしれないなぁ。
(……って思うと、ちょっと切ない)


大人になってわかったこと、もうひとつ。
あの頃の私がお気に入りだった本を手にとってみると、
飛び抜けてすばらしいストーリーなわけでもなく、
とてつもなく美しいイラストというわけでもなく、
他の作品と比べて、なんであんなに好きだったんだろう??って
絵本もたくさんある。
自分のことなのに、はてなマークだらけだ。


こどものほんの専門店、ってきっとすごく難しい。
大人が読ませたい作品、と、子どもが読みたい作品、って、
(もちろんその円が重なる部分はあるにせよ)
決しておんなじではないだろうから。


チルクリさんのレジは、大人がいすに座ってちょうどいい高さ、
つまり普段の世界よりも、ずっとずっとちかい目線で、
こどもたちと、そのつど向かい合ってる。
(私たちが訪れた日にも、
 ドキドキの顔しながら絵本をさしだしてる子がいたよ!)



うれしいッ!って顔、ブスッとした顔、どんな表情もしっかり見て、
語る言葉にも耳を傾けて、
「こどもたちの喜ぶもの」を一番大事にしてきたからこそ、
大人よがりでない、こどものためのお店を
何十年も続けてこられたのだろうなぁって、見ていて感じました。


Chilcre2_toy_effected


さてさて、今日の嬉しいご報告。
私がもう26年もお世話になっているこのチルクリさんに、
『ほめ言葉のシャワー』と『贈りものの言葉』置いてもらえることになりました。
こういうのも凱旋っていうのかしら……ってなにをえらそうな!!!汗
でも、なんだかちょっとだけ誇らしかったのです。
あの頃の私に教えてあげたい。
あなたの大大大好きなこの場所に、20数年後、
あなたの作品が並ぶんだよ、って。
そしたらどんな顔するのかなぁ、私。


写真は、チルクリさんの近くの図書館員さんがハンドメイドした
そりゃもう美しい切り絵。
どれも絵本の登場人物&動物たちをモチーフに。
入口のドアの内から外から、ようこそ、って言ってくれてます。

mai

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