« ほんちゃん りーちゃん | トップページ | 拝啓 野田さん »

2012年3月14日 (水)

3.11をともに

3月11日。
忘れてはいけない特別なこの日を、ふだんと同じようには過ごすまい、と前から思っていた。まあさんは金沢の集会へ。私は越前にお話の出前、もちろんちきゅうとかざぐるまのキルトをかかえて。

出前先の公民館は、ことしで男女共同参画宣言をして10周年。この日はその記念の集い。私くらいの年代か、それよりも先輩格の方々もたくさん参加されてた。

11年前、津幡町の男女共同参画プラン策定委員、というのになったけど、あの時の私は文字通りの、名ばかり委員だったことを思いだす。この公民館は、その意味でも先進的。

こういう場で、紅茶や原発や贈りものの言葉や、「聴く」と「聞く」の話など、3.11に語れる機会をもらえたことの幸せ。やっぱり私にとって特別な日になった。

          ***

120128_ 共同参画、って聞くと固くるしいけど、私の中では、男らしい、女らしいにとらわれずに、しばられずに、お互いに大切にしあうこと、というイメージがあるので、「ほかの誰とも」という歌を一番だけ歌う。

  ♪誰とも ほかの誰とも とりかえっこできない
   あなたが生まれたその時から 一つきりのいのち
   あなたが大切にされ わたしも大切にされ
   それが行ったり来たり ともに生きること

歌って、時計を見ると、あと少しで、あの時間。
前の日のリードさんの時にもしたように、目を閉じ、2時46分から1分間、想いを一つに、被災された方々のところへ祈りを届ける。

お隣の方と手をつないでくださいな、とお願いしたところ、みなさん、そのように。
少し早めにうっすら目をあけたら、一番前の、私よりはいくつもお年が上そうな男の方同士が、互いに両手をしっかり握りしめあってらしてーー。
その光景が、この日、とってもあったかく感じた。

この時間、日本中が静まりかえり、沈黙し、数えきれないほどの祈りが捧げられてたことだろう。福島で、宮城で、岩手で、一関で、大船渡で、津軽で、東京で、埼玉で、京都で、西宮で、石川で、、。

越前でも、「落とし穴」のことや、原発的と原発的でないもののリストについて、語った。

54基ある原発のうち、今、止まっている52基は、どれも電気を作ってないけど、電気を消費して、水をまわし、中の核燃料や使用済み燃料を、冷やし続けている。このおおいなる無駄についても、止まってるから安全ではないことも、語った。

そして、毎週のちっともはやっていない紅茶の時間が、私を原発的にさせない、その意味での優れた装置であることも。

                 ***

前日、私のパソコンをなおしてくれて、わが家にお泊まりし、越前の出前にも参加してくれた酒井くんは、そこから刈谷にむけて帰り、私は夜の集いに出て、その夜は越前泊。

翌朝のホテルで読んだ朝日新聞。11日には、美浜で風船を飛ばし(その風船がどこにたどりついたかで、風がはこぶ放射能の行き先を知る)、敦賀で大きな原発の集会とデモがあった、と出ていた。
去年秋に私を越前によんでくれた人は、この二つのイベントに出るので、公民館には来れなかったのだ。それぞれの地で、それぞれのできることを。

この記事を書いてたのが、ミチコさんの遺志を継ぐキルトの物語を書いてくれた、あの若い記者さんだった。石川では読めない彼女の記事を、3.11の翌日に読めたことが、いっそううれしく。

|

« ほんちゃん りーちゃん | トップページ | 拝啓 野田さん »