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2012年12月22日 (土)

クッキングハウス25周年の歌たち その1

12月15日、朝からどきどきわくわくしながら調布へ。会場のグリーンホールで、まあさんと娘と合流。

クッキングハウスのメンバーさん、スタッフさんたち、それに松浦さんが、この3年間であわせて150もの詩を書き、そこからさらにみんなで意見をだしあって、詩をねりなおし。
曲も、メンバー、スタッフたち一人ひとりがつくったものをもちよって、それをまたさらに作り直し、育て直し。

そこから、今回発表する17曲のオリジナルの歌が選び抜かれ、それをみんなで練習し、CDに録音し、それを大きな今日の舞台で、こころあわせて歌う。

それはおそらく気の遠くなるような、こまかいこまかい作業のつみかさね。忍耐の要る、一歩一歩のたゆまざる歩み。
ここにたどりつくまでに、笠木透さんや増田さんの、厳しい指導や、しったや、げきれい、、、がもう数えきれないくらい、あったんだろうなあ。

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ステージの緞帳があがると、クッキングハウスの仲間たち数十人が、顔をあげて、舞台に堂々と立っている。もうその姿だけで、胸にじ〜〜んとこみあげてくるものがあって、目の奥が熱くなってくる。

私たちは用意された一番前の席にすわらさせてもらってたので、松浦さんの涙も、総合司会の斎藤くんの涙も見えて、こっちにも涙があふれる。
松浦さんの水色のお着物は、能登の志田ヒロさん作の、加賀友禅。
松浦さんも、なんて美しい。

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みんなの歌声が会場をつつむ。どの歌詞も、すっごくいいなあ。
心の苦しみやつらさも、仲間と出逢えた喜びも、野菜を刻む音のする毎日のおかずづくりも、お弁当配達の仕事も、みんなで旅した想い出も、どれもこれも、日常のこと、ほんとのこと、ほんとのきもち。

目にしたアジサイの花が、バラバラなのに一緒で、それがまるでクッキングハウスのみんなみたいにみえる、っていうのもわかるなあ。「バラバラで一緒に生きていくのです」と。

「幻聴ルーム」も、手話つきの歌「私の壁」も、「ごめんね、塩ちゃん」も、「ぼちぼち行こか」も、ほんとうにそのひとが体験したきもちだから、詩にちからがある。こころに迫るんだ。

全17曲のうち、まきこさんが4曲も作曲してる。
もう10年も前に、松浦さんととくべつ紅茶でいっしょに語ってくれた彼女には、こんな才能があったんだね、このうた作りで、それがこんなにすてきに花ひらいている。それもすばらしいなあ。

「ヤマボウシの花」の作曲も、一部は、まきこさん。詩は、松浦さん。
お庭で洗濯物ほしていると、ヤマボウシの花が空にむかって咲いてる。それが、誠実で謙虚だった亡き夫さんのようで、見上げるたびに、こころ慰められてたという、そのきもちを歌に。

  ♪私の大切なあの人は 
   風に吹かれて山に消えた
   ひとり残された私に向かって
   ここにいるよと ヤマボウシの花

   私の心にあるかぎり
   あなたは今も生きている

と、歌う松浦さんをみつめながら、もうもう涙がとまらなかったよ、、、。

毎週金曜日の夜のレストラン、ハッピーアワーも、ワンルームマンションでクッキングハウスをはじめた時からあったという古い木のテーブルも、さんぽも、吉岡さんのお母ちゃんも、みんなみんな歌になっている。

121223_cd この日発売されたCD文庫のタイトルにもなっている「私の心の居場所」という歌の歌詞は、

  ♪見つけたよ クッキングハウス
   病気のことは かくさなくてもいいのだよ

   もう逃げない私をよろしくね
   みんなと一緒に生きて行くのです

一緒に生きて行くのだよ、一人じゃないのだよ、そのままでいいのだよ、という歌声が、この日、何度も何度も会場に響いてた。

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夜のうちあげ@クッキングスターでは、CD制作にもこの日の演奏にも参加してたどなたかが、今日は日本のフォークソングにとって画期的な日、といった感想をのべておられたけど、ほんとにほんとにそう思う。

笠木透さんが、フォークソングは弱者の表現手段、といつも言ってらっしゃるけど、このCDはまさにそれをかたちにしたものだと思った。

自分のきもちや体験を、上手へた関係なく、かっこつけず、かざらず、表現すること、それこそが、ひとのこころにつよく訴えるちからになる。
この一枚のCDは、その意味でもおおきなおおきな応援歌だなあ、日本中のこころ苦しい人にとって、今の社会で生きづらい人にとって。

すこし多めに買って来たので紅茶にも何枚かあります、一枚2000円。
一曲ごとに作詞、作曲者の想いを綴った文章をおさめた冊子つき。
紅茶でも流しますので、聴いてみて、手にとって、ごらんくださいね。



 

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