« 年に一度の日 | トップページ | 吉野桜紅バスツアーの、ちょこっと訂正 »

2013年1月13日 (日)

わたしが子どもだったころ@加賀の図書館

Photo 12日は加賀市立図書館へ、おはなしの出前。
図書館を応援するためにできた友の会主催。

よんでくださった方たちの顔ぶれがなんともなじみ深く、懐かしいこと!!

加賀のお母さんたちとは、まだ「子育て支援」という言葉が聴かれなかった頃から、いくつかの子育てグループのところによく出前に行ってて。
また、彼女たちも私が津幡に越して間もない頃から、当時は今よりずっと遠かったにもかかわらず、一台の車に相乗りで、よく訪ねてきてくれてたっけ。

その後も、子育てや原発や憲法や平和、文化、と、いろ〜〜んな話を共有できる仲間たちが、加賀にいるなあ、といつも心強く感じてる。

この日のテーマはこれまで私が話して来たのとはちがって、本について。それも私がごくごく幼かったころに読んだ、2冊の本の話。

                 *******

そのうちの一冊はきっと誰もが知ってるだろうお話、「足長おじさん」(ジーン・ウェブスター作、遠藤寿子訳)。
小学校3年生の時、担任の先生が進めてくださって、読んだ本。

このなんともへたっぴいなのに、とっても伝わってくるものがある、著者自身のイラストがまた実に印象的で。
これは、リスやムカデたちとジューディがお茶会してるとこ。
  ↓
Kc13113_2

手紙できもちを伝えるのに、こんなにもいろんな表現があるのか、よろこびや悲しみや怒りって、こういうふうに伝えられるんだ、ってことを教えてくれたこの本は、今に続く私の文体の、まちがいなく原点だと思う。

将来、本を書くことになるなんて思いもしないまだ10代のころ、誰にも言えないもやもやぐちゃぐちゃしたきもちは、本の足長おじさんよりもっと漠然とした、架空の私の足長おじさんに、書き綴り、時に書きなぐり、してたことも思い出す。

何かあたらしいことを見つけたら、伝えずにおれない、あのきもち。
ちいさな発見もたまらなくいとおしくて、発見しては書き、見つけては書き。

そういうきもちと言葉が、今からもう30年以上も前の『てのひらごよみ』や『ありがとうのパッチワーク』、その後の『雪の手みやげ』へとつながっていったんだろう。

『想いのコンクジュース』という、手紙だけでなりたってる本にしたって、小学生の時の『足長おじさん』との出逢いがなければ、決して生まれなかった本だと思う。

自分が見聞きし、感じたもの、こと、きもち。
それを誰かに伝えたくて、私は書いたり、語ったり、してきたのだなあ、ということが、この日、図書館で、本との出逢いについて語りながらもっともっと確信できた。

            *******

参加された方たちにもお訊きしてみた。
あなたが子どもだったころに読んだ本で、大事なお話や忘れられない本はなんですか。

ちいさいモモちゃん 
小公女 小公子
アルプスの少女ハイジ
ベロ出しチョンマ
ごんぎつね
泣いた赤鬼
イソップ
トムソーヤの冒険
レ・ミゼラブル
山本周五郎のさぶ
フランダースの犬、、、などなど。

この日はいろんな年齢層の方がおられて、もちろん私よりずっと若い方たちもいらしたのだけど、いくつもの本が、私も大好きだった本と重なってた。

中には、娘が生まれて、読み聴かせをする中で知ったお話もあったなあ。
私がこどもだったころの家に、絵本はあまりなかったので。

この日、お一人が名前をあげたトムソーヤは、小学3年の時の担任の先生がすこしずつ読んでくださった本だとか。あんまりおもしろくて、続きがまちきれなくて、内緒で学校の図書室で先を読んじゃいました、と。
ちなみに、足長おじさんの作者ジーンのご両親は出版社をしていて、トムソーヤの本もそこから出たのだそうだ。そしてジーンのお母さんは、マークトウェインの姪っこ。

小学生が『さぶ』を読むってちょっと意外だったけど、実はわけあり。好きな宝塚の演目だったのですって。

『レミゼラブル』は、まあさんが高校生の時に読んで、がっつーんと来た本。

好きな本の話をする時は、誰もいい顔。そんな想い出箱のふたをあけるお手伝いができてたら、うれしいな。
 
                  ******

加賀の帰り道、久しぶりに野々市のフェアートレードショップのアルさんにお寄りする。
そして、新刊の『紅茶なきもち』をお店に置かせてもらってきました。

暮れにもとめた百合が、まだ一つも欠けることなく、今日、ほら、満開です。
Kc13113_3

|

« 年に一度の日 | トップページ | 吉野桜紅バスツアーの、ちょこっと訂正 »