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2013年1月24日 (木)

52本のスイトピーとゆうこさん

13124 岩手のゆうこさんが、はるばる津幡のわが家を訪ねてくださった。
偶然だけど、ちょうど母のいのちの日に。

毎年一本ずつふえるピンクのスイトピーの数は、母が逝ってことしで52年なので、52本。
一本だとか細いけど、これだけの数になると、豆の花らしい、甘いいい香りがする。

お母さんはどんな方でしたか、とゆうこさんに訊かれて、
スイトピーよりもっと強烈な、でーんと存在感あるひとでした、って言ってから、自分でもおかしくなって思わず笑ってしまった。

母はいまだに、私の中に居て、私のことを内側から照らし続けてくれてる、大きな光源のようなひと。

なのに、なんでスイトピー。わけは別にちゃんとあるのだけど、ゆうこさんが、この花の色がお母さんのこころの色なのかもしれないですね、って言ってくれて、なぜだかすとんと合点した。Photo

しばらく母の話をしてたら、ひさしぶりに、母としっかり対話したような気がした。ゆうこさんがこの日訪ねてくれた、ということにも、きっと何かとくべつな意味があったんだろう。

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ゆうこさんとの出逢いは、去年4月のクッキングハウス。
彼女ははじめていったクッキングハウスで、ランチのあと、今日はお話会がありますよ、と松浦さんに言われて、一番最後に2階の席についたお客さんだった。

その時の私の話のテーマは、「こころの居場所の原点」。
私にとってのそれは、15歳から通っていた、銀座月光荘画材店。店主のおぢちゃんの居た、あのお店だった、という話を最初に。

私の話の感想を、その日もっとも遠く、岩手からみえたお客様に聴いてみましょう、となって、ゆうこさんが語ってくれたことーー。

彼女が結婚を約束した恋人さんは、月光荘におつとめしていたこと。でもその彼は、彼女と結婚する前に、事故で亡くなってしまったこと。
初めて来た調布のクッキングハウスで、何十年も前の、銀座月光荘の話を聴くなんて!という彼女の驚きは、そのまま、その場にいた私たちの驚きでもあったんだ。

私はいつも、生きているということはwonderがいっぱい、っていうけど、この時もまさにそうだ、って思ったよ!

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ゆうこさんとは、そのひと月後、秋田でちいさな出前紅茶をした時に再会して、それ以来ぶり。

岩手花巻の老舗のお菓子屋さんが、彼女のお里。お店の仕事があり、県外に出ることもなかなか難しいけど、今回は思い切って時間をつくり、福井の友人たちに会いに北陸へ。ならば、その手前の津幡にも、と。

その福井の友人たち、というのが、おととしや去年、越前にわたしをよんでくれたひとたちだとわかって、またまたこのwonderなシンクロにびっくりくり、の私でした。

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