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2013年5月 4日 (土)

96条のこと。

110414_ 3日、石川九条ネットが毎年この日にひらく集いに。

これまでは、9条の会の呼びかけ人の方や、東京から有名な人をよんでお話を聴く、ということが多かったけど、今年は、石川九条ネットの呼びかけ人で、9条を守り、発展させようとしてる、3人(お医者さんと牧師さんと大学の先生)の鼎談を中心に。

改憲の動きが声高になり、夏の選挙前という危機感もあってか、場内は満員だった。

この日もだし、ほかの憲法集会に出ても、いつも感じること。
先の戦争の悲惨や非道を語り伝えることは、もちろん決して決して欠かせない大切なことなんだけど、戦争を語る、ってだけでは、平和も9条も守れそうにないよなあ、ということ。

その過去が悲惨なものであればあるほど、今の96条改訂の行く末とどうつながってるのか、多くの街ゆくひとたちにはなかなかピンと来ない、というか、今が今、私たち自身、じわじわとぬるま湯でゆであげられてるカエルだということの、想像がしにくいんじゃないだろうか。

今の憲法が生まれた66年前とちがって、憲法と私たちの暮しが、あんまりにも遠く感じられてしまってる。
もちろんそれをばねに、96を変える、って声が今、こんなにも大きくなってるんだろう。他国の脅威を、憲法を変える口実にもして。

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96を変える、って言うこと自体が、そもそも、憲法の理念とあっていないよ、って私は思う。

憲法の主語は、「私たち」という国民なのです。

今の憲法は、国が暴走してかってに戦争をはじめたりしないよう、国民の権利を押さえ込まないよう、意思表示の自由な権利がおかされないよう、大きな権力をしばるためにつくられたのに、それを、しばられてる側が、憲法を変えやすいように変えよう、って言いだしてることの、あべこべさ加減。

憲法と私たちの今が、どうつながってるか、それをわかりやすく伝えるのに、ああ、私にももっと勉強が必要だなあ。

5月11日、白山麓僻村塾に池澤夏樹さんがみえてお話されるというので、聴きに行こうと思ってる。
そのタイトルが「憲法なんて知らないよ」というので、よけいに聴きたいと思う。
お話は、2時から@白峰の遊月山荘。要予約で、800円。tel:076−273−0017

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110429_ 同じ九条ネットの主催で4月に観た「一枚のハガキ」は、ほんとうにすばらしい映画だった。99歳の新藤兼人監督、最期の作品。

戦場の場面は一度もでてこないけど、戦争の非道と愚かしさとあほさ加減が、シンプルきわまりない舞台をじかに観てるような迫力で、ぐいぐいぐいと迫ってきた。

戦争末期、赤紙で徴収された100人の兵士の行き先が、クジできめられ、そのうち6人が生きて帰った。監督自身が、そのようにして生き残った6人のうちの一人だったという。

映画をみる前は、そのハガキが赤紙のことを指すのかと思っていたけど、文字どおり、妻が夫にあてた一枚のハガキだった。

機会があったら、多くの人にぜひ観てほしい一本です。
大砲も銃もでてこないけど、人々の暮しはこのように、あたりまえのように、こわされていったのだ、ということが強く実感できた、戦争の悲惨と、それでもひとが生きていこうとする力を、描いた映画でした。


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