« 夢生民さんカフェに | トップページ | 憲法とわたしたち »

2013年6月10日 (月)

ビナードさんのお話から。言葉を取り返す、ということ

ビナードさんの講演会に早めにいって、安宅さんとキルトのかざりつけをする。
ちきゅうキルトと折り鶴キルトの二枚を、パネルに並べて。

会場にいく階段を上ったらすぐ目に飛び込んでくる特等席にかざらせてもらったので、来る人来る人、足を止めてみてもらえたのがよかったな。

折り鶴キルトは、金沢の平和サークル「むぎわらぼうし」が呼びかけてつくったキルト。

むぎわらぼうしは、朗読劇「この子たちの夏」の上演にかかわった人たちがつくって育てて来たサークルなので、そのメンバーはもちろん、「この子たちの夏」に出演した女優さんたちの名前とメッセージ入りのキルトも,この中にたくさんある。
キルトのパターンを考案したのは、ミチコさん。

130609_ 折り鶴キルトのなかに、名古屋のバンドエイドのキルトをみつけたよ。「目には目薬 歯には歯ブラシ」のメッセージ。

私のもあったよ。130609__2メッセージは、 「静かな力を 見える力に」

       ***

この日の講演会には300人もの人が参加。

岐阜9条の会の浅井さんもご夫婦でみえたし、顔見知りの人たちがいっぱ〜〜い来てたのも勇気づけられたな。
もちろん、知らない人もいっぱい。詩人としてのビナードさんを知る人たちも見えてたみたいだ。

講演会後、ビナードさんのサイン会がこの二枚のキルトの前で。
130609__3
                     ******

ビナードさんの講演会、あいかわらず言葉のセンスがすごい切れ味で、何度もハッとする。

英語のAtomic bombも、Nuclear weaponも、Nuclear power plantも、それを作り、開発する勢力が生み出した言葉、それを肯定した立場からの言葉。

ピカドン、は違う。それは広島の相生橋の上に立って、空をみあげている、爆弾を落とされる側の、生活者の言葉。本物の言葉。

原爆、核兵器、核の平和利用、原発ーーーこういう言葉を使い続ける限り、これらは他人事になってしまう。

原発は、核爆発を一度にさせないでじりじり爆発させるものだから、僕は、大飯原発のことを、大飯じりじり3号機、4号機、と呼んでるんだ。

原子炉、も売るための、PRのための言葉だよ。
英語でいえば、Nuclear reactor、直訳すると核分裂反応装置。
その名の通りではとてもキャンペーンできない。そこで原子炉、と名づけた。まるで、鉄の溶鉱炉か何かのように。

ピカドンのような、本物の言葉にはちからがある。
だから権力者はそういった言葉が使われることを恐れる。

僕らは本物の言葉を取り返していかないと、自分の問題としてひきうけて、たたかうことができないんだ。
そうやって言葉を取り返そうとしていると、本質的なことが見えてくるんだよ。

今や佃煮にするほどあるプルトニウム。核保有国の立場からすれば、つくり続けることが大事。原発が動かないと、それが行き詰まってしまうんだ。

              ****

ビナードさんのお話には、巧みな比喩に縦横無尽のユーモアがたっぷり入ってるので、ハッ!ドキ!と、爆笑とが、交互にくる。

ビナードさんは、もらった言葉はすぐに使いたくなるのだそうだ。
ピン!ときた言葉や、日本語と英語の間を行き来しながら独自に発見した言葉たちもきっとそうだろう。
言葉は使うと自分のものになる、とも言う。

確かにそうだと思う。
ビナードさんからもらった言葉や、言葉のレンズを、私もまた使っていこう。
お話がとてもよかったので、そのおすそわけを、12日の紅茶に来た人からもしリクエストがでれば、よろこんでお話しするね。

聴いた人が次の人に話し、その人がまた次の人に話し。
そういう作業が必要なんだ。

|

« 夢生民さんカフェに | トップページ | 憲法とわたしたち »