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2013年8月19日 (月)

ゲンを好きに読めないなんて

130812_ この夏はとりわけ、メディアで「はだしのゲン」を見る機会が多かった。
作者の中沢啓治さんが去年亡くなられて、でもその分、ゲンを世界に知ってもらおう、とする人たちの意志ももっと強くなって、また、それ知らせたい心ある人たちもマスコミの中に少なからずいて。

そんな時に、松江市教育委員会がこんなことしている、という報道。
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2013/08/16 12:22  【共同通信】

はだしのゲン「閉架」に 松江市教委「表現に疑問」

 松江市教育委員会が、原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」を子供が自由に閲覧できない「閉架」の措置を取るよう市内の全市立小中学校に求めていたことが16日、分かった。
 市教委によると、首をはねたり、女性を乱暴したりする場面があることから、昨年12月に学校側に口頭で要請。これを受け、各学校は閲覧に教員の許可が必要として、貸し出しは禁止する措置を取った。
 市教委の古川康徳副教育長は「作品自体は高い価値があると思う。ただ発達段階の子供にとって、一部の表現が適切かどうかは疑問が残る部分がある」と話している。

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学校の図書室にいって、自分の選択で、ゲンを読みたい子がゲンを読めるってことが大事なこと。先生のお許しがないとよめない、貸し出しも禁止、だなんて、民主主義からはずれてる。

ゲンのマンガは、これまでたっくさんのボランティアの人たちの手で外国語に訳されていて、世界で4000万部、読まれてるのだと言う。

日本の子どもたちが、ゲンでヒロシマの悲惨と残酷を学び、ゲンから勇気をもらったように、外国の子どもたちもまた、ゲンからヒロシマや原爆のこと、いっぱい教えてもらってる。

イラク戦争にいったアメリカの兵士が、先にゲンを読んでいたら、自分は戦争には行かなかっただろう、と言ってたのをテレビで見た記憶があるけど(たしか、クローズアップ現代で)、ゲンには、それくらい、ちからがあるんだと思う。

そうか、そのちからを、権力側は怖れるんだ。権力のトップからじかに言われてなくても、権力の意向をよみとって、自主規制する人たちもいるんだ。

名古屋のバンドエイドさんは、今、ゲンの中国語訳にとりくんでるとこ。
その彼女がブログに書いてるこの言葉に、同感です。
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「残酷なことを知らせない残酷さ。史実を知らせず、歴史を美化することの汚さ。汚いこと、残酷なことを避けたい私たちの心の中にも、究極、残酷さがあるのだと思います。」

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