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2013年10月24日 (木)

天野祐吉さん、これまでありがとう。

秋田に3泊したホテルで毎日、ゆっくりと朝日新聞を読んだ。
10月21日付けで、天野祐吉さんが亡くなられたことを知る。

天野さんが創刊した「広告批評」は、ほんとにおもしろい雑誌だった。

広告から時代を読む、するどい切り口。でもその底にいつも、天野さんのヒューマンなとこが感じられて、記事に名前をみつければ読み、テレビにでていたらいつも、彼の言葉に耳を傾けていた。

13年7月3日付けの「CM天気図」には、こう書いていたそうだ。
「いまこの国は景気さえよくなれば、憲法を変えようが原発を再稼働させようが『ええじゃないか、ええじゃないか』の空気にあふれている」

こういう当たり前の意見をいう人を、私たちは一人なくしたけど、当たり前のことはこれからも、いろんなひとがもっともっと言っていかないといけないよね。

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秋田で読んだ、この日の「天声人語」。

自由民権運動が盛んなころ、西多摩の有志が研究してねりあげた「五日市憲法草案」のこと。基本的人権のことも、法の下の平等も、きちんと書き込まれていた、と。
まだ明治憲法が発布される前のことだ。

美智子妃が79歳のお誕生日に、その五日市憲法のことを、「しきりに思い出しておりました」と語られたという。

この一年の憲法論議のこと、美智子さんもきちんと見ておられるんだなあ、と感じた。

今の憲法を、押しつけ憲法だ、とひとくくりにするひとがいる。

だけども、今の憲法には明治の初め頃からの人々の想いも願いも、「五日市憲法」も、昭和の時代に、憲法研究会の鈴木安蔵がかきあげた憲法草案のエッセンスも、そのなかにいっぱい盛り込まれている。

そのことをこそ、もっと多くの人に知ってもらいたいなあ、って思った。

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131021_写真は、秋田の駅前スタバのテラス席にて。
27日にうかがう深谷の教会でお話しすることの下書きをかいてるところ。

かわいいしおりは、きりりんさん作。後ろに見えるのは、月光荘バッグ。

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