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2014年2月11日 (火)

紅茶の時間in三条

140122_ 2月9日、紅茶の時間 in 三条「いのちの未来の語りあい」。

都知事選投票日のこの日、東京はすごい雪だったけど、毎年この季節の北陸は、もっとも雪の多いころ。その感覚からは、まだ少ない石川の雪の中、やはり雪の三条へ、ほくえつ号で3時間余りの列車の旅。

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第1部は、福島から新潟に避難してこられた3人の方をまじえてのトークタイム。

最初にすこし紅茶の時間の話。
はやらない週一の紅茶で、「話す」は、「放す」だと知ったこと。そのためにはきもちを出す受け皿としての「聴く」、が大事、と長年の紅茶で学んだこと。

福島の方のお話を聴く前に、参加者全員で二人ひと組になって、最近のちいさなうれしいきもちを1分半ずつ聴きあう、「しあわせまわし」のワークショップ。

この日、参加してくださった70人余りの方たちには、多分予想してなかった展開だったろううな。
でも、3人の方のお話を聴く前に、それぞれが自分のうれしいを語り、相手のうれしいを聴く、という体験を、お一人一人にしてもらう。そういう時間を持つことで、きもちを話すのも、それを共感もって聴くのも、それに、ちいさなうれしいを見つけるのだって、思ってたよりむずかしいことだなあ、と感じてもらうことが大事、と思ったので。

福島から新潟に移り住んだ3人の方は、震災前は県内別々のところに住み、互いに全く知らなかった同士。
避難して来て、自分たちで情報を集める中で、出逢っていったとのこと。
時々は、ご自分たちの体験を語る場面もおもちのようだ。

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新潟と、3・11前はなんのつながりもなかったけれど、原発事故のあと、山を越えることで少しでも安全なのじゃないかと、そして避難しても自分は仕事で福島に通うだろうからあまり遠すぎない所へ、と、ただそれだけで新潟へと向かった、というお父さん。

津波で家が流されて、次から次へ10回以上も、避難場所を移動し、今、新潟で暮らしている南相馬から来たお母さん。福島へ、知人たちのお葬式で何度も帰ることがとてもつらかったという。

仕事でお父さんは福島へ、家族一緒にいられるのは土日だけ、というお母さん。マスコミに取材される時、絵になるような写真をとられることだけはきっぱりいやです、とことわったそうだ。
ご近所のおばあちゃんに娘さんがかわいがってもらっていて、抱きしめてもらって、それはとてもうれしかったことの一つ、と。

お子さんの甲状腺検査の結果を、個人情報保護という名目で親であっても見せてもらえない。やっとやっと手に入れたそれは、エコー検査そのものではなくて、それのコピーだった、という話もお聞きした。
一人ひとりが、ここでもちっとも大切にされていない、という現実。

3人のどなたもが、3・11のあと、厳しい判断を迫られ、決断し、その時々でできる限りの選択をしてこられての今、なのだろうな。それが一つ一つ、家族を守るということなのだろうなあ、とお話を聴いてる間中、感じていた。 

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Photo 私からは、原発的と原発的でない生き方、価値観のものさしについての話をすこし。

今だけよければいい、私には関係ない、ひとごと、他人任せにする、エライ先生や学者がいってるからそれを信じる。なにやったってどうせ。ーーこれらはみんな、原発的な価値観。

手間ひまかかって、効率悪くて、でも、ていねいに対話を重ねて、ひととつながっていく、また、そういう暮らし方、分断されない生き方ーーそういうことが原発的でない価値観。
マスコミをうのみにしないで、自分で情報をあつめることも、そして、自分の中にある原発のたねに気づき、それを減らしていくことも、そのひとつ、といったことを。

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この日の第2部は、若いミュージシャンのマークさんによる、インディアンフルートのコンサート。

クルミや杉の木でできたフルートの音色は、深い森で聴く鳥のさえずりのようであり、空を渡る風の歌のようであり、竹でできた尺八のようでもあり、はじめて聴く楽器だけど、とてもなつかしい音色だった。

インディアンフルート奏者のマークさんは、日本のひと。アメリカで、これまでにたくさんのネイティブインディアンに出逢って来た。
ホピ族のひとたちとも。ホピ族の母なる大地から掘り出された、灰のいっぱいつまったひょうたん、それが日本に落とされた原爆だった、というホピの予言の話も。
ウラン採掘の作業にあたったインディアンの人たちも、被曝していることも話してくれた。

チェロキー族の人にとって、アメリカの歌であるアメージンググレースが、特別の歌になったわけを、彼の話ではじめて知った。
彼の演奏するアメージンググレースは、とてもちから強かったです。
CDを買って来たので、紅茶でまた聴いてくださいね。

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第3部が、いつもの私らしい出前紅茶。当日の5日前にこのようにメニュー変更になったので、時間的に残れない方も多く、参加ははじめの人数の3分の一くらい。

でもその分、こじんまりと距離も近くなって、いつもの私が伝えたいこと、紅茶の深い部分までゆっくり語れて、13条のうたの話もいつもよりずっとていねいにできて、もちろん最後に「ほかの誰とも」も歌えて、わたし的にはなおよかった、って思う。

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長時間、第3部までおつきあいくださった方たち、ありがとう。
福島の3人の方々も、新潟から、家族と過ごせる貴重な日曜日なのに、三条にきてくださってありがとう。
どうしてもその3人の方に三条で語ってもらいたい、という熱い「たい」をずっと持ち続けたみずすましさんと、その想いをつなげてくれた当日スタッフのみなさん、ほんとにありがとう!

この日、紅茶の本屋さんコーナーのうしろには、ミチコさんの「ちきゅう」キルトがかけられ、はじめてみる三条のひとたちがこのキルトの前でたくさん写真をとっていた。

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ちきゅうキルトは、来月の3月11日まで、みずすましさんにお貸ししてます。三条の紅茶に来れなかった方もどうぞ、お店でちきゅうと出逢ってください。
紅茶の本やCDたちもそれまではみずすましさんにあるので、どうぞ手にとってみてくださいね。

みずすましさんは、三条のフェアトレードショップ。店長の神田さん、まったく原発的でない価値観でもって誠実に生きてきたひとだなあ、って思ってます。

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