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2014年2月16日 (日)

オレ、政府

2、3日前の国会予算委員会の中継で、耳をうたがった。
民主の議員が、集団的自衛権の行使について、憲法の番人と呼ばれる内閣法制局の意見を聴こうと質問した時の、首相の言葉。

なかなか自分に話をさせないことにいらだった安倍さんが、

政府、オレだから。内閣法制局のほうがえらいの?
オレ、総理大臣なんだよ。

とおもわずつぶやいたのが、しっかりマイクに入っていた。

集団的自衛権の行使をみとめるかどうか、それに関しての、「最高の責任者は、私です」と応えているけど、それは憲法よりも自分の方がえらい、と言ってること。

国や権力をしばるのが目的の憲法。それを誰より守らねばいけない立場の首相が、こんなこというのは、まさしく、安倍さんあべこべです。

首相のこの発言には、野党はもちろんだけど、ついに与党からも批判の声があがっている。

*******古賀さんはこんなふうにテレビで語ってた。

古賀元自民党幹事長はTBSの番組「時事放談」の収録で、安倍総理が集団的自衛権の行使容認をめぐる憲法解釈の変更について 、「私が責任を持っている」などと答弁したことについて、「立憲国家として考えられない」と強く批判しました。

「立憲国としてとてもじゃないけれども、この発言を認めることというのは与野党責任ありますね。考えられないですよ」

古賀氏はこう述べた上で、「総理の考え方次第で集団的自衛権を認めたり、認めなかったり、ころころ変わったら、世界の国々は日本の安全保障や国際的な信頼をどう考えるか。
大変な発言だ」と指摘し、安倍総理を強く批判しました。

また、政府と与党の力関係について、「こんなに与党がチェック・アンド・バランス機能を失った時代はない」と述べ、与党側に奮起を促しました。(15日11:30)

               ******

120511_ 私は朝日新聞をとってないけど、朝日デジタル無料登録をすれば、一日3本まで無料で読めると知って、以来、おすすめのヘッドラインをチェックしては読んでいる。

立憲主義をテーマにした、2月16日付け朝日新聞の「天声人語」は、こう書いている。

          ↓ 

立憲主義は疑い深い 

小さなコラムでいかめしい言葉はなるべく使いたくない。それでも使わなければならないときがある。いまならさしずめ立憲主義という言葉である。憲法にかかわる安倍首相の一連の発言のおかげで出番が増えた

▼憲法はなんのためにあるのか。時々の政治権力ができることとできないことを定め、その手を縛るためである。選挙で正当に選ばれた政権であっても、多数の力で乱暴なことをするかもしれない。たとえば人々の人権や自由を奪う、とか

▼民主主義は優れた仕組みだが、民主主義だけではあぶなっかしい。だから、憲法であらかじめ枠をはめておく。権力に対して、立憲主義はとても疑い深い。自民党の改憲草案の狙いを問われた首相は「なんとかの勘ぐり」と応じたが、正しく勘ぐるのは立憲主義の仕事である

▼首相は、権力を縛る憲法という考え方は「王権が絶対権力を持っていた時代」のものだと答えた。もう古いよということだろうか。しかし民主主義が独裁国家を生み出すこともある。歴史に学ぶなら、手放すことは決してできないはずだろう

▼選挙で信を問いさえすれば、首相が憲法の解釈を自由に変えられる。そう受け取られるような発言もあった。これも、民主主義だけではあぶないという視点を欠いた発想だ。国民投票にかけるのだから、国会による改憲の発議要件を緩めてもいいという議論も同じである

▼立憲主義をどう考えるか。首相は予算委員会で問われることに迷惑顔だが、大いに論じてほしい。

******天声人語、ここまで。

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