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2014年5月21日 (水)

15日に連発された「命」

15日の首相会見。
その場にいた朝日新聞社説担当の高橋純子記者が、「社説 余滴」で、「1分半に一度かけられる命」と題して、このように。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=413681118771506&set=a.131295493676738.24948.100003888650246&type=1&theater

計21回、一分35秒に一回。15日の会見で安倍首相が国民の「命」を「守る」と言った回数のこと。
首相の「命を守る」の裏側には、自分ではない誰かの「命をかける」がはりついている、と書く。

問われているのは、9条の歯止めを外して、日本を「戦争する国」にするのか、その歯止めを、閣議決定による政府の憲法解釈変更ではずしていいのか、ということ。

それを、「お父さんお母さんおじいさんおばあさん、子どもたちを守れなくていいのか」、だから解釈をへんこうしなければ、と持って行こうとする。これを高橋さんは、レトリックでなくてトリックだ、と書いている。

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15日夜の報道ステーションで、安保法制懇メンバーの岡崎氏の映像も見て、こういう人がメンバーの一員であって、あの報告書がつくられたのだ、とぞっとしました。
たった4コマですが見れたら見てください。

Q:メンバーはほぼ全員、容認の立場→「そりゃそうです」

Q:国民から反対意見も→「それは誰が言っているのですか」

Q:(仮に)総理大臣が間違ったということは→「選んだ国民が悪い」

Q:行使によって戦争に発展するかもしれない→「ありますね、国家の命運に関しますから」

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=413255745480710&set=a.131295493676738.24948.100003888650246&type=1&theater

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安倍さんの会見を見ていた、もと防衛省の柳澤協二さんは「お父さんお母さん、、と情に訴えられると打ち消すのがむずかしいが、でも、ふっと考えてみると、これが一番、集団的自衛権の行使がいらないケースだと気づいた」と。

柳沢さんはあのパネルのことを、国民受けするシンボルによって世論を操作誘導している、と。

柳沢さんのお話の要旨をIWJから。

   ↓

安倍総理は15日、安保法制懇の報告書を受け取った直後に記者会見し、集団的自衛権を行使すべき事例を挙げた。あるパネルには、不安げな表情を浮かべ、紛争国から米国艦で逃れようとする母子の絵が書かれていた。

 これを用いた安倍総理は、「お父さんやお母さんやおじいさんやおばあさん、子どもたちかもしれない。彼らが乗っている米国の船をいま、私たちは守ることができない」と述べ、集団的自衛権の行使の必要性を訴えた。

 「やられたな、と思った。国民の情に訴える絵を使った」
「イメージ操作をし、国民世論を誘導していくというポピュリズム政治だ」
「感情に訴えられると、打ち消していくのが難しい」

 この日、メインの発言者として招かれた柳澤氏は、理論をよそに、国民感情に訴える安倍総理の手法を批判。
その上で、「ふと考えると、これが一番、集団的自衛権がいらないケースだと気付いた」と柳澤氏は述べ、「もし朝鮮半島で有事があって、日本人などの民間人をどのように避難させるかは、官邸にいる時も考え、悩んだ」と、内閣官房副長官補時代の経験をもとに、次のように分析した。

 「前提として、軍事専門家の99%は北朝鮮がそんな戦争をやる能力がないという認識だが、仮にあったとして、北朝鮮の軍隊が動いたら、燃料を集め、弾薬を補給して、準備をする。こうした動きがあれば、こちらにも必ずわかる。

 そうなれば、外務省から『不要不急の渡航は控えてくれ』といった勧告が出て、そして退避勧告が出る。民間のエアラインが飛んでいる間に引き上げるのが普通。戦争になれば、民間人が邪魔にもなる。軍事的観点からも引き上げさせるだろう。大使館員や領事館員などは最後まで残るが、その数は極めて限定される」

 また、柳澤氏は「本当に米輸送艦を防護し、邦人を守らなければいけない状況であれば、無理矢理運ばず、まずは安全なところに避難していただき、ある程度落ち着いてから運ぶのが鉄則。何がなんでも自衛隊が守らなければいけない状態になれば、それは官邸の大失態だ」と続ける。

 さらに、「戦争が始まったときの軍艦に、民間人を載せるスペースさえない」と述べ、現実的な視点から、安倍総理の想定する事態が非現実的であることを批判。「集団的自衛権が行使できなければ国民を守れないというなら、それは憲法の怠慢でなく、政府の怠慢だ」と非難した。

*****IWJからここまで。

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