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2014年7月 7日 (月)

ドイツのひとになったYさん

Photo 長年、ドイツで暮らしている古くからの友人、Yさんとの出逢いは、おそらく40年近く前。
私の本を読んでくれた彼女からの文通にはじまり、一度だけ、金沢の大手町に住んでるころわが家を訪ねてくれたこともある。

その彼女は今年の春、とうとうドイツのひとになりました。
その前に、ドイツの一般教養とドイツ語の試験をうけること、実際に国籍をとるにあたっては、ドイツの憲法を守る、という誓いをすることが義務づけられているそうです。

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ドイツ基本法は、「自由で民主主義的な基本秩序」を自らの価値として主張する、憲法忠誠(戦う民主主義)と言われているのだそう。

かつて、全権委任法(授権法。正しくは、「民族および国家の危難を除去するための法律」という。ヒットラーがこれをもって、ワイマール憲法を実質的になきものにした)の制定によって、ナチスが合法的に政権をとってしまった、という過去を持つドイツ。

その歴史的教訓から定められたのが、これ。

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「基本法が基礎 としている自由主義・民主主義を防衛する義務を国民に課し、表現の自由や結社の自由などを自由主義・民主主義に敵対するために濫用した場合は、これらの基 本権を喪失する旨の規定が置かれている。
基本法の法秩序を廃絶せんとする者に対してドイツ国民はいずれも他に手段がない場合、抵抗する権利を有している」

これにより、ドイツに帰化したいと希望する人はそれぞれに、憲法忠誠(戦う民主主義)の宣言に署名しなければならないとのこと。

それは、一度、民主主義を失った国が、その過ちを二度とくり返さぬよう、国民の一人一人に、自由と民主主義を守るために課した、重い決まりごとに思える。

ドイツの憲法忠誠のこと、はじめて知りました。
それくらい、自由と民主主義は大事なもの。国民の一人一人が意識していなければ、いつそれが奪われて、権力が思うままに国を動かしてしまうか、わからないものでもあるんだ。

国籍取得のために、ドイツの民主主義を学ぶ機会もあたえられて、同時に、日本というもの、日本の憲法とも比べながら学ぶことができたというYさん。

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ドイツにいても、日本の状況は、Yさんにわかる。いや、むしろ、離れているからもっと見えることもある。

集団的自衛権行使容認に抗議して焼身自殺を試みた人のことを、NHKは報道しなかったこと、ドイツ紙はこう指摘したという。

           ↓

「報道不作為で自殺したNHKはAHK(安倍放送協会)と呼んだ方が相応しい。
日本の首相は第二次世界大戦後に定着した平和憲法という日本の安全保障政策の基軸を揺さぶっている。これが東京で悲劇的抗議を呼びおこした」

ドイツ紙だけではなく、スイス、ニューヨークタイムズ、いずれも安倍首相とNHKを批判しているという。

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彼女のドイツ国籍取得をお祝いするきもちもこめて、「13じょうのうた」のCDをつい先日、エアメールで送ったところ。

彼女は私のブログも読んでくれてるので、今日の七夕の日に、福井のたんなんFMラジオの、らくがき屋のひささんの番組から流れる「13条のうた」も、ドイツの彼女のパソコンで、同時に聞いてくれるという。
http://www.ustream.tv/channel/tannanfm


福井のひささん、ありがとう。あなたのおかげでドイツの人になったYさんと、こんなに遠くにいても、リアルタイムでシンクロできます。Photo_2

7月7日(月)午後1:16~2:30 FM79.1
たんなんFM「ラジオ横丁からこんにちは」第一月曜 ラクガキ屋 HISA
http://tannan.fm/
※再放送 7/13(日)午後2:30~

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