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2015年3月29日 (日)

「社会的養護の当事者支援ガイドブック」

「社会的養護」という言葉を知っていますか?

さまざまな理由から、血のつながる親のもとで一緒には暮らせない子どもの育ちを、社会でささえる仕組みや、そういう場の営みのこと。児童養護施設とか、里親、っていったほうがわかりやすいかもしれませんね。

そういう場もそういう人たちのことも、ぜんぶ含んだ言葉として、社会的養護、とこれからはいうのだそうです。でもきっとまだまだ新しい言葉。私のまわりでこの言葉を知ってる人は、今んとこほとんどいません。

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150327_cvv 私の若い友だちの長瀬正子さんがこのたび、「社会的養護の当事者支援ガイドブック 〜CVVの相談支援」という本を、CVVのスタッフと一緒にだしました。
CVVっていうのは、Children's Views & Voicesの略。子どもの視点と声を大事にしながら、養護施設などで育った経験のある人たちをエンパワメントすることを目的に活動している、日本ではまだ数少ない当事者団体です。

そのCVVと、学生時代からボランティアでかかわっていた正子さんの声かけで、私も一度だけ、CVVのしている「eトコ」(いいとこ、と読む)という場にお話の出前に行ったことがあります。18歳で施設を卒業する子どもたちを送る会、というのにまぜてもらったのでした。いろんな年齢の子どもたち、それにCVVを応援してる大人たちも来ていて、ざっくばらんでアットホームな、いい場、いいとこでした。

このガイドブックを読むと、CVVは、いま施設で暮らす子どもも、社会に出た人も、CVVという場があることで、出逢ったり、つながったり、一緒にごはん食べたりできる。そしてなかなかよそでは話せないこと、話してもわかってもらいにくい不安や悩みを聴いてもらえたりする、小さいけど大切な、交差点みたいな場所なんだな、ということがわかります。
みんなで話し合ってきめたCVVの理念、その5に「おもしろく、楽しい場であることを大切にします」とあるのも、とってもいいな、と思いました。

当事者と、社会的養護に深い関心を持つひとたち(その中には、先生もいれば弁護士さんもいる)がともにスタッフになってCVVを運営してきて15年近く。
その間に培われた、相談支援での大切な考え方や、ひとを支援する立場になった時に必要な情報が、当事者のインタビューもまじえていっぱい詰まっているこのガイドブック。当事者であってもなくても、支援、っていうひろい意味でいろんな人に読んでもらいたいな、と思いました。

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むずかしい法律的な言葉もでてきますが、いかに知らない人にもわかりやすく読んでもらうか、そのための工夫がどのページにもちりばめられています。ガイドブックの案内人、CちゃんとVVちゃんと一緒に、まずはどうか読んでみてください。りさりさんという、1歳から9歳までを児童養護施設で暮らした人のイラストも、体験者ならではの複雑な心情を、目にみえるかたちでとてもよく表現してくれています。

児童擁護施設、っていうとテレビドラマとか、タイガーマスクとかすぐに思い浮かぶかもしれないけど、そんな視点だけでどうか語らないでほしいな。社会的養護について社会があまりに知らなすぎることが、高くそびえる壁をつくっていること、この本を読んで痛感しましたから。

このちいさなガイドブックが、社会的養護という言葉や、当事者支援という概念、そして、CVVという個性的な活動をしてる支援の場が大阪にあること、などを知るはじめてのきっかけの一冊に、もしもなれたらとてもうれしいです。
本の編集とデザインは、娘のmai worksが担当しています。

ガイドブックは、A5版 86ページ 900円。紅茶の時間にあります。
mai worksのweb shopからもおもとめいただけます。http://mai-works.com/

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