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2015年4月 5日 (日)

mai works から『当事者支援ガイドブック』のご紹介です!

おひさしぶりです。
mai works の mai です。

母から先に紹介をしてもらいましたが、
私の方からも、遅ればせながら
『社会的養護の当事者支援ガイドブック』のご紹介です!

mai works が編集とデザインを担当させてもらったこちらの作品。
なかなか聞き慣れないタイトルなので「?」と思われた方も、ちょっと待って!
実は、そんな方にこそ読んでもらいたい作品なのです。

Cvv_2

皆さんは「社会的養護」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「社会的養護」とは、様々な事情で血のつながる親と暮らせない子どもの育ちを、
社会で支えるための仕組みのこと。
具体的には「児童養護施設」や「里親」などが、その営みにあたります。
まだ新しい言葉なので、それ以前の「児童養護」という呼び方の方が、
一般的にはなじみがあるかもしれません。

そんな社会的養護で育った経験のある人たち(=社会的養護の当事者)の
声(Voices)と視点(Views)を大切にするという想いをこめ、
2001年に大阪で誕生したのが「Children’s Views & Voices」——通称「CVV」。
児童養護施設で育った若者たちが中心になって設立したちいさなグループで、
日本では数少ない社会的養護の当事者団体の一つです。

本書は、元CVVスタッフの長瀬さんが、
CVVの10年以上にわたる歩みの中から厳選した学びのエッセンスを、
スタッフのインタビューとともにまとめた作品です。
最大の特徴は、なんと言っても、
様々な立場の方にとって新しい発見のある「ガイドブック」を目指した点。

社会的養護を知っていただく「はじめの一歩」の基礎知識から、
これまであまり発信されてこなかった「当事者の傾向」や「当事者活動」の現場の声、
そして社会的養護をこえ、あらゆる分野でご活用いただける「支援」のポイントまでを
1冊で網羅している作品は、他ではなかなか見られません。


初心者の方には入門書に、
支援に携わっている方にはテキストに、
当事者の方にはイエローページに……と、
あらゆる立場をこえて読んでいただける作品です。

随所にはさまれる美しいイラストを描いてくださったのは、
児童養護施設で過ごした経験のある漫画家りさりさん。
繊細でありながら力強さを感じさせるタッチが、
当事者の想いと重なるように圧倒的な力で胸にせまってきます。

なんだか難しそう……と思われた方も大丈夫!
本書は mai works がデザインを担当していますが、
案内役のシーちゃんとヴィヴィちゃんが「ここがポイント!」とコメントしながら、最後までエスコートしてくれます。

 * 実はこのアイディアは、mai works の『場の持つ力』発。
   著者の長瀬さんは『場の……』をご覧になって、難しい内容をこのように手に取りやすいかたちで読者に届けたい!と、
   mai works にデザインをご依頼くださったのだそうです。
   『場の持つ力』のテーマとなっている「場」や「セルフヘルプ(自助)」は、
    CVVや当事者活動ともリンクしていますので、ぜひご一緒にお読みいただくのがおすすめです!

社会的養護の当事者は、支援を必要としている存在であるにもかかわらず、
その存在が社会の中で「知られていない」ことにより、
よりいっそう支援の手が届きにくいという現実の中で生きています。
だからこそ、もし「社会的養護」をご存知でない方が、
本書を通してその存在を知ってくださるとしたら、それこそが支援の第一歩。

また社会的養護に限らず、
「同じ痛みを抱えた者同士が、どのように支え合うのか」、
「違いを抱えたもの同士が、どのようにともに生きていくのか」のヒントが
いっぱいつまった作品です。


これらのキーワードにピン!ときた方、生きづらさを感じている方にも、
ぜひお手に取っていただけたら嬉しいです
CVVの学びのエッセンスが、様々な違いを抱えた読者の皆さんのお役に立てることを心より願っています。

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ご注文は mai works WEBSHOP よりどうぞ!

著:長瀬正子 + Children’s Views & Voices
イラスト:りさり
編集・デザイン:mai works
発行元:Children’s Views & Voices

2015年2月発行
A5版
86ページ
¥900(税込)


…著者プロフィール…

○ 長瀬正子(ナガセマサコ)
佛教大学社会福祉学部 社会福祉学科 講師。
1977年愛知県生まれ。
社会的養護で育つ子どもや若者の権利を保障するための理念や方法について研究。
2003年からCVVのスタッフとして運営を担い、当事者の声に多くを学んできた。
長らくCVV・研究・教育(大学のお仕事)の三足わらじ生活を続けてきたが、
現在は、小さい子どもの育児があるため運営はお休み中。
主な著書に『児童養護施設と社会的排除-家族依存社会の臨界』(共著)(解放出版社、2011年3月)など。

○ りさり
1歳から9歳まで児童養護施設で生活した漫画家。
作品に『いつか見た青い空』(2010,新書館)、『きみとうたった愛のうた』(2014, 新書館)。

○ Children’s Views & Voices(CVV)
【blog】CVVのブログ
【Twitter】@cvv_osaka
【Facebook】CVVコミュニティページ

Cvv_mokuji

…もくじ…

はじめに

Chapter 01---社会的養護で育つということ
 1 社会的養護とは
 2 社会的養護を離れてからの困難

Chapter 02---CVVとは

Chapter 03---「相談者」としての社会的養護の当事者の傾向
 1 いつでも転げ落ちる可能性がある
 2 相談の段階までにたどり着けない困難
 3 相談を継続することが困難

Chapter 04---CVVにおける相談支援プロセス
 1 小さい声/つぶやきを拾う
 2 役割分担しながら伴走する

Chapter 05---相談に乗るうえで必要な知識や考え方〜CVVの相談支援で大切にされてきたこと
 1 社会的養護/相談支援の基本を知る
 2 支援者自身の家族観を見つめる
 3 当事者に対する尊重を忘れない
 4 相談のプロセスそのものが重要
 5 自分で選んで決めて、引き受けられるよう支援する
 6 人をつなげ、増やしていくという視点をもつ

おわりに

【巻末資料】
 CVVの活動についてのご案内
 社会的養護の当事者に関連するブックリスト

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