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2015年4月 9日 (木)

「小さき声のカノンー選択する人々」18日よりシネモンドにて

Photo 鎌仲ひとみ監督の最新ドキュメンタリー、「小さき声のカノンー選択する人々」。震災後、3年と3ヶ月の歳月をかけ、日本の各地とベラルーシに何度も足をはこび、とりためた600時間のフィルムを2時間にぎゅっと凝縮して、金沢ではいよいよ来週18日から香林坊シネモンドで上映がはじまります。

18日の初日は鎌ちゃんトークあり。映画と別に500円のトークチケットがいるので、シネモンドさんにかならず電話でご予約くださいね。
tel:076−220−5007
映画の前売り券は紅茶の時間にもあるよ(1500円)。

小さいお子さんお持ちのお母さんたちにもぜひぜひみてほしい、でも子連れじゃ映画はむずかしい、という方のために、シネモンドでは23日に親子上映会もあるよ!

<シネモンド>  4/18(土)~5/1(金)まで上映 
4/18(土)12:00~ 
上映後、鎌仲ひとみ監督のトークイベントあり。要申込み(別途500円)
https://www.facebook.com/events/1426897584289294/
4/19(日)~4/24(金)12:00/15:50
23日木曜日は、親子上映会!お子さん、お孫さんと一緒でもOK!
https://www.facebook.com/events/1451163028508343/
4/25(土)~5/1(金)20:15~

<氷見キネマ>  4/18(土)~5/1(金)まで上映
http://www.himi-ekimae.com/
4/18(土)~4/24(金)10:00~
4/25(土)~28(火)と 5/1(金)は、10:00~/13:00~、15:45~
4/29(水)4/30(木)は10:00~/13:30~

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映画の副題に「選択する人々」とあるけど、映画を観ているうち、ここでいう「選択」の意味がわかってきます。映画ができあがる前、鎌ちゃんのお話を聴く会の時、鎌ちゃんはこんなふうに語っていました。

ーー震災後に、どうしていいかわからずに、みんな迷って、揺れて、あっぷあっぷして。それまでは考えないでもこれたことに、否応なく向き合わなきゃいけない現実に迫られた、っていう人たちが圧倒的大多数なんですね。
その人たちの、かき消されそうに小さな小さな声をていねいに聴いていこう、と思った。なので、映画本編の中には、福島から避難する、という選択をした人たちのことはあえていれませんでした。
必死にもがいて、考えて、学んで、つながって行く中で、一体自分はどうしたいのだ、っていうことを突きつけられて、そこから一人ひとりの小さな意志がめばえてくる瞬間をじっとじっと待ちました。

映画ができるまでに見た、いくつかの短いフイルム「カノン便り」には、避難することを選択した人たちも描かれていた。でも本編に登場するのは、福島にとどまって、毎日必死で子どもたちを守ろうと奮闘してるお母さんたちの姿、家族、親子の日々、その人たちを応援する人たち、です。

二本松のお寺の佐々木るりさんが、「ここから逃げても、ここにとどまっても、子どもたちへの罪悪感がある。ここにいる以上は出来る限り気をつけて、少しでも子どもたちを被ばくさせないようにしたい」といえば、その夫さんは「オレは、除染して、食いもん測って、子どもを保養させるだけ」。この「できるかぎり」や「だけ」が、実際にはどれほど、どれほど、大変なことか。

お寺に届く野菜を分けあうことから生まれた「ハハレンジャー」。そのハハレンジャーのお母さんが、「なんで逃げないの、って言われるのが一番刺さった」「はじめはみんな泣き虫の、ふつうのお母さんだった」「こんな仲間がいなかったら、ここにいようと思わなかったよ」
っていう。

チェルノブイリ原発の事故後、ベラルーシの子どもたちの健康と保養プログラムにずっとかかわってきた小児科の女医さんは、その経験を通して、21日間の保養で体内の放射能の半分はでていくことがわかった、と話します。「こういうスクリーングのシステムは、日本の人たちがつくりあげてくれたものなんですよ、それを今、日本から訊きにくるなんてね」ともいいます。

ベラルーシには、日本のドクターに甲状腺の手術をしてもらった子たちがいっぱいいる。そして、事故後27年経った今でも、国としての保養プログラムがつづいていて、国の保養施設もあるのです。国の将来をになう子どもたちの健康をかんがえるために、国ができることをする。さて、私たちの暮らしてるこの国は?

ベラルーシの子どもたちを長年、保養でうけいれてきた北海道の野呂さんは、保養の効果を確信しています。酵素玄米や、デトックスにいい食事、保存料や添加物の食事を続けてとることで、基礎代謝や免疫を本当にあげることができる。体から放射能を出す、って、大変なことではあるけど、ちゃんと効果があるのだから、いのちがけでいいたべもの食べてね!っていう。

どうやったら、少しでも子どもの被ばくを減らせるのか、子どもを守れるのか、その具体的なヒントが、この映画のなかでいくつもいくつも提案されてます。たべものに関する知識は、どの地方に暮らす人にだって現実に役に立つことです。特に幼子をもつ人にとっては。

保養は、実際に効果があるって、この映画ですごくおしえてもらいました。子どもたちの表情みてても、それがわかります。
それでも、保養、という言葉はまだまだ多くの人には耳慣れない。子どもを保養にだすのにも、うしろめたさを感じる人がいるのも事実。

だからこそ、この映画を今観てほしい、って思っています。福島だけに関係あることじゃない。

おかあさんたちが、子どもを守るために毎日、奮闘してる。放射能や、社会と闘ってる。その真摯な姿や熱い想いは、年齢に関係なく、ひとの生きる姿勢として強く強く心に刻まれています。
勇気は一人じゃ湧いてこないけど、仲間がいれば強くなれる。
映画をみることで、また、そんな仲間と出会えるかもしれません、
これはそんな作品です。

被ばくに目をそむけないこと、保養にはちからや希望があること、もっと多くの人が知っていったら、子どもを守る方法がまたすこしふえる、と思うのです。
こういう選択をした人たちの、小さな声を消してしまわないためにも、どうか映画館に足を運んで、この映画みていただきたい、と思います。
できたら初日の18日、映画のあとの鎌ちゃんトークもぜひきいてくださいな!

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といいながら、私は初日の18日は、まだ東京です。前の日にクッキングハウスにお話にいき、出前紅茶もつづいてあるので、二度目のこの映画をシネモンドでみるのはもう少しあとになります。

鎌ちゃんのお話は、いつも自然体でちから強くて、人間の可能性
を感じさせてくれて、何度聞いても感動します。映画のあとに聴くお話はなおこころに入ると思うよ!まだトークチケットに余裕があるとのこと。どうぞお電話でご予約くださいね。

カノン上映にあわせて、小林憲明さんの「ダキシメルオモイ」の絵たちもこの映画とコラボして県内で展示されます。
去年の春、ひと月間紅茶で展示した、二本松のハハレンジャーの絵とはまた別の絵を、紅茶で今年もかざります。
他の会場のもふくめ、詳しくはまた追って。

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