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2015年5月27日 (水)

中村哲さんのおはなし。

150527_ 26日夜、ペシャワール会の中村哲さんの講演会。石川民医連と城北病院主催で、対象は、医療をめざす学生さんたち。おとなもどうぞ、とのことで聞きにいけました。

前半は、今年で32年になるという哲さんの現地での活動。医者がなぜアフガニスタンで井戸を掘るのか、用水路をつくり続けるのか。
後半は学生さんたちからの質問に答えてのお話。

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内戦と大干ばつ。多くの難民。
診療所まではるばるやってきても、診察を待つ間に腕の中の幼子が冷たくなっていく。

水がくれば、この人たちは生き延びる、来なければ死ぬ。それは確実なこと。
そういう地で、自分に一体何ができるか。それが、医者の井戸掘り。

日本の堰の技術を活かして、現地の人たちに支えられながら、恊働で、一つひとついのちの水をとりもどしていった。
沙漠に緑がよみがえると、ふるさとの村に人々が還ってきた。
人々はふたたび農業ができるようになった。
「ドクター、これで俺たちは生きていける!」と。

日本から来た、というだけで仕事がうまくいったこと、親切にされたこと、助けられたことが、数えきれないほどあった。武装勢力に守られたことは一度もなかった。

なぜならーー日本は、アフガンでもっとも知名度の高い国。
日本はちっぽけな国だけど、理不尽なことには相手が大国であっても立ち向かっていった。
それが、日露戦争。
日本は、ヒロシマ、ナガサキの廃墟から立ち上がった国。
羽振りのいい国はかならず戦争するが、日本は一度も、一兵も、派兵せずに繁栄を復活させた国。
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このあたりのことは、今や誤解でもあるが、と哲さんは言われたけど、少なくともかつては、確実にそう思われていた、私たちの国。

でも今や、株価あげるために、武器も売り、原発も売り。
もうかりさえすれば何してもいい、そのためには貧乏人にしわ寄せいっても仕方ない、という考え方は、末代まで捨てなきゃいけないことだ。
弱い国にえばり、強い国にぺこぺこすることは、最も嫌われ、軽蔑されることだ。

自分のものさしで人を裁かないこと。
日本はこうだからこうでなければならないとなったら、けんかはたえない。
悪い点あげつらって攻撃したりしない。
それは、海外にかぎらず、人間関係に共通して大事なことだね。

日本に伝わるアフガンのニュースは、政治と戦争のみ。
現実は違う。
いくさをしてる暇なんかない!
テロとか、戦争とか、そんな暇あったら、協力して、食べるもの、取りもどしていこう。

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哲さんのお話は、以前、七尾9条の会でお聴きして以来。
今日は、9を出さずに、けれども、9の精神をいちばん深いところで、哲さんの哲学として、伝えてくださった。

何よりかにより、哲さんの生き方そのものが、なんとも、9だ!!と感じました。


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