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2015年5月 8日 (金)

改憲まんがのこと

来年の改憲発議を視野に、自民党憲法改正推進本部が5万部刷ったという改憲まんが、正式には、「ほのぼの一家の憲法改正ってなぁに?」を発表。(4月28日)。

ここから読めます

http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/kenoukaisei_manga_pamphlet.pdf

憲法の専門家じゃない私が読んでも、はあ?いえいえ、それは違うでしょ。え?違う違う、とおもう箇所があるある、いっぱいありすぎる!

なにより、このマンガを読むと、自分がとってもばかにされてるみたいで、いやな気分になりました。

今日8日付けの北陸中日新聞の「こちら特報部」にも大きく取り上げられていて、それを目にした方も多いかもしれませんね。

この改憲まんがに関しては、早くもいろんなひとが解説しています。

この方のもとてもわかりやすかったです。
渡辺輝人 弁護士さん(京都弁護士会所属)の、「自民党の改憲漫画から「押しつけ憲法論」を考える」
http://blog.goo.ne.jp/ai…/e/1e3cbb4e902c124335b26db9996aa259

*********

あすわか、こと、明日の自由を考える若手弁護士の会でも、3回にわたって、解説しています。その1回目がこれです。

http://www.asuno-jiyuu.com/2015/05/blog-post_4.html

先日、自民党さんは
憲法マンガ「ほのぼの一家の憲法改正ってなぁに?」の
制作発表記者会見を行いました。

https://www.jimin.jp/news/activities/127630.html

全64頁の大作!このマンガは、憲法改正の必要性や
憲法改正によって社会がどう変わるのかなどについて
理解が深まっていくストーリーなのだそうです。

そうなのか~と思って読み進めていくと、「ちょっと
待ってちょっと待って」とツッコミどころ満載(>_<)

とゆーことで~~、今日から連載でツッコミ入れて
いきます(ビシッ)!入れずにはいられない!


まず、このマンガは今の憲法の「古さ」を強調します。

憲法が約70年前にできたことから、登場人物が
「ケータイもネットもなかった時代の憲法で今の
社会についてこれるのかしら?」とつぶやいています
(「江戸時代ですかっ!?」なんて合いの手まであり
ます)。そして、「現行憲法が今の時代とかけ離れて
いる」と断言して、ほのぼの家を不安がらせています。

でも「ちょ、ちょっと待って」!

憲法は国のあり方を定める根本法なので、簡単に変え
られると困るんですね。だから、憲法は一般の法律
よりも改正要件が厳しくなっています(これを「硬性
憲法」っていいます)。

それだけに、憲法は時代の変化にも合わせられるよう、
フトコロ深~く作られています。憲法13条で幸福追求
権が定められていますが、約70年前には考えられて
いなかった新しい人権は、この13条で保障されると
考えられています。プライバシーの権利なんかはその
典型ですね。

環境権だって、13条で保障されるという考え方もあり
ます。漫画の中に「環境問題についても書かれてない
なんて今の憲法ってエコじゃないのね!!」ってセリフ
がありますが、決してそんなことはないのです。

もちろん、環境権について明記しているわけではないので、
はっきり書き込んだ方がいいという考え方もあるかもしれ
ません。じゃあ、当の自民党はどう考えているかというと、
4月29日の記事に書いたとおり、環境権について定める
気はないようです。

http://www.asuno-jiyuu.com/2015/04/blog-post_29.html

マンガに書いてしまうほど「環境問題は大事だよなぁ」
って本気で思っているのであれば、今の憲法を改正しな
くても十分環境問題に取り組めますよ、自民党さん!


あと、約70年前にできた日本国憲法が、実は世界の
最先端をいく憲法だってこと、皆さんご存じですか?

3年前の憲法記念日、「日本国憲法今も最先端 米法学者
ら188カ国を分析」という記事が朝日新聞に掲載され
ました。この記事によると、日本国憲法は、世界で主流に
なった人権の上位19項目までをすべて満たす先進ぶり
とのこと。分析した米法学者は、「65年も前に画期的な
人権の先取りをした、とてもユニークな憲法といえる」と
話しています。米国の法学者から最先端と褒められる日本国
憲法、もっと誇りに思ってもいいのではないでしょうか(*^_^*)

ただ、この記事は一方で、「憲法の内容が、現実の政治に
どれほど反映しているかは別問題」だとして、日本は女性の
社会進出がほかの先進国と比べて鈍いことや、9条の「解釈
改憲」が重ねられて自衛隊の創設や海外派遣などの政策が
積み上げられてきたことを取り上げています。
(政治家が憲法のセンスについていけてないってことですね!)

憲法の古さを問題にするより、最先端の内容を備えた憲法に
ついて行けていない現実の政治の「古さ」を問題にすべきで
はないでしょうか、ね、自民党さん!

…と、憲法の「古さ」、というテーマだけでずいぶん長く
ツッコミ入れてしまいましたので、続きはまた明日!

(というふうに2回目、3回目と解説はつづいていきます。
あすわかのHPからどうぞ)

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