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2016年3月25日 (金)

報ステ 半世紀前の「緊急事態条項」特集

Ca08w71z 古館さんの報道ステーション、できるかぎりみています。
彼の出番は3月いっぱい。ここんとこの特集はすごい迫力です。
昨夜もみました。

2月末にも、半世紀前の岸内閣の憲法調査会の特集をしてました。
そもそもが9条をかえることを目的としてつくられた調査会で、改憲を声高にいう議員や見識者が続出。
その肉声テープを鈴木さんという方が発掘して、今回、私たちがそのなまなましい声を聴くことができるようになった、という特集でした。

その肉声テープの声が昨日もテレビからながれたけど、今回のテーマは、『緊急事態』条項。
緊急事態条項を憲法にかきこむべし、という意見が、岸内閣の調査会内でも、大きな声で論じられていたということ、
昨日の報ステではじめてしりました。

戦争や災害の時のみならず、内乱や暴動の時にも、国民の権利を制限することができる、という明治憲法14条の緊急事態。
明治憲法には、「天皇は、戒厳を宣言す」とあります。
たとえば国内の治安が乱れて、軍のちからでないとおさまらない時などにもその緊急事態宣言を出せる。
昭和30年代の岸内閣憲法調査会委員の多くが、それを現在の日本国憲法にもかきいれるべきだ、と主張したのです。

数少ない護憲派の、もと最高裁判事の、真野たけしさんが
「ヒットラーの例をみてもわかるように、権力を担うものが、この先どういう種類の人間がでてくるかわからないだろう」と反対意見をのべていました。
こんな条項を憲法に一度書き込んだら、時の権力者がどのように恣意的にこの条項をつかって、国民の権利をうばうか、誰にも保障できない、ということです。

この特集をくんだのはもちろん、
与党がこの夏の選挙に勝てば、今の憲法にはない98条99条の「緊急事態」条項の改憲発議をする、と安倍さんが近ごろ盛んにいっていることに呼応してのもの。

目をこらして、白黒画像をみてました。護憲派の蝋山さんが意見をのべる、その隣りに、父の姿を発見!
ほんの一瞬だったけど確かに見つけたよ。

池田内閣の時代まで続いた調査会としては、改憲の意見がダントツ多かったけども、憲法は変えられなかった。「緊急事態」の条項も、もりこまれなかった。
それは、先の大戦の傷が、あまりに深かったから。
国民の多くが、戦後の日本国憲法を支持していたから。
少数派の父が、9条をかえる必要はない、という意見をのべた根拠のひとつが、やはり、この圧倒的な世論の支持でした。
そういう父だったから、おそらく緊急事態をいれることにも反対していたと思います。

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報ステのこの日のコメンテーター、木村草太さん。
安倍さんが今、憲法に盛り込もうとしている緊急事態条項。
どんな時にそれが必要かの理由として、外部から攻撃を受けたとき、大災害、そして内乱等、があげられているけど、
木村さんは、「この”等”が曲者です、”等”の中に、いろんなものをいれることができてしまう。デモであったり、ストライキもはいるかもしれない」と。
それは、支配者がすべての権利をにぎる、個人の人権が制限されるということだ、とその危険性ものべていました。

木村さんは「暴動は、政府が民衆の声と向き合わない時に、反対意見に耳を貸さない時に、おこる。←(これって、まさに今の政権の姿勢だ!)
国民の側に、めんどくささをうけいれる覚悟がいる。国民が、政府に何でもきめてもらおうとする、政府にたのんでしまう、そうなった時、それこそ思考停止におちいる」と。

ひとが、ひとらしく生きる社会のためには、そのめんどうくささを引き受ける覚悟が、たしかに要るのだ、と私も思います。
私たちが今、かろうじて手にしている自由と権利は、私たちが、普段からの不断の努力の12条をし続けることでしか、守れない。

それって、本当にめんどうくさいよね。めっちゃ手間ひまかかるよね。選挙で一票投じて、はい、それで終わり、じゃないものね。
でも、私はそのめんどくさいこと、してこうと思う。私がオカシイと思うことにオカシイ!と声あげられる自由を、これからもそうできる未来を、誰にもうばわれたくないから。

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