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2016年5月 1日 (日)

浦和の深堀講座その2

浦和のsuutomoさんからの詳しいリポートをどうぞ。

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「危険すぎる緊急事態条項、みんなで一緒に考えよう!!」
レポート
午前とは会場も変わって、講演会形式での開催になりました。

まず、弁護士の竪十萌子さんが、「憲法カフェ」でおなじみの形式で、分かりやすく緊急事態条項について説明されました。
緊急事態条項は、現在、政府・与党が成立を目指している改憲案です。これは、武力攻撃や大災害などの事態の時に、総理大臣が「緊急事態」を宣言できるようになるという条項です。
そして、緊急事態が宣言されると、内閣は国会の承認なしで法律と同じ効力を持つ政令を制定できるようになり、国民には国や公共機関の指示にしたがう“義務”が発生します。
竪さんの説明によると、緊急事態条項が乱用された場合、権力者が思うがままに人権や自由を脅かす恐れがあるとのことです。また、「権力は集中すると暴走する」という説明がありました。
つまり、緊急事態条項は、権力者が国民を支配し思う通りにコントロールできる条項という面を持っていると考えられます。これは大変危険な事態です。
ま だ多くの人たちにはなじみのない緊急事態条項ですが、政府・与党は年内の成立を目指しているそうです。このような危険な事態がすぐにでも現実になる恐れが あるわけです。マスコミではそれほど多く報道されていない印象がありますが、もっと危機感を持った方が良いと強く感じました。
次に、東北の震災の被災者で、現在埼玉県に避難しておられる方から、大変迫力のある報告がありました。

被 災者の声が政府の政策に反映されていないことが、住宅支援を例に説明されました。全体に、政府は被災者の意見を聞いていない、もっと被災者の意見を聞いて ほしいという希望があるようです。一方で、緊急事態条項はまったく逆で、政府の指示に国民がしたがう「義務」が発生します。
報告された方からは、国民の意見を聞かない政府に全権をゆだねてしまって良いのかという強い危機感を感じました。

3番目に、東北の震災支援に関わってこられた弁護士の小林玲子さんが、実際に大きな地震が起こるときに何が起こるのかをお話しされました。
「こ こが避難所だと考えてください。地震が起こり、私たちは避難所に避難してきました。いま何が気になりますか?」という問いかけからはじまり、会場と対話し ながら、避難所で不足しがちなもの、人間関係が悪くなる場合、何が原因なのか、その時にどうすればよいのか、法律的にはどうなっているのか、など東北で実 際に起こったことを元にした具体的で大変わかりやすい説明がありました。
小林さんは震災支援の関係で、東北の首長や議員、市町村の職員などとお話 しされることも多いそうです。その時に多く言われるのが、震災時こそ、市町村や県など現場に権限を降ろしてほしいということだそうです。それにより現場で 様々な決断が行えるようになり、スピーディな対応が可能になるわけです。
しかし、緊急事態条項では、逆に現場から権限を奪うことになります。だからこそ、震災の現場を知る人たちから緊急事態条項への批判が多く出ているようです。
熊本の地震でも、現場の声を無視した政府の行動が多く報道されています。緊急事態条項によっておこることは、ますます現場の声を無視するようになることとしか思えません。
安倍首相はじめ政府からは、震災時の対応を例にとって緊急事態条項の必要性が主張されています。しかし、緊急事態条項は震災時にも必要のないものです。有権者には、正しく物事を理解して判断することが求められていると感じました。

最後に水野スウさんからまとめがありました。
水野スウさんからは、民主的な話し合いの重要さと、それと正反対の緊急事態条項の危険性についてのご感想がありました。
また、スウさんは、平和のための3つの「ション」についてお話されました。いま、日本が平和であり続けるためには、「コミュニケーション」「イマジネーション」「アクション」の3つの「ション」が大切だということです。
そして、その例として、スウさんの地元の石川での動きについて説明がありました。

その後、和室に場所を移して、質問や交流会が行われました。
午後いっぱい、盛りだくさんの内容でしたが、すごくわかりやすく、そして皆様の危機感が伝わってくるイベントでした。

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