« 関西に5つのおとどけ | トップページ | アキくんのスピーチ! »

2016年6月 9日 (木)

草津で聴いてくださったかたから。

160411_ 滋賀県草津のけんぽうかふぇに参加されてたIさん。

うれしいな!よくぞこれだけ私の想いをきめこまかくうけとってくださって、その上、こうしてていねいに表現して下さって。
これ自体、Iさんの12条する、です。 

子ども達に、戦争と平和の絵本をずっとよみつづけることも、自分の頭で考える子どもを育てることも、12条すること。
それぞれのできる12条はきっと、かぎりなくあるって思います。

そうそう、ヒットラーは全権委任法もつくったけど、その前に、ワイマール憲法の中にある大統領緊急令を悪用して、緊急事態宣言をだしたんだったね。

**********


【ひとりひとりが主人公 12+13=25のうた くさつ
              水野スウさん 憲法カフェ】

日曜日、草津であった憲法カフェに行ってきました。

講師の水野スウさんは、ショートカットでやさしい声の、穏やかな方
でした。
娘さんの誕生をきっかけに、1983年から週に一度、自宅を開放して
「紅茶の時間」をスタート。誰でもどうぞ、の看板を出されています。

そこでは、相手の話をさえぎらず、批判せず、横取りせず、求められてもいないアドバイスなんかもすることなく、ただ黙って聞く。
傾聴、というのでしょうか、相手をまるごと受け止めて、ただ聞く。
あなたはあなたでいいんだよ、というメッセージを、本当はみんな待っているのですね、と。

そんなあたたかい人柄のスウさんならではの、憲法のおはなし。

いま、世の中では「特別できること」「人より優れていること」があちこちで求められています。
学校では、走るのも勉強も、人よりもいい成績をとれば一番。
会社では、価格を競い、技術を磨きあい、実績をあげられるかどうかでお給料もちがってきます。
家庭のなかでも、そう。
同じ月齢の赤ちゃんが比べられ、大きいか小さいか、寝返りができるかどうか、etc・・・。

人とくらべて、とりわけすばらしい「何か」を持っていないと、価値が
ない。
胸をはれない。
でも、特別なものを何も持っていなくても、あなたはあなた。
似た人はいても、おなじ人はいない。
この世にたったひとりの、かけがえのない存在。
何十年も続いている「紅茶の時間」で、生きづらさをかかえた人に何人も出会ったからこその、スウさんのまなざしです。

そんな、かけがえのないあなたが、実は憲法のなかでも大切にされて
いる。
「すべて国民は、個人として尊重される」とうたっている、13条です。
個人とは、ひとりひとりのあなたやわたし。
正社員でもパートでも、結婚していてもいなくても、どんな考え方をしていても、あなたは尊重される、と。

そしてそれは、黙っていても勝手に尊重されるものではない。
あなたやわたしが尊重されるために、「不断の努力」がいるのだと、
うたっているのが12条です。

英語で言うなら、ありのままでいい13条は‘Be’、努力するんだよ、という12条は‘Do‘なのです、と。

憲法の精神で、いちばん大切なのは、実は9条じゃなくて、13条なのですよ、と。

12条でどんな努力をするかは、人それぞれちがっていい。
デモに行く人。
人前でスピーチする人。
目立ったことはできないけど、こっそりカバンにタグをつけている人。
憲法のこと考えようと、カフェの企画をする人。
そのカフェにあつまる人。
小さなことでいい。
自分ができることでいい。
形はちがっても、「12条する」ことが大事なのですね。

「古くなったから」
「アメリカに押し付けられたものだから」
そう言って憲法をかえようとする人たちがいます。

自民党が作っている改憲草案では、個人は尊重されません。
「すべて国民は、人として尊重される。」
公益や公の秩序に反しない限り、と続くのです。

公の秩序って、なんでしょうか。
国会前に10万人も集まることは、該当しないのでしょうか。
デモや集会はどうでしょう。
「公の秩序」という囲いをつくって、その中でなら自由にできますよ、
というのはやっぱりどうも息苦しい。
どういう時に「秩序を乱した」と捉えるかの判断が時の政権によるの
ならば、それは個人の尊重にはむすびつかないのです。

1765万人、これはおととしの選挙で自民党に投票した人の数。
4922万人、それに対して投票に行かなかった人の数。

4922万人に、今回新たに有権者となる18歳、19歳の数250万人を
足して、約5000万人。
この人たちに、わたしは希望をもっています、と。

白票を投じることが批判になる、という宣伝がされていますが、それは
ちがいます。
白票は、現政権への白紙委任。
棄権も、同じことです。

残念ながら投票したい候補者がいなくても、この人が通っちゃ困る!
という人を落とすためにも、
白票でなく、棄権でもなく、投票に行かなくちゃ。
まだ選挙権のない若い人たち、子どもたちから、「たのむぜ、大人!」と言われているのが今回の選挙なのだから、と。

今の政権が三分の二以上の議席を得たら、次にねらっているのは「緊急事態条項」をつくること。
これが通れば、内閣だけで法律と同じ効力をもつ政令がつくれるようになります。
災害等の緊急事態の時に必要、と言いますが、この「等」がくせもの。
何が緊急事態か、の判断が時の政権によるのならば、これまた都合よく「緊急事態宣言」したもん勝ちですね。
デモや集会、国会前にたくさんの人が集まることだって、緊急事態とみなすことができてしまうのです。

第二次世界大戦時のドイツに、これとよく似た法律がありました。
ヒトラーが作った「全権委任法」です。
ヒトラーはこの法律を使って、ワイマール憲法の効力を停止させ、
国をあげてユダヤ人の弾圧に乗り出したのです。

 --------------------------------------------------------------------------------

|

« 関西に5つのおとどけ | トップページ | アキくんのスピーチ! »