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2016年6月15日 (水)

毎日新聞に映画のことがのりました。

きのう、東京に住む高校の時の同級生が、「毎日新聞にのってたよ〜〜、切り抜き送りましょうか」って連絡をくれたとこでした。ネットでよめるけど、やっぱり紙媒体でみたいので、あつこさん、切り抜きおくってくださいね〜。

記事の中で、12条する、をとりあげてくれてる。うれしいな。

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この国はどこへ行こうとしているのか 試練の憲法 
映画監督・松井久子さん(毎日新聞 6月14日)
全文読む時はこちらから。
  ↓
http://mainichi.jp/articles/20160614/dde/012/010/003000c

不思議なクニの無関心

 夕日が映る国会議事堂前を、映画監督の松井久子さんと訪れた。この場へ足を運ぶのは「あの日」以来のことだという。昨年9月19日。安全保障関連法が成立した日だ。「憲法守れ!」「戦争反対!」。ここで大勢の人々が汗だくになって反対の声を張り上げた。その熱気を「憲法の未来」というタイトルのドキュメンタリー映画に残そうと、集会を撮影していた。
 「あの日、胸にわき起こった無力感を思い出しました」。松井さんは、国会議事堂に背を向け、こうつぶやいた。

(中略)
映画の中で出てくる一場面。安保関連法反対デモを呼びかけた19歳のフリーター(当時)、高塚愛鳥(まお)さんが、茶髪にくっきりメーク姿で声を上げた。「ギャルって政治のことを考えちゃダメなんですか? 憲法があるから私らしくいられて……この私の日常を壊されたくない!」

 石川県在住の主婦、水野スウさんが「12条する」という動詞を日常会話で使うことを呼びかけ、他の主婦たちが勇気づけられる姿も描かれている。12条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」とある。自宅で憲法の勉強会を続け、「わたしとあなたの・けんぽうBOOK」という本を書いた水野さんは「不断の努力を普段から、ですよ」と肩肘を張らずに「12条する」のが大切だと話す。

 あの日わき起こった無力感がゼロになったわけではない。だがインタビューを重ねる中で「憲法には、私たちはどう生きるべきかが書いてある」と希望を見いだせるようになった。

(中略)
これまで映画製作費用は、映画の趣旨に賛同する全国各地のサポーターが出資してきた。今回も同様に「今こそ憲法の映画が必要」と訴えたが、資金集めは予想以上に苦労した。熱心に支援してくれたサポーターの一部から「憲法のような政治的なテーマだと遠慮させていただきたい」という声が出たのだ。

 「一体なぜ、萎縮……、いや、自粛のムードがここまで広がっているのでしょうか」。自粛という言葉を選び直した後、語気が強まった。「私たちの憲法がないがしろにされようとしているのに、なぜ自分のこととして考えることをしないの?」
 製作過程で、映画のタイトルを「不思議なクニの憲法」に変えた。憲法の未来より、「国民の憲法が危機なのに無関心が広がる不思議な今」を国民一人一人に問いかけたかったからだ。安保関連法を成立させた政権与党を「強行だ」と批判するのはたやすい。だが、彼らに政権を与えたのは、私たち国民ではないか。映画を通じてこの点を再認識できればと考える。

 6月上旬に岡山県内で開かれた「不思議なクニ」の上映会。主催は地元の中小企業経営者で作る団体で、どちらかといえば現政権の政策や改憲の方向性に賛同する人が多いと事前に耳にしていた。普段は護憲派の女性グループの会合に呼ばれることが多い松井さんにとって、初めての体験だった。上映と講演後の質疑応答で、自民党の地方議員だという男性が挙手した。「本当に勉強になりました。考えさせられました」。批判されると思ったら謝意の言葉だった。「映画に出演した人々の身近な憲法への思いが、立場が異なる人たちにも何かを伝えられたのでは」。思いがけない男性の言葉に、感情的な憲法論争を乗り越える可能性を感じた。

 松井さんは、現行憲法を絶対に守れと主張しているわけではない。性的マイノリティーや、在日外国人の人権を擁護する明文規定はないため、その部分を補うことは必要かもしれないと考えている。「改憲、護憲の立場に関係なく、この映画を見て、立憲主義や人権の大切さが自分の問題だと気づいてほしい」

 参院選(7月10日投開票)が近づいている。安倍晋三首相は街頭演説などで「アベノミクスを加速するかが争点」と訴えるが、改憲が本音だと考える。「政権与党の狙いに、国民がどんな意思表示をできるか、試されているのだと思います」。「不思議なクニ」の住民の無関心から脱し、どこまで一人一人が「12条する」ことができるか分からない。でも、昨年のような無力感は味わいたくない、と強く願っている。【江畑佳明】
      ◇
 この参院選で改憲勢力が発議に必要な3分の2議席を超えれば、安倍政権は悲願の改憲が可能になる。試練を迎えた憲法に私たちはどう向き合えばいいのか。識者と考える。


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