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2017年5月 6日 (土)

毎日新聞で

5月3日の、紅茶ない草かふぇに取材に見えた、毎日新聞の若い記者さんが、草かふぇのやりとりをとってもいきいきとくわしく、書いてくれました。

人類の多年の努力によってようやっとようやっと手にいれることができた基本的人権、という尊い贈りものを、憲法と同い年の私は、まったく何の努力もせずに、当たり前のように、手にしてしまった。

その贈りものをいただくだけいただいて、あとは知らないよ、っていうんじゃ、いのちの未来にもうしわけないよなあ。
今、私が手にしている数々の自由と権利を、せめて同じだけ、次のいのちにていねいに手渡したいって思ってる、そのことにも最後に少しふれてくれていて、うれしかったです。


https://mainichi.jp/articles/20170504/ddl/k17/040/155000c

「憲法、自分の問題と思って」 毎週自宅で語る「カフェ」 70歳、水野スウ
さん 津幡 /石川


 「憲法を自分の問題だと思ってほしい」。津幡町の主婦、水野スウさん(7
0)はそんな思いで毎週水曜日、自宅で憲法について語り合う「草かふぇ」を開
いている。憲法記念日と重なった3日は8人が参加し、意見を交わした。「憲法
への理解を深め、一人ひとりにこの国のあるべき姿を考えてもらいたい」と水野
さんは願う。【石川将来】 


 東京都出身。結婚して石川県に移り住み、エッセイストやコピーライターとし
て活躍する傍ら、出産を機に1983年から集いの場「紅茶の時間」を始めた。
その1コーナー「草かふぇ」は、憲法や民主主義がテーマで、若者から高齢者ま
でさまざまな人がテーブルを囲む。 

 3日はまず、擬人化された憲法を主人公にした絵本「憲法くん」を全員で朗読。
1人が「憲法に『アメリカの血が混じっている』ことと改憲論議は関係がある
の?」と問いかけると別の1人が「GHQ(連合国軍総司令部)からの『押しつ
け憲法』と言われているから」。聞いていた水野さんは「GHQが日本の民間の
憲法研究会案を取り入れた」と補足説明し、「アメリカの考えだけで作られた憲
法ではないと知ってほしい」と語りかけた。 

 初参加の自営業、二木彩香さん(29)=穴水町=は「終戦直後は国民一人一
人が憲法を大切にし、自分のものにして暮らしていた印象がある。今は、国民の
関心の薄さが憲法をもろくしていると感じた」と話した。 

    ◇ 

 水野さんが憲法について考え始めたきっかけは一人娘の万依(まい)さん(3
4)だった。万依さんは大学卒業後、「自分は社会の役に立てていないのではな
いか」と生きることに悩んだ。「どうしたら自分を受け入れられるだろうか」。
悩み抜いた末に「すべて国民は個人として尊重される」と国民が幸せを求める権
利を保障する憲法13条に自分の思いを見いだし、分かりやすい言葉に訳した。 

わたしは ほかの誰ともとりかえがきかない/わたしは しあわせを追い求めて
いい/わたしは わたしを大切と思っていい/あなたも あなたを大切と思って
いい/その大切さは 行ったり来たり 

 これを読んだ水野さんは「憲法が一気に身近な存在になった」と振り返る。自
分が大切な存在だからこそ、他の人たちもまた大切な存在--13条が記す「公
共の福祉」とは、個々の人間のかけがえなさと切り離せないものだと感じた。 

 自民党の憲法改正草案は、国民に多くの義務を課し、さらに13条の「個人」
は「人」に、「公共の福祉」は「公益及び公の秩序」に書き換えられた。水野さ
んは「個性が排除され、国にとって都合のいい『人』だけが尊重されることにな
る」と危惧する。 

 水野さんは今年1月で70歳になった。憲法とは同い年だ。戦争の犠牲の上に
つかんだ基本的人権を、次世代に受け継ぐことが自分たちの使命だと感じる。
「憲法が保障する基本的人権は、過去幾多の試練に堪え、国民に対し、侵すこと
のできない永久の権利として信託されたもの」--自民党改正草案が丸ごと削っ
た97条の意味を今、かみしめている。 
 
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