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2017年8月 6日 (日)

やすらぎの郷、見てます

お昼のシルバータイム?ドラマ「やすらぎの郷」、ずっとみてます。見れない日は録画して。

8月4日の放送。
八千草薫さん演じる”姫”のせりふに、はっとしました。

姫の初恋の映画監督が、おそらく軍に強要されて、戦意高揚の国策映画を撮らされる。戦争中の話を聞きたい、とやすらぎの郷を訪ねてきたジャーナリストが、姫にその映像を見せるシーン。

「わかってるつもりだった、ただ、あの方、戦後生まれの方でしょう?戦後の方が、あの当時の戦場のフイルム見るのと、私たちが見るのとじゃ、ちがいますよねえ。

戦争のことは、映画でも、実写のフイルムでも、見ていた。
だけど、あの場に実際に先生がいて、実際に起こっていることを見ながらカメラを回したと思うと、たまらなくなって気分が悪くなったの。

これまで、戦争っていうものは映画や活字で何度も見てて、いやだなあ、って漠然と思ってはいたのね。
でも私は銃後にいたでしょ。実際に起こったひどいことは見て見ぬ振りして逃げてたんだと思うのね。
実際にあの場にいらして、必死に、先生が我慢して撮ってらしたんだと思ったら、ふるえてきちゃった、、のね」

そうか、、、きっとそうだよね、違うんだよね。簡単にわかるものじゃないんだよね。
戦前生まれだって、あとから体験を聞いたって、わかるもんじゃない。おおきなすきまを、想像力で必死におぎなって、わかろうとする。

戦場でカメラを持つ、初恋の監督のきもちを想う姫のきもち。

戦場の場面から、突然、映像は京都の町に。急に呼び出されてあわてて通りに出ていった姫を、遠くから小さなカメラで撮らえる監督。監督はカメラをまわしたまま、姫との距離はだんだんに近づく。だけど言葉かわすことなく、二人はすれちがって去っていく。
男女一緒にいると非国民って怒られた時代でしたもの。
京都での秘密の撮影の日が監督に会えた最後で、その後、監督はアッツ島で玉砕する。

京都の無言のシーン、切なすぎる、、、。

そのあと、石坂浩二演じる脚本家の栄ちゃんが姫をおくっていく夜道で、あしもとのよろめいた姫に、手を差し出す栄ちゃん。
こんなふうに殿方と手をつないで歩くなんて生まれてはじめて、という、かつての大女優の姫。
またまた、切なすぎる、、、。

倉本さん、この俳優にはこのせりふを、このひとにはこれを、あのひとにはこれを、って、選び抜かれた言葉で、倉本さん自身が伝えたいこと、書いてる。老いのこと、死のこと、恋愛のこと、戦争のこと、ゆらぐこころ、ときめくこころ、悔やむこころ。まだまだある。
ときどき倉本さんも登場してる笑!それに中島みゆきさんもね。

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