« The Wave という映画@草かふぇ | トップページ | 臼杵のおしょうゆやさんで »

2018年2月21日 (水)

憲法寺子屋 @北海道の鹿追町

北海道の鹿追町の憲法寺子屋の、すってきな授業。ともみさんがすばらしいリポートをかいてくださいました。私にもとても勉強になったこの授業、おすそわけ!

函館の夜景は何条?出産は何条?だなんて、ほんっとに、いいなあ。

私にも紅茶の時間をつづける自由、語り続けていい自由、何をかんがえてもいい自由。うばわれてはならないものです。
山本先生、ありがとう!あ〜〜こんな授業うけたいなああ。

長いけど、読むとまた憲法の世界がひろがるよ!


*********

【第2回憲法寺子屋in鹿追 「憲法ってうちらの生活じゃ~ん -出産って何条?」】

いやー、これ参加しないとかなりもったいないんじゃない?!と言ってもよいくらい面白い!!
なにが?って、全員参加型の山本政俊先生のお話ですよ~。
レジュメも添付しちゃいますが、文字だけでは絶対に伝わらない。
参加したらみんな「こんな授業を高校の時に受けたかったなぁ!」って言うから、ホントに!
ちなみに、次回は3月22日(木)10時半~。鹿追町内にて。

まずは前回のおさらいから。
憲法とはなんでしょうか?
立憲主義とはなんでしょうか??
お隣同士で話してみてね。
「憲法は国が守るものだよね。」「国民が国に守らせるもの。」
立憲主義とは、憲法に立脚した政治を行うこと。憲法に基づいて政治を行うこと。国、政府が好き勝手に権力を振るわないように。
それには、世界中の古い歴史があって。
マグナカルタ
ジョン・ロック
モンテスキュー
アメリカ独立宣言
フランス革命
聞いたことあるような?ないような??
ジョン・ロックを私は全く思い出せなかったけど…「市民政府二論」で思い出した。
あー、センター試験のために覚えたような気がする。

山本先生がアメリカとイギリスの国旗を見せたら、
「色が似ているー」
と参加者。
イギリスの国旗とアメリカの国旗は親子関係で青、白、赤の三色が使われている。
そう、アメリカはイギリスの植民地だったから。
じゃあ、アメリカ国旗の赤白の線は何本ある?
一本一本数える参加者
「13本!」
イギリスから独立した時の州の数が13。星の数が50。これが現在の州の数。
イギリス人がよく飲むものは何かな?
「紅茶!」
そう。イギリスはアメリカから税金を取ろうとしたから、それに怒ってアメリカは独立しようとした。そしてアメリカは紅茶に税金をかけて買わせないようにした。それで飲むようになったのが?
「アメリカンコーヒー!」
アメリカの独立宣言は日本の憲法の13条(個人の尊重)に、
フランスの人権宣言は日本の憲法の29条(財産権)に、反映されている。
帰宅してから高校の資料集に目を通すと、なるほど!その通り。“フランス人権宣言の所有権の法的保証が資本主義経済発展及び市民階級興隆の途を開いた”と解説付きだった。
戦前の日本では自分の物を「自分の物」ということが出来なかったそう。偉い人に持っていかれてしまうこともあるから、と。
そんなこと、今、想像できる??
ちなみに、世界中の国旗に三色旗が多いのは、フランス革命に影響を受けたからなんだって。フランスの国旗は縦三本の青白赤の三色旗。

長い歴史の中で人類が多年に渡って獲得してきた自由と人権と。
日本国憲法の前文、第99条、第13条、第12条を読む。
憲法を守らなくてはいけないのは国や権力をもちうる立場の人なんだよ、それが書かれているのが99条。本来はこんなこと憲法に書かなくても当たり前。だけど、当時の日本はこれを書いておかないと心配だったんだろうね、と。
13条は、参加者全員が購入してくれた水野 スウさんのけんぽうBOOK24ページの13条の歌を朗読

わたしは ほかの誰ともとりかえがきかない
わたしは しあわせを追い求めていい
わたしは わたしを大切と思っていい
あなたも あなたを大切と思っていい
その大切さは 行ったり来たり
でないと 平和は成り立たない

個人の尊重が書かれている13条は「わたしはわたしを大切と思っていい」ということなんだよ。
山本先生、スウさんのけんぽうBOOKは憲法本の中で一番!!と大絶賛。
私は、分かりやすいなぁ、読みやすいなぁ、庶民感覚だなぁ、と皆さんにおススメしましたが、長年社会科の教師をされ多くの憲法本を読んでいる山本先生がそうおっしゃるんだから、これはもう一読しないと損、損!!
そして12条。不断の努力。憲法を守るのも国民の不断の努力によって。
憲法は、使うことによって、実践することによって、運動することによって、内容が付加され豊かになっていく「未完の大器」なんだって。

そして、今回の課題だった出産って何条?
その前に、高校生が考えたこれって何条?を紹介してくれた。
へー、ほー、そうか、そうか!
函館の夜景は何条だと思う?
「9条!」
そう。平和がないときは光がなくなるよね。
そうか、そうだよね。電気をつけたらここにいるよ、と相手に教えているようなもの。みんな電気を消して暮らしていたんだよね。
過去の歴史の中で憲法を感じることも大切。
写真を撮って、これ何条?というのも流行っているそう。そんな風に憲法を感じられる時間も大切だよね。
そして、出産は何条?
みんな思い思いに考えたことを伝えていく。
14条の1項、13条、24条1項、19条、22条…
生む生まないもその人の自由だよね。
出産一つをとっても、憲法がとっても関係している。
そう、憲法ってうちらの生活じゃん!!

今回、とても面白かったのが権利の熱気球。
熱気球から捨てろと言われたら、次の10項目のうち、あなたなら何を捨てる?1番から3番まで選んでみて。逆に絶対に捨てないものはなに?
みなさんも考えてみてくださいね。

1.男か女かの違いで、政治的、社会的、経済的に差別されない権利(14条)
2.私はどんな考えを持っていても自由だ。国からは強制されない権利(19条)
3.どんな宗教を信じようが、信じまいが自由である権利(20条)
4.どこで集まって何をしてもいい権利(21条)
5.私が誰と何をおしゃべりしようが自由という権利(21条)
6.私がどんな服装をしても髪形をしてもファッションは自由だという権利(21条)
7.私は好きなところにどこでも住むことができる権利(22条)
8.どんな職業につこうが私の自由だという権利(22条)
9.結婚相手は自由に私が決めてよいという権利(24条)
10.私の財産は私の好きにしていいという権利(29条)

高校生は絶対に捨てないのが2番と8番だそう。就職を間近に控えて職業選択の自由は奪われたくないそう。私は逆に2番目に捨ててもよいのが8番だった。職業は選べなくても今みたいに自分のやりたいことがやれていれば幸せだから、という理由。でも、高校や大学の頃だったら、8番は譲れなかっただろうなぁ。
どちらにしても、苦渋の選択を迫られたこの権利の熱気球。
当たり前に享受しているけれど、これら全て憲法が保障してくれている権利。でも、やっぱり、一人一人が12条(不断の努力)しないと、これらの権利がなくなる可能性も出てくるかもしれない。
普段、何気なく思っている自由や権利。空気みたいなもので、意識してないけれど、ないと生きていけないのが憲法。
そうだよね、そうなんだなぁ。
今回の寺子屋で、うちらの生活が憲法が土台になって成り立っていることを本当に実感できました。
空気みたいな、でも、ないと生きていけない存在。なくなって初めて気が付くその大切さ、では困ってしまう!!

参加者から希望のあった改憲についても少しお話がありました。
憲法を変えるための手続きは憲法第96条。
国民の意向を受けて ⇒ 衆議院議員と参議院議員の2/3以上で発議
⇒ 国民投票(するとしたら850億円かかるそう!!)の過半数の賛成 が必要。
でも、憲法に書かれているのはそれだけ。細かく定めた法律、国民投票法が2010年に施行されたけれど、問題点が…
①最低投票率が書かれていない(例えば、私一人が投票して賛成を投じたらそれだけで決まってしまう)
②宣伝が自由(お金のある政党がメディアや芸能人を利用する可能性大)
③公務員の運動制限(通常の公職選挙法と同じ)

なぜ憲法を変えようとしているのか?は次回。
そして、次回までの課題が「どの条文でも良いので、自分の言葉で、わが子に憲法を伝えましょう」です。

参加者からは、「自己肯定感が憲法に書かれているんだね」、「どんな立場の人であっても尊重されて良い、尊重されるべき、と憲法に書かれていることにほっとした」など感想がありました。
知れば知るほど素晴らしい日本国憲法。
昨日の内容もまだまだ書きたいことだらけ!
みなさんも一緒に知ってみませんか??
次回は3月22日(木)10時半~鹿追町内にて。
興味のある方はコメント、メッセージくださいね。参加しなきゃ損♪損♪♪

|

« The Wave という映画@草かふぇ | トップページ | 臼杵のおしょうゆやさんで »