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2019年4月 1日 (月)

アレンさん10周年法要 アレンさんのご遺族のお話

アレンさん10周年法要には、アレンさんの妹さん、前妻さん、いとこさんもみえてて、澤地久枝さんのお話のあと、最後にお話されました。日本全国から、アレンさんを偲んで200名以上もの人が全国から集まったこと、荘厳な法要が営まれたこと、どんな思いでこの席におられたろう。

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妹さんは、アレンさんが亡くなる前の数週間の話をされました。政治のこと、日本での活動のこと、9条のことなど、兄妹でいっぱい語り合ったこと。妹さんは、彼が日本でミッションのようにしてきたことをとても誇りに思うと同時に、いつも半年も家族から離れて活動することで生じるひずみのようなものについてもお話されました。lack of balance、バランスを欠く、といった言葉で。活動する自分と、家族など自分と近しい人たちとの関係のこと。

前妻さんは、アレンさんの魂の浄化、についてお話されました。
戦争、という人生を劇的に変える経験をした人は、自分の犯した罪を返すために、魂を浄化することーcleansing his soul が必要。でもそれはすごくむずかしいこと。
アレンは自分を救済するため、戦争によって奪われたものをとりもどすため、こういった活動をする必要があった。アレンが、自分の犯したことについて穴埋めする場を日本でみつけられたこと、本当によかったと思っている。そうすることで、アレンは今度は自分が与える側になった、でもそれと同時に失うものもあったんだ、その活動にのめりこめばこむほどに。

もう彼と別れていたから、長いこと彼と話していなかったけれど、彼の入院後、会いにいってお互いに、愛していたよ、といいあうことができた。日本のあなた方が彼にしてくれたすべてのことに、深く感謝しています。

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妹さん、前妻さんのお話はとても率直で、胸に重くひびきました。
彼のたましいが救われるために、日本での活動は大きな意味があったし、また、ものすごく必要なことだった。それを十分に理解しながらも、家族の側にしたら、いろんな複雑な想いがあったのだなあ。それは当たり前だよなあ。

平和は兵士が守るもの、と言われて軍隊に入ったアレンさん。ベトナム戦争が彼の人生を変えた。戦争に行って帰ってきて、それで決して終わりじゃない。戦争はその後も長く長く続くんだ、その人の中で。一人の人の終わらない戦争は、その家族の中でも長く続いて終わらないんだ。

今回、光せん坊さんで聞いた何人かのお話をもういちど反芻する時、自衛隊を憲法に書き入れるってことが何をもたらすか、さらにリアルに感じられたよ。自衛隊に誇りを、感謝を、と言って自衛隊を憲法に書き込み、隊員さんを戦場に送ることに、私は加担したくない。アレンさんみたいな苦しみを、誰にも、その家族にも、押し付けたくない。その思いがさらに強くなりました。

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