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2019年6月20日 (木)

「主戦場」の自主プレ企画草かふぇ

映画「主戦場」を見る前に、のプレ自主企画@紅茶ない草かふぇ。
 
そもそもこのタイトル、いったいどういう意味?
原題は「The main battleground of the comfort women issue」。韓国の少女像がカリフォルニア州に建つなど、慰安婦問題の対立、論争の主なバトルグラウンド(戦場)が当事国の日本と韓国ではなくて、アメリカで起きている、というところからきた題名。
 
監督のミキ・デザキさんは日系アメリカ人。医学大学院予科生として学位を取った後、2007年から5年間、山梨と沖縄の学校で英語指導助手。その時の経験を基に「日本では人種差別がありますか?」という映像を制作して、2013年にYouTubeにアップ。その映像がこれ。(約6分)
https://www.youtube.com/watch?v=MxnmMrWOj3c
 
するとネット右翼からの批判がいっぱい!デザキさんはやがて、元朝日新聞記者の植村隆さんが激しいバッシングをうけていることを知り、慰安婦問題に関心を持つようになっていく。
 
2015年、上智大学大学院生になり、慰安婦問題についてのリサーチをはじめたデザキさん。この問題について発言する約30人を取材。
映画が公開されることになった時、インタビューをうけた保守系の人たちが、卒業制作のためというから取材を受けたのに映画にするなんて聞いてない、騙された、と言い出した。それに対してデザキさんからの反論映像がこれ(約3分)。「彼らの発言は、彼らの自由意思。一般公開も考えている、との合意書を交わしている」と。
https://blogos.com/article/381210/?fbclid=IwAR217m5qFjLOcOqOWmytnqx994uNi3X9WTwwt-yIhxIIzTpQFWToFO2YMas
 
二つの短い映像を集まった人たちと見た後、フリートーク。
 
・どっち側の立場の人であれ、一人ひとりどういうこと言ってるのか知りたい、話してる時の表情を見たい、観察したい。
・違う意見をそのまま映像で出すって他にないから。自分で聞いて、あれ?と思うかどうか。
・自分はどう思うか、どう行動するかってこと。聴く耳を持つ、やだ、と耳を塞ぐのでなく。
・ある人はこっち側からしか見ない、また別の人はあっち側しか見てない。見たい聞きたいものしか見ない聞かない。そこをこらえて、ちゃんと両方知りたい。
・最初にみた「日本では人種差別がありますか」の映像で、初めて知ったこともあった。
・その映像にでてきた、「エリオット先生の特別レッスン」の生徒の言葉。差別の感情。人を見下す気持ち、自分の方が上だと思うときもちいい、という感情。
・自分が国に対して抱いている誇りを、傷つけられたくないというきもち。そんな恥ずかしいことするはずないよ、この国が、と。
・プレトーク草かふぇしたから、今度は映画見た後のポストトークしよう。一人でみた後、自分の頭のなかがバトルグラウンドになってるだろうから。
 
「主戦場」、金沢ではシネモンドで6月22日から2週間。
 
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あーだこーだ言い合ってたら、余計に見るの楽しみになってきた。
歴史を知らないことで差別してることいっぱいあるだろうし、自分も気づかないうちに誰かを差別してるってこともあると思う。だから、ひらたい場で語り合って、いまのそれって差別なんじゃないかな、と気づき会える、そういう関係を育てたい。差別の種をまくのはとっても簡単なことだからね。
 
そうじゃない方の種のこと、なんて呼ぼう。人権の種って呼んだら固すぎるよね、13条の種って呼びたいけどそれでわかってもらえるかな。一人ひとり違っててとりかえのきかない存在なんだよ、って思う人のいっぱいいる社会の方が、そう思わない人の充満してる社会よりは、きっと息がしやすいだろう、やさしいだろう、互いにおもいあえるだろう、って思ってるから、私は13条の種を蒔いていきたいな。

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