草かふぇで、哲さんのドキュメンタリーを見ました
草かふぇで、中村哲さんのドキュメンタリー「武器ではなく命の水を」(2016年NHK制作)をみました。人数はすくなくても、みた後に語り合える時間を大事にする、それはこれからも続いていくこと。
哲さんの言葉を胸に刻む。
9.11のあと、アフガン攻撃が始まろうとする時。
「「自由と民主主義」は今、テロに報復しようとしている。瀕死の小国に世界中の超大国が束になり、何を守ろうとするのか。素朴な疑問である」
「我々は次の世代に何を残そうとするのか。生きとしいけるものが、和して暮らせる。世界の片隅であっても、このような事実を目前で見られることに感謝する」(用水路が通って水が砂漠に行き渡り、秋には米が収穫できた、その稲刈りの様子と人々のよろこぶ様子が映し出されて)。
用水路をつくること。「これは平和運動でない。医療の延長。戦してるひまはないんですよ」
米軍のヘリコプターが飛ぶ空を見上げて「彼らは殺すために空を飛ぶ。我々は生きるために地を掘る」水が引かれて、人々がよろこび、子どもたちが笑っている姿に「乾いた大地で水を得て、狂喜する彼らを知っている。これが平和の基礎である」
見た後の語り合いでは。
相手の、文化、宗教を尊重しながら、相手に信頼してもらって、一緒に汗を流す。相手の立場になること、相手を理解すること。
仕事がないから、お金のために戦争に行く、お腹いっぱいになれば、誰も戦争にいきません、というアフガンの人。水と食糧こそ、生きるすべ。
アフガンの人たちが哲さんと一緒に働きながら、自分たちにこんなことができるんだ、と知ってうれしくなっていく。自分たちにちからがあると思える、そのちからを引き出していった哲さん。
今回のことではじめて中村哲さんの存在を知った人が、中村さんが、命をかけて、身をもって、今の日本がおかしいことを気づかせてくれている、と。
揺るぎなく、武器や軍隊でないもので、と言い切れる信念、確信を、私のなかでもっともっと強く育てたい。私の中で、ガンジーさんと哲さんがいつかかぶさっている。
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