4月8日は朝のうち、カミナリが鳴って、やがて黄沙が舞って、というすごいお天気でしたが、午後にはどうやら花曇におちついて、松浦さちこさん+細川りつこさん+スウ、のとくべつ紅茶がスタートしました。能登の入り口の小さな町の、無人駅から歩いて15分、煙突から青い煙のたちのぼる紅茶の家に、遠くから、近くから、隣の県から、ようこそようこそ、集まった45人のお客さんたち。
すごいですね、そんなに遠くからくるひとが10人も。きっととても逢いたくて来てくれるんでしょう、いらしたかたたちともつながりを感じられる時間になるといいですね、と松浦さん。いつもは語り手のゲストをお迎えすればいい私だけど、今回は、語り手の一人、兼、進行役、兼タイムキーパー、なのでその分、わくわく&どきどき&キンチョー、の私。でもはじまったら、楽しくて、うなずくところがいっぱいで、しあわせで、ノンストップ2時間半はあっという間でした。
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第一部は、「3人のつながりものがたり」。それぞれの歩みは、あらかじめ大きな年表に書き出してあります。
1983年、紅茶がopen、細川さんとの出逢いはそのひと月前。
細川さんのはまなす文庫が始まったのは、その一年前の82年。お隣のぶどう畑での紅茶ぶどう狩り&文庫のおはなし会は、85年から毎年、今も続いています。
クッキングハウスを松浦さんがスタートさせたのは87年。その5年後の92年にレストランがopen、あら!津幡に越してきた年とおんなじだ!その年から、細川さんの賢治のとくべつ紅茶もはじまって、以来、毎年11月に。
松浦さんと私の出逢いは98年、翌年に松浦さんをおよびしてのとくべつ紅茶。2003年にはその2回目。そのころには、松浦さんと細川さんも出逢っていて、その年のぶどう狩り紅茶には、松浦さんも参加!
私は東京に行くたびに不思議なレストランでランチをいただき、コミュニケーションの練習のSSTにまざり、出前紅茶にもよんでもらい、この8年間でどんどん、レストランやメンバーさんたちとの距離も近くなりました。
紅茶からうまれたコミュニケーションの練習の場、ともともと結とも。仲間とともに長く学び続けてゆくためにも、時々は松浦さんにきていただいてSSTのワークショップを、と05年に2回。そう、その2回目、秋のSSTのときに、今回の3人ジョイントのアイディアが、松浦さんの口から飛び出したのでした。
つながりものがたりを語りながら、何度も胸が熱くなった。この場にいるあのひと、このひとが、ここで、あそこで、あの時、今この場にいる誰かと、つながったんだ。そして、今日がつながりのスタートのひともいる。ずっと来たかった、でも、体調やしんちょう(心の調子のことね)のかげんで来れずに、やっと今日来れた人、まったく見知らぬ人だらけの中に、思い切って足を運んでくれた人もいる。聴いてるみんなのいい顔を反映して、きっと語り手の3人も、しあわせないい顔してたと思うな!(松浦さんがいつも言うの、紅茶に来る人たちは、本当によく聴けるひとたちですね、って。この日もそれを感じたよ)
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第二部は、「ひとつのキーワードで」それぞれが語る時間、共通の言葉は、「平和」。
松浦さんは、自分も呼びかけ人の一人である蓮根の会のことを。9つの穴をもつ蓮根は、その穴から先を見通せる、地中ふかくに根をはるところは、草の根の市民のちからのよう。それと戦争放棄の9条とをかけての、蓮根。平和でなくなれば、弱い立場の人ほど、さらに弱いところにおいやられます。それが予感されるからこその、蓮根の会。
毎月9のつく日のレストランのメニューには、かならず蓮根がはいります。♪ピースナイン音頭も、もちろんこの日もいっしょに歌って、踊りました!
細川さんは、毎年夏のぶどう狩り&おはなし会のときに、かならず戦争と平和に関する絵本や紙芝居を読みます。自分は体験していない戦争だけど、絵本には、経験した人のメッセージと願いがこめられている。そしてなにより、子どもたちに絵本を読んであげられるということ自体、平和なればこそ。金沢のピースウォークにも、参加しています。
私の平和は、9teaと私のピース旗のこと。9条があるから、9条を知らないで来た、と気づいたこと、自由に紅茶に集って、語り合えて、学びたいことを学び、みんなで歌えること、大声で笑いあえること、こういう暮らしそのものが、私には、9条に裏打ちされてあるものだと感じていること。
それから、今年のピースウォークのテーマの「いつもとちがう空をみよう」の歌を、一緒に歩いたひとたちと歌いました。そして、替え歌も歌いましたよ、こういうのです。
♪いつもとちがう時間をもとう
きもちの糸は つながっている
クッキングハウスと 紅茶の時間
みんなですごせる このひとときは
いつもとどこか ちがう ”とき”
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第三部、お待ちかねの、賢治の朗読の時間
細川さんがこの日のためにえらんだお話は、「虔十(けんじゅう)公園林」。何度聴いても、岩手生まれの細川さんの、ことばのぬくみ。土のにおい。いいなあ、からだにしみてくるよ。この時間こそ、松浦さんへの贈りもののような時間。
松浦さんは、いつもいつも夢と希望をかたる、夢をえがくひとだ、って感じる。きっとそれがもう生き方になってるんだろうな。クッキングハウスのメンバーに新しくなる人にも、かならずまず、その人の希望をきくという。そして、それが実現するために、その人その人にあったどういう応援をしたらいいのかを、常に一緒に考えようとする。その希望や夢は、どでかいものでなくていい、むしろちいさな、具体的な、こういうことがしてみたい、こういうふうになりたい、それがいい。ちょっと努力したり、仲間の応援があればできそうな、そういう夢、そういう希望。
松浦さんが、細川さんの賢治を聞きたいと願い、そこから出発したジョイント計画。小さな夢を実現させるって、かかわったみんなも、思いがけないくらいのしあわせをshareできるんだ、ってこの日も思いました。
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そしてラストは、3人の感想や、参加してる人たちとのきもちキャッチボール。終わりの時間が近づいた時に、手をあげたHさん。実は今日の3人に紅茶からのプレゼントがあります、と。
これまでもずっと松浦さんにありがとうのきもちをなにかで表現したいと思っていたSさん。10日前の紅茶にTさんが、これ、なにかに使ってもらえたらうれしいんだけど、とカーテン生地見本をたくさん持ってきて、Sさんがそれを家に持ち帰って眺めてた時に、とつぜんひらめいたそうです。そうだ!これで3人に大きめのバッグをつくってプレゼントしよう。3人ともよくお話の旅にでるし、きっとよろこんでもらえそう。だけど、ひとりのちからじゃつくれない、と身近な紅茶仲間に声をかけ、Tさん、Hさん、Yさん、Mさんとで、集まる時間をひねりだし、共同作業で縫いあげたもの。
ほんとは私にも内緒にしたかったんだって。でも使いやすいバッグの大きさを決めるには私の意見が必要で、おかげで私も、ほんのちょっこと、このうれしい内緒プロジェクトにかかわることができました。3人にあいそうな柄を選び、そのうえ、それぞれのバッグの持ち手のとこには、それぞれの「きもちマスコット」がぶらさがってる!松浦さんのは、レストランで売ってるれんこんペンダントと、お箸と箸置きと♪の刺繍。(私は蓮根の穴のいくつかだけ、刺繍させてもらったよ)細川さんのは、本と9粒のぶどう。私のは、9と紅茶カップをくみあわせた9teaと♪とハートの双葉。共通テーマは、ここでも9でした!
なんてあったかい、すてきな贈呈式だったでしょう!プレゼントがしたい、と希望を口にしたSさん、それにこたえて協力した仲間たち、つくってる間中、うれしい秘密を共有して、渡したときの、相手のびっくり顔を見るしあわせ。そうだ、これもまた、ちいさな希望や夢の実現なんだよね。わたしには、この贈りものそのものが、ともともや紅茶で学んできた、きもちを伝える、ということの、共同の実のように思えて、だからよけいにうれしかったです。ほんとに、ありがとう!!(松浦さん、さっそくバッグを使ってましたよ)
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