2020年5月26日 (火)

タペストリイの、リピートお申し込み

ここ一週間、#離れているけどつながってる ぷろじぇくとの、『出逢いのタペストリイ』プレゼント、リピートお申し込みが相次いでいます。本がご自分とこに届いて、ちょっと読んでみて、5月いっぱいならまだ間に合いますか、追加お願いしてもいいですか、と。
この本を、娘に、義理の姉に、父に、お友達に、養護の先生に、実家の親に、自分が住んでいる学校の寮宛に、離れている友に、お世話になったあの方にこの方に、などなど。
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リピートもうれしいし、「今この時期、この本をたくさんのひとに届けたいと思ったスウさんの気持ちがわかったような気がします」というのも、めっちゃうれしい言葉です。
 
あと5日、こころこめてお届けしたいと思っています。送料だけ頂戴してますが、それ以上のたくさんの切手もいただきました。ほんとにありがとうございます。
 
昨日は30年近く前からお世話になった聖霊修道院のシスターにお届け。名古屋に明日、転勤されるとのことで、「タペストリイ」を持ってご挨拶に。
今日は羽咋に本のお届け&鍼灸の治療。帰りにむうみんさんに寄ったら、長くおやすみしてたけど今日から再開とのこと。おいしいコーヒーと抹茶ケーキでいっぷく、揚げたての鳥ごぼうコロッケは夕ご飯のおかず用。
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むうみんのお店の入り口にヒトデと貝がぶらさがってて、半世紀以上前の私の部屋みたい。白いお花はなんて名前だろ。

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2020年5月14日 (木)

Mくんからのメッセージ

「ご無沙汰しています。もしコロナが収束したらですが、また久しぶりにお会い出来たらと思いました。なんだか無性にお会いして話したいという気分です。不思議なことですが…。」と、関東に暮らしてるMくんから、とっても久しぶりのメッセージ。

私も会って語り合いたいよ〜〜。紅茶は今も毎週、お寺のように静かにあいているよ、ほとんど休業状態だけどね、と返事をすると
「場は今も開けられているのですね。それは素敵なことだと思いました。居場所がない人もいると思うから。開いていることが、行けなくても多くの人の、何かの際の希望になるのだと思います。もっとも、流石にコロナが相当流行っているここからはいけないですが…。」

そういえば彼にはまだ、離れているけどつながってる ぷろじぇくとのプレゼント本のこと、知らせてなかったのを思い出して、Mくんはもう持っている本だけど、もしもご希望があれば送りますよ、というと、「もし叶うなら2冊、友達に贈りたいと思います」とうれしい返事をくれました。

実はMくん、この「出逢いのタペストリイ」の本に出てくるのです。10代のころから紅茶に来ていて、当時小5だった娘の教室にも授業参観に行っています。その教室で彼は感じることいっぱいあったみたい。今あらためて彼のでてくるページ「自分みつけ」を読み直してみて、彼が私たち夫婦宛に書いてくれた手紙の言葉に、なんか涙でそうになりました。

それにしても、不思議なシンクロ。ぷろじぇくとのこと知らないMくんからの、なん年ぶりの突然のメッセージ。明日さっそく2冊、送りましょう。彼もまた、このタペストリイの中の大事な一部ですものね。

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森呼吸した日

4月末に思い立って、離れているけどつながってる ぷろじぇくとをはじめました。5月いっぱいに限り、ご希望の方に「出逢いのタペストリイ」という本をプレゼントします宣言。

以来、120冊が全国に旅立ちました。たいていは郵便屋さんにはこんでもらうけど、自分で金沢のとなりまちのアルさんにお届けに行くこともあります。おとといは、別のおうちにお届けに。

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お庭は若葉の木々がいっぱいで、色とりどりみどりの、深呼吸、森呼吸、新呼吸。ザラザラしていた胸の中の空気がすっかり入れ替わりました。
庭を歩くと、なんだろ、この甘いいい匂い。葉っぱを見てわかりました。白さがなまめかしい、大きな朴(ほお)の花。


そのおうちでとれた筍の炊いたのと、朴の葉で包んで蒸したお豆ご飯。スナップエンドウのお豆がとっても甘くておいしかった。
葉っぱの上に花が乗ってるように見えるのは、はないかだの花。

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2020年5月 9日 (土)

7冊目は「人生で大切なことは月光荘おじさんから学んだ」

【7bookcovers 7日目】
1日一冊ずつ7日間、お気に入りの本を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。好きな本、大事な本を、一冊ずつあげてきて、あっという間に今日が7日目。

7冊目は『人生で大切なことは月光荘おじさんから学んだ 銀座で創業100年の画材店 月光荘』
月光荘著  産業編集センター 2018年刊

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ホルンマークが目印の、月光荘の画材の数々。絵描きさんでなくとも、ホルンのついた色とりどりのスケッチブックや便箋、ショルダーバッグやA3の画板がそのままはいるおけいこバッグなどなど、見たことある人、使っている人、きっとたくさんいるでしょう。

私は15歳の時にこの画材店のオヤジさんこと、月光荘おじさん(私はいつもおじちゃん、って呼んでた)に出逢い、文字通り、人生の大切なことーーはたらくこと、人を愛すること、いっしょけんめい生きること、たえず工夫すること、オリジナリティ、ひとに喜ばれることの意味、などなどかぞえきれないくらい、おじちゃんから学びました。

水野さんってかわってるよね、としょっちゅう言われていた私を、「おまいさんは、おもしろいなあああ。。。」と心の底から言って、何ができるできないのdoでなく、15のlittle girlの丸ごとのbeを認めてくれたひと。私が私を好きでいられるようになった大きな分岐点に、確かに、月光荘おじちゃんがいてくれたと思います。
ずっとずっとあとになって、私が紅茶の時間でしていることは、私がおじちゃんにしてもらったことをほかの誰かに返してることなのかもしれないなあ、と気づいた時、とってもうれしかった。

おじちゃんからのお手紙やハガキは、今も大切にとってあります。その中の一枚にこんな詩のような言葉。
「耳がとほくなってくると相手の目の色に気がつくようになってきました。目がかすんでも、手のにぎり具合と温かさで、心にしみる度合いが違ってきます。男と女であったら、ローソクか稲妻かすぐわかりましよね」

月光荘、というお店の名付け親は、与謝野晶子さん。おじちゃんが亡くなってからもう長いけど、銀座のお店はおじちゃんの娘さんが二代目を、お孫さんの日比康造さんが三代目を継いで、今も全国からみえるお客様をお迎えしています。すてきな画材がいっぱいの銀座のお店、いつか訪ねてくださったらうれしいなあ。

ちなみにおじちゃんのこの本は、紅茶の時間の本屋にもあります。大正、昭和の、そうそうたる人々がおじちゃんに惹かれたわけも、この本読むとうなづけるのです。その魅力、ちっとも古くならないので。

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7冊目のあとにどうしてももう一冊。図書館の詩の時間仲間からバースデープレゼントにもらった、まど・みちおさんの『百歳日記』(NHK出版生活人新書)。2010年刊。

今から10年前に、もう百さいになるおじいさん、と書くまどさんの、やわらかいこころ。ちいさないのちから宇宙をみる、祈りのこころ。「五感が老いても」という文には、月光荘おじちゃんと通じるものを感じるし、いくつであろうと「?」や「!」に満ちてるこころもまた、おじちゃんもそうだった、そうだった、と思うのです。

まどさんと月光荘おじちゃんと。タイプは全然違うけど、二人とも自分の生き方を貫くものをもっている、私の中の星。いつまでも消えずに、私を内側から照らし、温めててくれている光です。

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7日間のブックカバーチャレンジ。次のバトンは、今これを呼んでいるあなたに。

#7日間ブックカバーチャレンジ
#7bookcovers

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2020年5月 8日 (金)

6冊目は『菜の花の沖縄日記』

【7bookcovers 6日目】
1日一冊ずつ7日間、お気に入りの本を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。気楽に、かまえずに、好きな本、大事な本を、一冊ずつ、あげています。早くも今日は6日目。
 
6冊目は『菜の花の沖縄日記』
坂本菜の花著 ヘウレーカ  2019年刊
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能登の珠洲で生まれ育った菜の花さんは、15歳からの3年間、沖縄のフリースクールに通いました。教室では、自分と同年代の子だけでなく、おじいやおばあも同級生。そこでは沖縄の歴史も文化も三線も学ぶ、戦争の話も聴く。「ちむぐりさ」という本土にない言葉も知っていく。
菜の花さんはオスプレイのヘリパッド建設に反対している人たちに会いに高江へ。それから辺野古の海にも、米軍ヘリの落ちた現場にも出かけて行って、そこに住む人たちの話を聴いて感じたこと、考えたことが、彼女のみずみずしい感性の言葉で本に綴られています。
 
新聞連載からはじまった菜のさんの沖縄日記は、本になり、沖縄のテレビの番組になり、そして映画になりました。映画のタイトルは「ちむぐりさ」。珠洲に戻ってから、菜のさんは同じ石川の内灘という町で、60年以上も前に米軍射撃場の反対運動があったことを知りました。今の菜のさんには、ふるさとと沖縄、自分と沖縄が、確かに一本の糸でつながっています。
 
菜の花色と海と空の色の表紙をめくって、菜のさんの発見した沖縄を、たくさんの人、特に若い人たちに、読んでもらいたいなあ、と強く思います。ほんとにすてきな本だもの。それと、今はコロナの影響で映画館はお休みだけど、いつかきっとこの映画を金沢のミニシアターのシネモンドさんで観たい!って思ってます。
 
今、20歳の菜のさんは珠洲のご両親がしているお宿のお手伝いをしています。私の大好きなお宿。安心して旅ができるようになった時には、ぜひ奥能登まで足を伸ばして湯宿さか本でお泊まりしてみてくださいね。
 
今日のバトンは、紅茶つながりの若い友だち、かさぎゆうさんに渡しま〜す。
 
#7日間ブックカバーチャレンジ
#7bookcovers

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5冊目は『1945年のクリスマス』

【7bookcovers 5日目】
1日一冊ずつ7日間、お気に入りの本の表紙を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。気楽に、かまえずに、好きな本、大事な本を、一冊ずつ、あげていこうと思います。
 
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5冊目は『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』
ベアテ・シロタ・ゴードン著 平岡磨紀子(構成/文)
柏書房
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いつだったか思い出せないけど、4冊目の『しがまっこ溶けた』と同じく、この本とも津幡図書館で出逢いました。なんて美しいひとなんだろう!が第一印象。この本を読むまで、今の日本国憲法のおいたちにうら若きベアテさんが、このように深く関わっていたことをまったく知りませんでした。
 
少女時代の10年間を両親とともに日本ですごし、戦後、その両親に何としても会うため、ふたたび日本の地を踏んだ日が1945年のクリスマス。
翌年2月、マッカーサーから日本国憲法の草案づくりを命じられたGHQ民政局のスタッフたち。その一人だったベアテさんが人権条項を担当したことで、「男女平等」が憲法14条に書き込まれることになったのです。今は当たり前に思える恋愛結婚も、前の憲法のもとでは、家の当主が認めなければ結婚できなかった。今の憲法になって当人同士の合意だけで結婚できることになったその根拠が、ベアテさんの書いた24条。
 
今の憲法をアメリカの押し付けだ、という人にこの本を読んでいただきたいなあと思う。その過程にこんな奇跡のような物語があったこと、ベアテさんがどんな想いで草案を書いたのか、それを知る前と後では、憲法に対する見方が変化しているかもしれません。少なくとも私はそうでした。
 
はじめてこの本を読んだ時から長い歳月の後、2015年に『わたしとあなたのけんぽうBOOK』という本を書いた時、感謝をこめて、ベアテさんと憲法のことを一つの章に書き記しました。
 
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次のバトンは、この本の著者のベアテさんにじかに会ってお話も聞いたという、北海道の樋口みな子さんに渡します。
 
#7日間ブックカバーチャレンジ
#7bookcovers

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2020年5月 7日 (木)

4冊目は『しがまっこ溶けた』

【7bookcovers  4日目】
1日一冊ずつ7日間、お気に入りの本の表紙を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。
気楽に、かまえずに、好きな本、大事な本を、一冊ずつ、あげていこうと思います。
 
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4冊目は『しがまっこ溶けた 詩人 桜井哲夫との歳月』
金正美(きむちょんみ)著 NHK出版 2002年刊
 
津幡図書館で毎月「詩を楽しむ時間」というちいさな読書会をしています。この本は、まだ図書館が今の場所でなく、街なかの商店街にあったころ、当時の図書館長だった前田幸子さんが「詩の時間」に持ってきてくれて知りました。
 
本をかいたちょんみさんは、短大生の時に学校の掲示板で「らい療養所の詩話会に参加しませんか」という張り紙をみて、らいって何だろう、と思いながらそこに参加して、哲ちゃんこと桜井哲夫さんと出逢います。
その日から8年におよぶ二人の交流が、ちょんみさんのすなおな言葉で綴られる。哲ちゃんの詩も併せて読みながら、ハンセン病という病に対する差別や偏見、そしてらい予防法という名のもとでの強制隔離の長い年月を思って、胸をきりきりさせながら読みました。
 
魂の響きあう月日を重ねて、ちょんみが哲ちゃんにハラボジ(おじいちゃん)になってと頼んだことから、二人は「条約」をかわします。日本と韓国の間で結ばれたのは不平等条約だったけど、二人の間のこれは、平等条約でなくてはならない、という哲ちゃん。でもその心が、ちょんみには重たすぎる。それも承知の上で、哲ちゃんは、二人で一緒に「文字のない詩集」をつくっていこうね、というのです。「故郷を追われた、名前を奪われた者の痛み、ちょんみはその痛みをDNAで感じられるっていうか、、、」と哲ちゃん。
 
しがまっこ、とは津軽弁で氷のこと。らい予防法が廃止された時に哲ちゃんは「しがまっこ溶けぬ」という詩を書きました。それを本のタイトルにしようと思っていたちょんみに、哲ちゃんは言います「ちょっと困るな、この題は、もう溶けちゃってんだから」。二人の条約はもうその時、本物の条約になっていたのでした。
 
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次のバトンは、3冊目に紹介した『不思議なレストラン』のクッキングハウスで出会った、新潟は関川村の近(こん)美千代さんに渡しますね。
 
#7日間ブックカバーチャレンジ
#7bookcovers

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2020年5月 5日 (火)

7dayscovers 3冊目

Img_2165 【7bookcovers  3日目】
1日一冊ずつ7日間、お気に入りの本を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。
気楽に、かまえずに、好きな本、大事な本を、一冊ずつ、あげていこうと思います。

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3冊目は『不思議なレストラン 心病む人たちとこの街で暮らしたい クッキングハウス物語』
松浦幸子著 教育資料出版会  1997年刊

調布にあるレストラン、クッキングハウスの代表で、ソーシャルワーカーの松浦さんが書かれたこの本を手にしたのは、本が出て2年経った1999年。(7bookcoversの2冊目、『「聴く」ことの力』を読んだのと同じ年、って今、気づいた!)
富山で開かれた松浦さんの講演会を聞きにいって、会場でこの本を求めたのです。お話にも、本にも、ぐいぐい惹かれて、そのひと月後にはクッキングハウスを訪ねていた。それくらい、当時の私にとって必要な本だったんだと思います。紅茶にやってくる様ざまな人たちとどう向きあったらいいのか、話を聴いてどう受け止めたらいいのか、まだまだ不安だったころでした。

クッキングハウスは、心の病気を体験したメンバーさんたちが通ってくる居場所、一人ひとりの違いが認められてその人らしく働ける職場、お客さんたちにとっては、いつもおいしい自然食ランチが食べられるレストラン。
でもそれだけじゃない、きもちいいコミュニケーションのとり方をメンバーさんたちと一緒に学ぶSSTの時間や、心の病気について学ぶメンタルヘルス講座や、サイコドラマを体験する時間などいろんなプログラムがあって、ここぞ私にとっての学校だ!と思いました。

その人のいいところを見つけたら言葉にして伝えること、それは紅茶でも大事にしてきたことだけど、クッキングハウスではそれがもっともっと日常茶飯事でした。ずっとうつむいていた人が、お世辞でもおだてでもないちいさなほめ言葉をシャワーのようにあびて、顔を上げて一緒に笑うようになっていく。松浦さんに話を聴いてもらうことで安心を取り戻していく。ご飯を一緒にたべて、おいしいね、から元気になっていく。

クッキングハウスの本は他に、『いくつになっても夢を描きたい』『続・不思議なレストラン』など何冊もあるけど、最初の本から10年後に出た『生きてみようよ!〜心の居場所で見つけた回復へのカギ 不思議なレストランの20年』(松浦さん編著 2007年刊)を読んだ時、深い感動を覚えたのは、メンバーさんがそれぞれ実名で自分の物語を書いていたこと。
松浦さんが、当時はメンバーさんの仮名で書いていた物語を、20年後には自分で自分のことを文章にしていた。クッキングハウスが20年かけてしてきたことがそこに見えました。心の病気を隠さないでいいのだよ、誇りを持って生きていい、あなたはありのままのあなたでいいのだよ。そう思えることって、誰にとってもなんてうれしい希望のあかりだろう。

クッキングハウスと出逢って20年。毎春4月に平和や憲法のお話をしに行かせてもらっているけど、16年目の今年はコロナの影響で11月に延期。この大変な時期にも、クッキングハウスは時短にしながらもあいています。「ここは心の居場所だからね、閉じられないのよ」という松浦さんの言葉に胸が熱くなる。メンバーさんたちの顔も思い浮かぶ。ここは一人ひとりが大切にされる場所、13条が行ったり来たりしている、私の大好きな場所です。

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次のバトンは、1冊目の『みんなおなじ でも みんなちがう』をプレゼントしてくれた、大津の乾京子さんに渡しますね。

#7日間ブックカバーチャレンジ
#7bookcovers

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2020年5月 4日 (月)

7日間ブックカバー 2冊目 


【7日間ブックカバーチャレンジ 2日目】

1日一冊ずつ7日間、お気に入りの本を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。気楽に、かまえずに、好きな本、大事な本を、一冊ずつ、あげていこうと思います。

2冊目は『「聴く」ことの力』
鷲田清一著 TBSブリタニカ

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この本を読んだのは1999年。鷲田さんのお名前もそれまで知りませんでした。臨床哲学試論、というむずかしそうな副題もついてるこの本をどうして読もうと思ったかというとーー。

そのころ「紅茶の時間」(という名で週一で家を開いています)は、すでにちっともはやらない場所になっていて、そのせいかどうか、けっこうしんどい想いを抱えてくる人がおおかった。深刻な話、重たい話、きいてると苦しくなってくる話。

当時の私は、きくってことがどういうことか、聴くと聞くの違いも知らず、どう受け止めたら、どう返したらいいかもわからず、目の前にいる人の話をただきくだけ。だけどね、だんだんこわくなってきた。私がそんな不安なきもちできくことが、かえってその人を傷つけやしないか、とか、きくってなんだろう、なんでひとは話すんだろう、とか、この話、私が本当にきいていいんだろうか、とか。

そんな時、この本に出逢えた。繰り返し何度も読んで、本は付箋だらけ、そのころの私の教科書になってくれた。聞くと聴くは、たしかにちがう。聴くことには、静かなちからがある。本に書いてあることを、毎週の紅茶で確かめながら、この本にずいぶん支えてもらったと思う。

それからもう20年たって、今の私にとって、目の前のひとの話をまっすぐな耳でていねいに聴くことは、そのひとの存在を大切にすることと同義語です。それは13条とも重なっている。きっとどんな人も、自分のきもちに添う言葉をさがそうとしてると思うから、こっちはできるだけそのひとが言葉をさがしやすい受け皿であれたらいいな、そんな想いで聴いています。

表紙の写真、本文の写真、ともに植田正治さん。これがまたとても味わい深くて好き。

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つぎのバトンは、クマ園長さんこと、このあいだまでひらお保育園の園長さんだった田中雄二さんに渡しますね。

#7日間ブックカバーチャレンジ

#7bookcovers

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2020年5月 3日 (日)

7日間ブックカバーチャレンジ1日目

【7日間ブックカバーチャレンジ 1日目】

1日一冊ずつ、7日間にわたってお気に入りの本を紹介し、さらに毎日友達に参加を呼びかけるという7bookcovers。ルールは「本についての説明はナシでOK、表紙画像だけアップ」だそうだけど、きっと本のこと何か書いちゃいそう。みゆきちゃんからバトンをうけとり、私も憲法記念日の今日から、はじめてみることにしました。

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1冊目は、『みんなおなじ でも みんなちがう』
奥井一満・文 得能通弘・写真 小西啓介・AD
福音館書店 かがくのとも傑作集


5、6年前から出前けんぽうかふぇによく行くようになって、その中でいつも13条のこと、話します。13条で謳われている「個人の尊重」をやさしい日本語でいったら、わたしもあなたも、ほかの誰ともとりかえがきかない、ってことだよ、と。

私を何度も出前に読んでくれた、大津で文庫をしている乾京子さんがある日、この本をプレゼントしてくれたんです。スウさんがいつもいってる13条ってこの絵本のことだね、と言って。

表紙のアサリも、本のなかのトマトもソラマメもショウガも梅干しもカタツムリも煮干しも、みんなそれぞれ、アサリでトマトでソラマメ、、、だけど、みんな、ひとつひとつちがういのち。ニンゲンだって、おんなじ、でもひとり一人ちがう。

明日は2冊目を載せましょう。バトンは中野まりこさんに渡しますね。

#7日間ブックカバーチャレンジ
#7bookcovers

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